第79回カンヌ国際映画祭最優秀女優賞受賞‼6.19(金)公開!濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』【本予告】
第79回カンヌ国際映画祭最優秀女優賞受賞‼
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この魂の出会いが 世界を変える
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生涯忘れえぬ3時間16分。
強く心を揺さぶる比類なき傑作。
国籍も言葉も超えた、人生でたった一度きりの、魂の邂逅。
6月19日(金)全国ロードショー
パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。
『急に具合が悪くなる』
監督:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
製作:Cinéfrance Studios, オフィス・シロウズ, ビターズ・エンド, Heimatfilm, Tarantula 配給:ビターズ・エンド
提供:Soudain JPN Partners フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作 www.bitters.co.jp/soudain 公式X:@FilmAOAS
© 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners
濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』【特報】【第79回カンヌ国際映画祭最優秀女優賞受賞!】
【本編映像】映画『急に具合が悪くなる』大ヒット上映中!
第79回カンヌ国際映画祭最優秀女優賞受賞‼
国内来場者数10万人突破‼🎉🎉🎉
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この魂の出会いが、世界を変える
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生涯忘れえぬ3時間16分。
強く心を揺さぶる比類なき傑作。
国籍も言葉も超えた、人生でたった一度きりの、魂の邂逅。
全国大ヒット上映中!
パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。
『急に具合が悪くなる』
監督:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
製作:Cinéfrance Studios, オフィス・シロウズ, ビターズ・エンド, Heimatfilm, Tarantula 配給:ビターズ・エンド
提供:Soudain JPN Partners フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作 www.bitters.co.jp/soudain 公式X:@FilmAOAS
© 2026 Cinéfrance Studios – Arte France Cinéma – Office Shirous – Bitters End – Heimatfilm – Tarantula – Gapbusters – Same Player – Soudain JPN Partners
【メイキング映像解禁】濱口竜介監督最新作『急に具合が悪くなる』大ヒット上映中!
【インタビュー】映画「急に具合が悪くなる」濱口竜介監督 カンヌ女優賞の岡本多緒、ビルジニー・エフィラへの思いを語る
映画「急に具合が悪くなる」の濱口竜介監督が、今年のカンヌ国際映画祭で女優賞に輝いた主演の岡本多緒、ビルジニー・エフィラへの思いや独自の方法による演出の狙いについて語った
「ドライブ・マイ・カー」「悪は存在しない」の濱口竜介監督が、パリを舞台に同じ名前の響きを持つ女性2人の魂の邂逅を描いたドラマ。がんの転移を経験しながら生き抜く哲学者・宮野真生子と、臨床現場の調査を積み重ねた人類学者・磯野真穂が交わした20通の往復書簡「急に具合が悪くなる」を原作に、偶然出会った2人の女性の交流と世界に対峙する姿を描き出す。
パリ郊外の介護施設「自由の庭」で施設長を務めるマリー=ルー・フォンテーヌは、入居者を人間らしくケアすることを理想としながらも、人手不足やスタッフの無理解に悩まされていた。そんな中、日本人の舞台演出家・森崎真理と出会ったマリー=ルーは、がん闘病中の彼女が描く演劇に勇気をもらう。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて交流を始める真理とマリー=ルーだったが、あるとき真理は急に具合が悪くなる。真理の病の進行とともに2人の関係は深まり、互いの魂を通わせ合うようになっていく。
「ベネデッタ」のビルジニー・エフィラがマリー=ルー、「ウルヴァリン:SAMURAI」などハリウッド映画にも出演する世界的ファッションモデルのTAOこと岡本多緒が真理を演じ、真理が演出する舞台の出演俳優・清宮吾朗役で「敵」の名優・長塚京三、吾朗の孫・窪寺智樹役で「見はらし世代」の注目若手俳優・黒崎煌代が共演。2026年・第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、ビルジニー・エフィラと岡本多緒がそろって女優賞を受賞。岡本は日本人で初のカンヌ国際映画祭女優賞受賞を果たした。
2026年製作/196分/G/フランス・日本・ドイツ・ベルギー合作
配給:ビターズ・エンド
劇場公開日:2026年6月19日
公式サイト:https://www.bitters.co.jp/soudain/
Introduction
イントロダクション
世界三大映画祭すべての主要賞を獲得、『ドライブ・マイ・カー』でアカデミー賞®国際長編映画賞に輝き、世界中の映画ファンが待望していた濱口竜介監督の最新作が完成した。着想から5年の月日をかけた、日本、フランス、ベルギー、ドイツによる国際共同製作で、濱口にとって初の海外ロケ作品。大半をフランスの俳優、フランス語のダイアローグで撮りあげた『急に具合が悪くなる』。本作で3度目のカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された。練り上げられた会話の応酬、複雑でいて説得力ある人間関係、映画内演劇、息を呑む美しい構図……濱口監督ならではの、緻密なダイアローグ構成と演出なしには成立しえない物語が織りなされる。
Synopsis
物語
パリ郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理が演出するのは、自閉スペクトラム症の孫・智樹と行動を共にする俳優・清宮吾朗の一人芝居。真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる……。
Director
監督
Réalisateur et Scénariste Ryūsuke HAMAGUCHI
監督・脚本 濱口竜介
1978年12月16日、神奈川県生まれ。08年、東京藝術大学大学院映像研究科の修了制作『PASSION』がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスに出品され高い評価を得る。その後も日韓共同制作『THE DEPTHS』(10)が東京フィルメックスに出品、東日本大震災の被害者へのインタビューから成る『なみのおと』、『なみのこえ』、東北地方の民話の記録『うたうひと』(11-13/共同監督:酒井耕)、4時間を超える長編『親密さ』(12)、染谷将太を主演に迎えた『不気味なものの肌に触れる』(13)を監督。15年、映像ワークショップに参加した演技未経験の女性4人を主演に起用した5時間17分の長編『ハッピーアワー』が、ロカルノ、ナント、シンガポールほか国際映画祭で主要賞を受賞。その後も、商業映画デビュー作『寝ても覚めても』(18)がカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出、『偶然と想像』(21)がベルリン国際映画祭で銀熊賞(審査員大賞)受賞する。また、共同脚本を手掛けた黒沢清監督作『スパイの妻〈劇場版〉』(20)はヴェネチア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞。商業長編映画2作目である『ドライブ・マイ・カー』(21)がカンヌ国際映画祭で脚本賞をはじめ4冠、米アカデミー賞®で日本映画初の作品賞含む4部門にノミネートされ、見事国際長編映画賞を受賞したほか、各国の映画賞で外国語映画賞のみならず、作品賞や脚本賞、主演男優賞などを多数受賞という快挙を果たし、日本国内の映画賞も席巻、日本アカデミー賞では最優秀作品賞を含む9賞を獲得した。続く『悪は存在しない』(24)はヴェネチア国際映画祭で銀獅子賞(審査員賞)を受賞、この受賞により米アカデミー賞®と世界三大映画祭すべてで主要賞受賞を果たした黒澤明以来2人目の日本人監督となった。新作を発表するごとに、その動向が注目される、日本を代表する映画監督である。なお、第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された本作は自身初の海外撮影作品となる。
東京大学文学部卒業後、映画の助監督やTV番組のADを経て、東京藝術大学大学院映像研究科に入学。在学中は黒沢清監督らに師事し、2008年の修了制作「PASSION」がサン・セバスチャン国際映画祭や東京フィルメックスで高い評価を得る。酒井耕監督と共同制作した「東北記録映画3部作」と呼ばれるドキュメンタリー群(11~13)や、4時間を超える長編「親密さ」(12)などを経て、15年に発表した監督・脚本作「ハッピーアワー」でロカルノ国際映画祭やナント国際映画祭など、数々の国際映画祭で主要な賞を受賞し、一躍注目を集める。続けて、商業映画デビュー作品「寝ても覚めても」(18)がカンヌ国際映画祭のコンペティション部門に選出。ベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した黒沢清監督作「スパイの妻」(20)では共同脚本を担当した。21年、村上春樹の短編小説を映画化した「ドライブ・マイ・カー」が再びカンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画で初となる脚本賞を受賞。同作は、ゴールデングローブ賞非英語映画賞を受賞するなど全米賞レースでも高く評価され、第94回アカデミー賞では日本映画で史上初となる作品賞にノミネートされたほか、監督賞、脚色賞、国際長編映画賞の計4部門にノミネートされ、国際長編映画賞を受賞した。
Filmography
- 2008『PASSION』115分
2009『永遠に君を愛す』58分
2010『THE DEPTHS』121分
2011『なみのおと』※142分
2012『親密さ』255分
2013『なみのこえ 新地町』※103分
『なみのこえ 気仙沼』※109分
『うたうひと』※120分
『不気味なものの肌に触れる』54分 - 2015『ハッピーアワー』317分
2018『寝ても覚めても』119分
2021『ドライブ・マイ・カー』179分
『偶然と想像』121分 - 2023『悪は存在しない』106分
『GIFT』 73分 - ※『なみのおと』『なみのこえ』『うたうひと』は酒井耕との共同監督作品
Cast
キャスト
マリー=ルー・フォンテーヌ
MARIE-LOU FONTAINE
Virginie EFIRA
ヴィルジニー・エフィラ
ベルギー・ブリュッセル出身。2004年頃から女優としてTVを中心に活動する。映画では、「年下のカレ」(14・日本劇場未公開)を皮切りに、「カプリス」(15・日本劇場未公開)や、カンヌ国際映画祭で上映された「Victoria(原題)」(16)などの仏コメディ映画に主演し、フランスでロマンティックコメディの女王として知られるようになる。「おとなの恋の測り方」(16)ではオスカー俳優ジャン・デュジャルダンと共演、女性のほうが身長の高い“逆”身長差カップルを演じた。そのほかの日本劇場公開作に「ターニング・タイド 希望の海」(13)、「エル ELLE」(16)などがある。
森崎真理
MARI MORISAKI
Tao OKAMOTO
岡本多緒
14歳の時に原宿でスカウトされ、東京コレクションでモデルとしてデビュー。TAOの名義で活動する。高校時代はイギリスに語学留学し、06年に単身フランスへ渡りパリ・コレに参加。09年、長かった髪をばっさり切り、マッシュルームカットで登場した3.1 PHILLIP LIMのショウで一躍注目を集める。同年、拠点をアメリカ・ニューヨークに移し、トップモデルへと成長を遂げた。以降、D&GやEmporio Armaniといった一流ブランドのキャンペーンや、「Vogue」「Harper’s BAZAAR」「Elle」など有名ファッション誌で活躍している。12年、マーベルコミックの映画化「X-MEN」シリーズで、ヒュー・ジャックマン主演の「ウルヴァリン:SAMURAI」(13)のヒロインに大抜てき。ハリウッド大作のなかでも人気の高いシリーズで女優デビューを飾る。
清宮吾朗
GORO KIYOMIYA
Kyozo NAGATSUKA
長塚京三
早稲田大学第一文学部演劇科に入学するも大学がストライキに入るなどの影響で、パリのソルボンヌ大学へ留学。フランス語の先生の紹介で、ジャン・ヤンヌ監督作「Chinese in Paris」(74)の主役に抜てきされスクリーンデビューを果たす。帰国後、同作が日本の新聞で報じられたことをきっかけにTVドラマ「樹氷」(74)に出演し国内での活動を開始した。
1992年の映画「ザ・中学教師」で初主演を務め、毎日映画コンクール男優主演賞を受賞。映画「瀬戸内ムーンライト・セレナーデ」(97)で第21回日本アカデミー賞優秀主演男優賞に輝く。刑事ドラマやサスペンスの常連として親しまれる一方、NHK大河ドラマには「独眼竜政宗」(87)や「篤姫」(08)など、計7作品に出演している。
筒井康隆の原作を吉田大八監督が映画化した「敵」で、12年ぶりに映画主演を務める。元大学教授が人生の終焉に向き合う姿を演じ、第37回東京国際映画祭で最優秀男優賞、第49回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞を受賞した。
窪寺智樹
TOMOKI KUBODERA
Kodai KUROSAKI
黒崎煌代
Staff
スタッフ
共同脚本
Léa LE DIMNA
ルディムナ玲亜
撮影
Alan GUICHAOUA
アラン・ギシャウア
編集
Azusa YAMAZAKI
山崎梓
音楽
Samuel ANDREYEV
サミュエル・アンドレイエフ
Comment
コメント
敬称略・順不同
生きる意味、死、老い、社会の構造的問題、労働、理想と現実、そして魂。
混迷する複雑な世界の中で、私たちが直面しながらも考えることを諦めてしまった問題と、
この映画は静かに向き合い、解きほぐそうと試みている。
真理を辿る全ての過程に信じられないほど美しい光が射している。
道のりの先に微かな希望が見える。
凄まじい傑作。
西島 秀俊
俳優
本と映画、両方に強く感銘を受けました。
どうしてこんな世の中になったのか。なぜこんな目にあうのか。
怒り、傷つき、消耗し、あまりにも悔しくてこらえきれなかった涙が、
いつか不意に、せめて祝福の涙に変わる、
そういう可能性が未来にほんの少しでもあるなら。
どうすればいいのかと真剣に生きている人が、真剣に生きている人とたまたま出会い、
たがいの話を聞きあい、ともにつくりあげていく映画。
相手の話を聞くヴィルジニー・エフィラのその顔に、
勇気を持って未知の他者に開かれていこうとするあの顔に、強烈に惹かれた。
真剣に聞きあうことの難しさを、面白さがはるかに上回る。
人生を賭けた本気の彼女たちに心から夢中になり、
最後には、映画ってこんなに面白かったっけと呆気にとられて、
映画が終わったあとも、なんだか新しい日々が続いている感覚があります。
三宅唱
映画監督
これは出会いという凡庸な奇跡の延命についての壮絶な試みであり、
延命ということばが引く残酷で劇的な一線を軽やかに越境し、
劇場の外に赴こうとする勇敢な試みである。
畠山丑雄
小説家
医療福祉業界の人手不足、低賃金、ケアの質、
ケア側のケアなどどこの国も同じ問題を抱えている。
現場での理想と現実のギャップを
不可能を可能に少しずつ変えていけるかもしれない。
人間の尊厳、寄り添いとはなにか
確認と理解ができる温かく希望の詰まった作品でした。
安藤なつ
メイプル超合金
気がついたら白んでいた空。その後の私を変えてしまった会話。
今までの全てが腑に落ちる、そんな光景。
点と線の時間はスクリーンを跨いで、帰り道まで共にある。
大切な人に、「必ず観てほしい」と伝えた。
折坂悠太
シンガーソングライター
私はこの映画を奇跡だと感じた。
こんな映画をどれほど待ち望んでいただろう。
資本主義という巨大な流れのなかで、
世界中が怒りと無力感を抱えているこの時代に、
監督は、私たちが今立っている場所から何ができるのかを語る。
互いに身体を預け、互いの足に触れ、
相手を具体的に見つめながら夜通し対話を重ねることで、
この映画は、限界のなかにあっても私たちは別の方向へ進むことができるのだと、
ささやくように宣言する。
映画を観ているあいだずっと、
届いても届かないように思えた叫びが、ようやく応答されたような、
この世界を生きながら感じてきた悲しみの一つひとつが、
丁寧に数え上げられていくような、
そんな感覚を覚えた。
この温柔で巨大な映画『急に具合が悪くなる』を観終えたとき、
観客はきっと感じるだろう。
私たちは、つながることと愛することを
やめてはならないのだということを。
資本主義が求める「正常性」を遂行する機械ではなく、
人間になるための切実で緊急な生の権利を、
これ以上先延ばしにしてはならないのだということを。
キム・ボラ
映画監督『はちどり』
別れも驚きも、小さな言い争いも、
すべてやさしく受け止めて、どの場面も愛おしい。
自分ではない他人と、どうやって共によく生きるのか。
人と違う、ということの同一性について、
深く考えさせられる。
藤野千夜
作家
スクリーンの中でも、舞台は特別な場所のようです。
そこではあらゆることが相対化され、
僕らに身体があることを思い出させてくれます。
人が、呼吸し、立って、歩いて、走って、止まって、
誰かに、触れて、触れられる。
マリー=ルーと真理のマッサージ。
あのシーンが忘れられません。
ピンク地底人3号
劇作家/小説家
人生には様々な伴走者が現れる。
だが、死に向かう日々を一緒に走る人は、この世のすべての境界線、
そしてあの世とこの世の境界線さえ溶け始めた世界を共に生きる、
特別な伴走者なのだ。
ブレイディみかこ
ライター
所詮、病気も障害も国籍も人の一要素にすぎない、
ある一点でその人を代表するなんてことはできない、
という考え方が私はものすごく好き。
だから、その考えに満たされたこの映画も好き。
人間の細かいいいところの要素がたくさん詰まっていて、
ファンタジーに浮き上がりそうだけど、
現実へのものすごく太い根が張っている3時間。
私はみんなの足をもみたくなった。
能町みね子
文筆業/イラストレーター
この映画で出会うたくさんのからだたち。
他人のからだを洗うからだ、女性の乗った車椅子を押す女性のからだ、
内側の力をそのままに表現する少年のからだ、服を脱いだ老女のからだ、
演じる役者のからだ、触れ合いながら絡み合う複数のからだ。
このからだたちが、私たちに、
やさしさとこの世界の厳しさとを教えてくれる。
國分功一郎
哲学教師
今正に、身近な人たちの病と死と認知症を目の前にしている。
だから、この映画を見るのが怖かった。
生きるのも死ぬのも、なんて難しいんだろう。
だったら少しでも、愛する人の人生が美しいものと、
誇りと、尊厳で充たされていて欲しい。
眠れぬ夜に、静かに手を握ってくれるような映画だった。
池澤春菜
声優
登場人物みんなが幸せでいられるようにと
祈りたくなるような映画だ。
もしかしたらダイジェスト版を観たのではないかと一瞬本気で思ってしまったほど、
本当に3時間16分が一瞬に感じた。
U-zhaan
タブラ奏者
Review
レビュー
見事な脚本。静謐で、圧倒的な奇跡。
黒崎煌代の繊細な演技は驚嘆に値する。
映画の可能性だけでなく、人生の可能性までも思い出させる、極めて稀有な作品。
観た後、世界が少し優しくなる。
VARIETY
優しさと好奇心を讃える優雅な賛歌 。
ヴィルジニー・エフィラと岡本多緒の演技が見事だ。
濱口竜介が作り上げる会話は魅惑的で、
その抑制された演出は強烈に胸を打つ。
SCREENDAILY
繊細、かつ見事 。
静かで思いやりに満ちた瞬間にこそ、この映画は最も輝く。
疑いようもなく美しい。
The Guardian
「敬意と尊厳」への感動的な肯定。
深く心を揺さぶる傑作!
The Hollywood Reporter
ひたすら心をほどくような、安らぎの世界。
その映像には、圧倒的な深度が秘められている。
映画史上、これほど「希望」を信じさせる作品が
他にあっただろうか。
IndieWire
不可能な現実世界を前にしても、
なお希望へと立ち返らせてくれる映画。
THE WRAP
主演の二人は、
その絆が本物であると私たちに確信させる。
DEADLINE
隅々まで緻密に計算されていると同時に
驚くほど大胆。
そのふたつの衝動を、見事にひとつに共存させている。
THE NEW YORKER
現代に生きる私たちが直面している困難を、
明晰さと共感をもって描き出す。
今までで最も自由で、最も勇敢な映画。
こんな映画を待っていた。
FILM COMMENT
岡本多緒の完璧な優雅さと落ち着き。
ふたりの女性の唯一無二の関係性と、
彼女たちが人間としての尊厳と権利を、
感情だけでなく知性をもって
力強く受け入れている姿が忘れられない。
THE FILM VERDICT
驚くほど美しく、知性に満ちた映画だ。
非の打ち所がないほど完璧な会話と、繊細な所作。
その人の立場に立ち、その人と同じ目線で向き合うこと、
誰かを理解しようと努力することは、
実際に理解することと同じくらい価値があるのかもしれない。
この暗い世界の中で、
小さな幸せを見出すことを教えてくれる
LITTLE WHITE LIES
鋭さと穏やかさを併せ持つ存在感を放つ岡本多緒と、
この作品を牽引するヴィルジニー・エフィラ。
映画の枠を超えて、心を支え合うかのように、
ふたりの女性と心拍を合わせるような体験をする作品。
TIME
実に見事だ。
ふたりが語り合うシーンは、
これまでカンヌで上映された作品の中でも
最も引き込まれる場面のひとつだ。
他者と真に心を通わせる時間とは、
その一分一秒すべてに価値があると教えてくれる。
RogerEbert.com
疑いようもなく圧倒的。
上映時間の一分一秒に、
鋭い洞察と知的な思索が隙間なく詰め込まれ、
じっくりとスクリーンに向き合った者だけが得られる至高の報酬として、
劇場を後にした後も、頭も心も揺さぶられ続ける。
私たちは、幸運にも授かった、
この一度きりの美しい人生を決して無駄にしてはならないと、
誠実かつ情熱的に思い出させてくれる作品だ。
NEXT BEST PICTURE
圧倒的な傑作。
真の繋がりが持つ可能性に対する、希望に満ちた深い洞察。
The Washington Post
ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらい:11:45-15:16 (196分)
舞台はフランス、パリ。郊外の介護施設「⾃由の庭」の施設長であるマリー=ルー・フォンテーヌは⼊居者を⼈間らしくケアすることを理想としつつ、人手不足やスタッフの無理解などに悩まされている。そんな中、マリー=ルーは森崎真理という日本人の演出家に出会う。がん闘病中の真理の描く演劇に勇気をもらったマリー=ルー。同じ名前の響きを持つ偶然に導かれて、二人の交流が始まる。しかし、あるとき真理は「急に具合が悪くなる」。真理の病の進行とともに、二人の関係は劇的に深まり、互いの魂を通わせ合うようになる⋯⋯。
原作者・磯野真穂さんに聞く『急に具合が悪くなる』舞台裏|カンヌ最優秀女優賞、ユマニチュード、介護現場への思い【聞くCINRA 133回目】
濱口竜介監督の新作映画『急に具合が悪くなる』。文化人類学者・磯野真穂さんと、がんと闘い2019年に亡くなった哲学者・宮野真生子さんの往復書簡を原作とした作品で、『第79回カンヌ国際映画祭』で最優秀女優賞を受賞しました。
原作者である磯野さんに、映画化の舞台裏—濱口監督との会話やフランス発のケア技法「ユマニチュード」への見解、日本の介護現場への思い——を聞きました。
︴目次 ︴
0:00 イントロダクション
00:47 タイトルコール
01:06 映画『急に具合が悪くなる』とは
02:43 磯野さんの感想「土壌から私たちの言葉を汲み取ろうとしていた」
05:28 映画化までのプロセス 「違和感」を伝えて変わったシーン
12:37 映画のコア「ユマニチュード」というケアの技法について
19:31 「介護」の現場に光が当てられた映画だった
21:57 ジャパンプレミアで濱口監督、主演二人に読んだ手紙
27:02 苦しいときも、自分を見ている人は必ずいる。『急に具合が悪くなる』の広がりに感じること
︴プロフィール ︴
磯野真穂
長野県安曇野市出身。早稲田大学人間科学部スポーツ科学科を卒業後、トレーナー資格を取るべく、オレゴン州立大学スポーツ科学部に学士編入。
しかし自然科学のアプローチに違和感を覚え、文化人類学に専攻変更。
同大学大学院にて応用人類学修士号取得。
IT企業にて2年間の派遣社員を経て、早稲田大学文学研究科に入学し、博士(文学)取得。4年間の在野を経て2024年より東京科学大学(前東工大)リベラルアーツ研究教育院教授。 掲げる理念は「言葉を未来へ」。
聞き手
生田綾(CINRA編集長)
︴映画『急に具合が悪くなる』について ︴
出演:ヴィルジニー・エフィラ 岡本多緒 長塚京三 黒崎煌代
監督:濱口竜介
原作:宮野真生子・磯野真穂著『急に具合が悪くなる』(晶文社)
製作:Cinéfrance Studios, オフィス・シロウズ, ビターズ・エンド, Heimatfilm, Tarantula
配給:ビターズ・エンド
提供:Soudain JPN Partners
フランス=日本=ドイツ=ベルギー合作
公式HP:https://www.bitters.co.jp/soudain/
© 2026 Cinéfrance Studios — Arte France Cinéma — Office Shirous — Bitters End — Heimatfilm — Tarantula — Gapbusters — Same Player — Soudain JPN Partners
︴ビデオPodcast『聞くCINRA』 について ︴
「カルチャーとソーシャルの交差点に立つ」をコンセプトに、カルチャー愛と社会への希望を語り合うトーキングプログラム。映画やドラマ、音楽などのカルチャーは、私と社会をどう繋げてくれるのか。その時、メディアができることはーー。CINRAのエディターがゲストの方とカジュアルに語ります。
隔週金曜日に、約30分のエピソードを公開します。