20210115ドキュメンタリー映画「ヘルムート・ニュートンと12人の女たちHelmut Newton The Bad and the Beautiful」

2021.01.16

椎野信雄

 

ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』予告編

<作品情報>

作品名:ヘルムート・ニュートンと12人の女たち

作品情報ページ:https://www.cinemacafe.net/movies/31005/

【解説】

長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けたファッション・フォトグラファーの世界的巨匠ヘルムート・ニュートン。2004年にロサンゼルスで自動車事故により不慮の死を遂げた後も、長く人々の記憶に残り続けている写真家のひとりだ。だが、その作品は「ポルノまがい」「女性嫌悪主義」との議論も巻き起こし、「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれた。

本作は2020年にニュートンの生誕100年を記念して製作されたドキュメンタリー。シャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニ、ハンナ・シグラといった女優たちに加え、米国版「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンター、モデルのクラウディア・シファーらの貴重なインタビューを収録。さらに、ニュートンを鋭く批判した批評家スーザン・ソンタグとのTV討論のアーカイブ映像なども紹介する。稀代の才能の作品世界を、ニュートンにインスピレーションを与えた12人の女性たちの視点から捉え直した。

配給元:彩プロ

(C)Foto Helmut Newton, Helmut Newton Estate Courtesy Helmut Newton Foundation

https://youtu.be/k7J45RAzDAQ

映画『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』炎上騒動本編映像

https://youtu.be/JbiWd8N2hR0

映画『ヘルムート・ニュートンと12人の女たち』ショート予告編

 

https://eiga.com/movie/93836/

長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けた世界的ファッションフォトグラファー、ヘルムート・ニュートンを描いたドキュメンタリー。1920年にドイツで生まれたニュートンは、50年代半ばからヴォーグ誌などのファッション誌にユニークで衝撃的な作品を次々と発表。ワーグナー歌劇に登場する女神のような女性たちや、バロック趣味のインテリアに覆い尽くされた独特の作品世界は、着せ替え人形のようなモードを見慣れていた読者に強烈な印象を与え、賛否両論を巻き起こした。映画ではシャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニといった女優たちをはじめ、米国版ヴォーグ誌の編集長アナ・ウィンター、モデルのクラウディア・シファーらのインタビューを収録。「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれたニュートンの作品世界を、12人の女性たちの視点から捉え直す。

2020年製作/93分/PG12/ドイツ

原題:Helmut Newton – The Bad and the Beautiful

配給:彩プロ

 

公式サイト:https://helmutnewton.ayapro.ne.jp

Introduction

一流ファッション誌で女性を撮り続けたファッション・フォトグラファーの巨匠

彼にインスピレーションを与えた12人の女たちの視点から、

“20世紀を最も騒がせた写真家”の撮影の舞台裏に迫るドキュメンタリー

女性に惹かれながら、弱みを握られて腹を立てているの。

そんな文化を暴く彼の写真は面白いわ。

――イザベラ・ロッセリーニ(女優)

長年にわたって一流ファッション誌で女性を撮り続けたファッション・フォトグラファーの世界的巨匠ヘルムート・ニュートン。2004年にロサンゼルスで自動車事故により不慮の死を遂げた後も、長く人々の記憶に残り続けている写真家のひとりだ。

1920年ベルリンに生まれ、映画やラジオなどの大衆文化が広まったワイマール文化の中で育ったニュートンは、50年代半ばから各国版の「ヴォーグ」誌をはじめとするファッション誌にユニークかつ衝撃的な作品を次々と発表。ワーグナーの歌劇に登場する女神のような女性たち、バロック趣味のインテリアや建築物に覆い尽くされた作品世界は、それまでの着せ替え人形のようなモードを見慣れていた読者に強烈なインパクトを与えた。だが、その作品は「ポルノまがい」「女性嫌悪主義」との議論も巻き起こし、「20世紀を最も騒がせた写真家」とも呼ばれた。

本作は、2020年にニュートンの生誕100年を記念して制作されたドキュメンタリー。シャーロット・ランプリングやイザベラ・ロッセリーニ、ハンナ・シグラといった女優たちに加え、米国版「ヴォーグ」編集長のアナ・ウィンター、モデルのクラウディア・シファーらの貴重なインタビューを収録。さらに、ニュートンを鋭く批判した批評家スーザン・ソンタグとのTV討論のアーカイブ映像なども紹介する。稀代の才能の作品世界を、ニュートンにインスピレーションを与えた12人の女性たちの視点から捉え直したスリリングなドキュメンタリーだ。

Profile

ヘルムート・ニュートン

HELMUT NEWTON

1920

10月31日、ドイツ・ベルリンで生まれる。

1936〜38

モードやヌード写真に定評のある女流写真家イーヴァ(エルゼ・ジーモン)のもとで修行する。

1938

イーヴァのアトリエが営業停止となる(イーヴァは1942年頃に強制収容所で死亡)。ニュートンは中国へ逃れる途中、シンガポールに寄港し滞在。「シンガポール・ストレイト・タイムズ」の写真部員となるが2週間で解雇される。

1940〜

オーストラリアへ移住。17年間を過ごす。

1947

女優のジューン・ブラウンと出会う。翌年結婚。ジューンはアリス・スプリングス名義で著名な写真家になる。1956年にロンドンへ移住。

1957〜

ロンドンからパリへ移住。「ヴォーグ」(イギリス・アメリカ・フランス・イタリアの各国版)のために定期的に制作をする。その他、「エル」「マリ・クレール」「プレイボーイ(アメリカ版)」「シュテルン」などで活躍する。

1975

パリのニコン画廊で初の個展を開く。

1976

東京のアート・ディレクターズ・クラブからベスト・フォトグラフ賞を受賞。

1978〜79

最高のエディトリアル写真に与えられるドイツ・アート・ディレクターズ・クラブ金賞受賞。

1981

モンテカルロに移住。

1989

東京都庭園美術館にて「写真展 ヘルムート・ニュートン/ポートレート」が開かれる(日本では1995年に小田急美術館でも写真展が開催)。

2004

1月23日、カリフォルニア州ハリウッドで自動車事故にて死亡。享年83歳。

Words by NEWTON

写真

私の写真について言えるただ一つのことは、決して不鮮明ではないということである。私は芸術を生み出しているとも主張しない。私の写真にメッセージはない。写真は極めてシンプルで、どのような説明も必要としない。もし写真を理解するのに時間がかかるなら、それはその写真に細部事項が多く、多くのものが表現されているからにすぎない。しかし一般的に私の写真はシンプルである。

訓練

最初、私は報道写真家でありたいと思い、世界中を旅した。しかしそれはうまくいかなかった。私の写真のインスピレーションは一部ニュース写真から生まれる。私は新聞の報道者をとても崇拝している。

演出

私が興味のあることは演出である。私はショーウィンドウのマネキンに魅せられる。よくモデルはマネキンに見える。逆にマネキンは人間に見える。その混合が私を楽しませる。

私は絵を描くことができないから、私は仕事の全てを最初に書き出す。いつも手帳を持っていて、そこに撮ろうとしている写真について、細かい事項まで書き留める。

被写体

私が撮影する世界は非常に特殊である。常にいやほとんどいつも同じキャラクターがいる。それは常に女性で、明らかに金持ちの女性である。私はよく上流階級を写真に撮る。なぜならば私はその世界を非常によく知っているからだ。

女性

私はスタジオで多く仕事をしない。なぜなら女性は白い背景の前では生きることができないと考えるから。

挑発

私はリアクションが好きで探している。私は親切も礼儀正しさも好きではない。私が嫌う唯一の挑発はシュルレアリストのイメージの挑発だ。それは私の世界に居場所がない。

悪趣味

私は悪趣味を愛している。趣味が良いということは所詮、標準的なものの見方しかできないということだ。

Twelve Women

本作でインタビューに登場した12人の女たち

(※Ⅻのスーザン・ソンタグはアーカイブ映像)

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Ⅰ シャーロット・ランプリング

Charlotte Rampling

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Ⅱ イザベラ・ロッセリーニ

Isabella Rossellini

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Ⅲ グレイス・ジョーンズ

Grace Jones

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Ⅳ アナ・ウィンター

Anna Wintour

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Ⅴ クラウディア・シファー

Claudia Schiffer

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Ⅵ マリアンヌ・フェイスフル

Marianne Faithfull

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Ⅶ ハンナ・シグラ

Hanna Schygulla

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Ⅷ シルヴィア・ゴベル

Sylvia Gobbel

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Ⅸ ナジャ・アウアマン

Nadja Auermann

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Ⅹ アリヤ・トゥールラ

ARJA TOYRYLA

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Ⅺ ジューン・ニュートン

June Newton

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Ⅻ スーザン・ソンタグ

Susan Sontag

Another two women

青年期のニュートンに影響を与えた2人の女性

イーヴァ

Yva

1900年、ドイツ・ベルリン生まれ。本名・エルゼ・ジーモン。25年にベルリンで写真スタジオを設立し、瞬く間にファッション、ヌードの写真家として成功する。写真の商業的側面を認識し広告で働いた最初の一人とも言われ、広告にシュルレアリスムの技法を取り入れ発表した。また、当時女性でありながら、性から解放された「女性の身体の形」をモダンに写し、高い評価を得る。32年世界初の国際写真芸術国際ビエンナーレに、33年、パリ国際ヌードサロン展に参加。36年にヘルムートは、アシスタントとして入門するが、同年ユダヤ人であったためイーヴァのアトリエはドイツ当局の管理下に置かれる。38年アトリエは営業停止に、1942年にソビボルの収容所に収容、その後死亡したという。

レニ・リーフェンシュタール

Leni Riefenstahl

1902年、ドイツ・ベルリン生まれ。本名ベルタ・ヘレーネ・アマーリエ・リーフェンシュタール。1926年、山岳映画『聖山』で女優としてデビュー、32年主演で初監督作品『青の光』を発表、ヒトラーに声を掛けられる。36年にナチス政権下のベルリン・オリンピック大会の記録映画『オリンピア』で、ベネツィア国際映画祭金獅子賞受賞。ナチス党大会の記録映画『意志の勝利』を監督した。戦後はナチスに加担したと非難、黙殺され続けた。70年代以降、アフリカのヌバ族を撮影した写真集と水中撮影写真集を発表。戦前の監督作品も含めて再評価も進んだ。2003年没。

Director

ゲロ・フォン・ベーム監督 Gero von Boehm

1954年4月20日、ドイツ・ハノーファー生まれ、66歳(2020年9月時点)。ハイデルベルク大学で法律、社会科学とアート史を学ぶ。1975年にドイツの週刊紙「DIE ZEIT」のためのラジオ・ホストとジャーナリストの職に就く。1978年に、妻クリスティアーヌと彼自身の製作会社interscience filmsを設立。主にドイツのTV放送局ARDとZDF、ARTEで放送するドキュメンタリーの製作・監督をする。これまでに製作したドキュメンタリーは100本を超える。劇場公開作は『Hamlet in Hollywood – Die Welten des Maximilian Schell』(2000)、『Portrait of Bettina Rheims』(2004)、『Exodus? – Eine Geschichte der Juden in Europa』(2018)についで本作が4本目となる。

https://ginzamag.com/interview/helmutnewton_movie/

 

 

J&B:12:45-14:20 (93分)

https://ja.wikipedia.org/wiki/ヘルムート・ニュートン

https://www.elle.com/jp/culture/movie-tv/a35012482/cfea-helmut-newton-movie-20-1219/

https://imaonline.jp/articles/interview/20201208helmutnewton/#page-2

https://bijutsutecho.com/magazine/news/headline/22925

https://www.asahi.com/and_w/20201207/2845501/

https://eiga.com/news/20201205/9/

https://eiga.com/news/20201204/21/

https://youtu.be/m2iyIS7lfeY

Helmut Newton 7 Images That Changed Fashion Photography

https://youtu.be/pyRWyTxF-Us

Helmut Newton – A RetrospectiveFoam presents a major exhibition of the work of Helmut Newton (Berlin, 1920 – West Hollywood, 2004), a legendary, supremely influential photographer. 

Learn more about his background, artistic practice and the themes he 

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