20210313映画「夏時間」남매의 여름밤 (Moving On) 

2021.03.19

椎野信雄

 

映画『夏時間』予告編

2021年2月27日よりユーロスペースにて劇場公開されるユン・ダンビの長編デビュー作『夏時間』の予告編が公開された。

https://realsound.jp/movie/2020/12/po…

夏休みのある日、10代の少女オクジュは、父親が事業に失敗したため、弟ドンジュと一緒に緑が生い茂る大きな庭のある祖父の家に引っ越した。しかし、そこに母親の姿はなかった。大きな居間とステレオセット、風が通る2階の窓際に置かれたミシン。日本の“昭和”のような懐かしい空気の家。弟は新しい環境にすぐ馴染むが、オクジュはどこか居心地の悪さを感じている。オクジュの逃げ道は、同級生との淡い恋模様。だがそこに離婚寸前の叔母まで住みつき始め、一つ屋根の下に三世代が集まり、オクジュにとって、自分と家族のあり方を初めて意識せざるを得ない、ひと夏の日々が始まった。

■公開情報

『夏時間』

2021年2月27日(土)ユーロスペースにて公開

監督・脚本:ユン・ダンビ

出演:チェ・ジョンウン、ヤン・フンジュ、パク・スンジュン、パク・ヒョニョン、キム・サンドン

制作:ユン・ダンビ、キム・ギヒョン

撮影:キム・ギヒョン

照明:カン・ギョングン

整音:ハン・ドンフン

編集:ウォン・チャンジェ

韓国/2019年/105分/DCP/英題:Moving On

(c)2019 ONU FILM, ALL RIGHTS RESERVED

https://eiga.com/movie/94316/

本作が初長編となる韓国のユン・ダンビ監督が10代少女の視点から家族や友人との関係を描き、第24回釜山国際映画祭で4部門を受賞した作品。10代の少女オクジュと弟ドンジュは、父親が事業に失敗したため、大きな庭のある祖父の家に引っ越して来る。しかし、そこに母親の姿はなかった。弟はすぐに新しい環境に馴染むが、オクジュはどこか居心地の悪さを感じる。さらに離婚寸前の叔母までやって来て、ひとつ屋根の下で3世代が暮らすことに。それはオクジュにとって、自分と家族との在り方を初めて意識するひと夏の始まりだった。

2019年製作/105分/韓国

原題:Moving On

配給:パンドラ

 

公式サイト:http://www.pan-dora.co.jp/natsujikan/

解説

Introduction

『はちどり』に続く傑作の誕生!! 

緑色の庭、夏の西陽、

風に揺れる蚊帳、懐かしいミシン、

真っ赤なスイカ、午睡の夢―

注目の新人女性監督ユン・ダンビが描く、

懐かしく繊細な夏の物語!!

誰もが記憶に残っている、夏休みの思い出。

その懐かしくも記憶に刻まれる日々を、

ひとりの少女の視点から描く。

それは、ただ楽しいだけのものではなかった。

監督は1990年生まれのユン・ダンビ。

第24回釜山国際映画祭で4冠に輝いたのを筆頭に、ロッテルダム国際映画祭など数多くの映画祭で、デビュー作である本作の繊細さと確かな演出力が絶賛された。

『はちどり』のキム・ボラや『わたしたち』のユン・ガウン、『82年生まれ、キム・ジヨン』のキム・ドヨンに並ぶ、新たな才能が韓国から登場した。

本作がデビューとなる姉オクジュ役のチェ・ジョンウンは、監督が見つけた一枚の写真から大抜擢された。弟ドンジュ役のパク・スンジュンは人気ドラマ「愛の不時着」にも出演している天才子役。この姉弟と家族との自然なアンサンブルが観客の感情を刺激することだろう。

物語

Story

ある夏の夕暮れ

わたしは少し大きな家に引っ越した―

夏休みのある日、10代の少女オクジュは、父が事業に失敗したため、弟ドンジュと父と共に広い庭のある祖父の家に引っ越したが、そこに母親の姿はなかった。弟は新しい環境にすぐ馴染むんだのだが、オクジュは居心地の悪さを感じている。そこに離婚寸前の叔母まで住みつき始め、一つ屋根の下に三世代が集まり、オクジュにとって、自分と家族の在り方を考えざるを得ない、夏の日々が始まった。オクジュが家と祖父に親しみを覚えるようになった頃、祖父が病気になってしまう…。

キャスト

Cast

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姉オクジュ
チェ・ジョンウン

2001年生まれ。短編“Following the Shiny Object(光る物体を追う)”(2018年)の主人公ユラ役でデビュー。その後、いくつかの短編に出演。“Following the Shiny Object(光る物体を追う)”の1枚のスチール写真を見たユン・ダンビ監督の目にとまり、本作の主人公に抜擢された。長編デビューとなる本作の新人とは思えない繊細で密度が高い演技が絶賛された。

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弟ドンジュ
パク・スンジュン

2009年生まれ。ソン・イェジン、ヒョンビン主演の人気ドラマ「愛の不時着」(2019年)、ユ・ヘジン、リュ・ジュンヨル主演の“The Battle: Road to Victory(鳳梧洞の戦い)”(2019年)に出演、登場シーンは短いものの強烈な印象を残した。本作の自然な演技は観客を驚かせ、天才子役の登場を印象づけた。

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父ビョンギ
ヤン・フンジュ

1972年生まれ。映画と芝居の両方で活躍しているベテラン俳優。出演作にファッションキング』(2014年)“End of Winter(鉄原紀行)”(2014年)、“Autumn, Autumn(春川、春川)”(2016年)、“Another Way(他に道はある)”(2015年)、“Winter’s Night(冬の夜に)”(2018年)など。本作ではチェ・ジョンウン、パク・スンジュンと実の親子のような息の合った演技を見せた。

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叔母ミジョン
パク・ヒョニョン

1975年生まれ。『カンウォンドの恋』(1998年・ホン・サンス監督)、『私と猫のサランヘヨ』(2019年)、“Jane(夢のジェーン)”(2016年)、“Ash Flower(灰の花)”(2016年)、“Duck Town(寿城池)”(2017年)、“Cinema with you(君と劇場で)”(2017年)など、近年注目を集めたインディーズ映画に立て続けに出演し唯一無二の存在感を放つ。本作では離婚を決意して家を飛び出した叔母ミジョンを演じその演技力で作品にリアリティーを与えている。

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祖父ヨンムク
キム・サンドン

1945年生まれ。本作で老齢ながら遅咲きのスクリーンデビューを飾る。自らの老いと、生活の変化に戸惑いながらも、ふたりの孫たちを温かく見守るおじいさんの姿が目に焼き付く。

監督

Director

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YOON,Dan-bi
ユン・ダンビ

1990年生まれ。短編“Fireworks”が2015年の第16回大邱独立短編映画祭、2017年の第15回韓国青少年映画祭で上映され注目される。2017年には檀国大学大学院に入学、その長編制作プロジェクトとして本作は制作された。本作はユン監督の初長編作品で、2019年に第24回釜山国際映画祭で上映され、デビュー作ながらNETPAC賞など4冠を獲得する快挙を成し遂げた。

プロダクション・ノート

『夏時間』のもう1つの顔とも言える2階建て様式の家屋は、ユン・ダンビ監督が2か月以上もかけて見つけ出した宝のような家だ。仁川に古い家屋が立ち並ぶ地域があると聞いた制作サイドは、仁川映像委員会の協力を得てこの家を見つけた。「家を見た時、ここで撮影しなければと思った」と語るユン・ダンビ監督は、何度も足を運んで家主を説得し撮影の許しを得た。家主の老夫婦は実際にこの家で子どもを育て立派に独立させた。家族の歳月を感じさせるだけでなく生活感にあふれるこの家のたたずまいがスクリーンに溶け込んでいる。

ユン・ダンビ監督は東京藝術大学大学院で1週間の特別講義を受けた経験があるのだが、その時、是枝裕和監督の『誰も知らない』、『歩いても 歩いても』で美術監督を務めた磯見俊裕と出会った。「是枝監督の作品でどのように作業したか」という質問に対して磯見氏は、「いくらセットを作り込んでも実在する空間の意外性やディテールは真似できない」と答えたと言う。ユン・ダンビ監督は本作でその言葉の意味を痛感したそうだ。

映画で使う小道具のほとんどは家にある物を活用し、家に合わせてシナリオを書き換えた。ユン・ダンビ監督によると、最初のシナリオでは庭の家庭菜園は手入れがなされていない状態だったそうだが、映画のために手を加えるよりも青々とした菜園を活かすことにしたとのことである。家庭菜園で作るミニトマトやトウガラシ、葡萄を収穫するシーンを追加することで季節感が増した。夏の日差しの下で古い2階建て家屋を背景に、麺料理コングクスやスイカなど夏の食べ物をいただき、蚊帳やセミの鳴き声など夏の定番と言える要素が夏の雰囲気を感じさせ、観客は長い余韻に浸るだろう。

ユーロスペース:15:10- 17:10(105分)

https://eiga.com/news/20210227/6/

不仲の両親、祖父の家で過ごす夏休み 少女の心情みずみずしく描く「夏時間」監督「どんな家族にも痛みや問題がある」

https://eiga.com/news/20201211/12/

「はちどり」に続く、少女のひと夏の物語 釜山国際映画祭で4冠を達成した「夏時間」21年2月27日公開

https://www.cinemacafe.net/article/2020/12/25/70693.html

https://cinemarine.co.jp/natsujikan/

https://www.pen-online.jp/news/culture/natsujikan/1

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