20240522映画「マグダレーナ・ヴィラガ」Magdalena Viraga 1986年

2024.11.05

ニナ・メンケス監督3作品が日本劇場初公開「ニナ・メンケスの世界」予告編

作品名:

『マグダレーナ・ヴィラガ』

『クイーン・オブ・ダイヤモンド』

『ブレインウォッシュ セックス-カメラ-パワー』

作品情報ページ:

https://www.cinemacafe.net/movies/35170
https://www.cinemacafe.net/movies/35171
https://www.cinemacafe.net/movies/35172

【解説】

自らプロデューサーや撮影を務める特異な作品づくりと、そこから生み出される研ぎ澄まされた映像世界によって、多様なアメリカ映画界の中でも唯一無二の存在として1980年代初頭から現在まで活動を続けてきた女性監督、ニナ・メンケス。近年、初期作品がレストアされるなど評価の機運が高まり、日本でも昨年国立映画アーカイブで開催された特集「アカデミー・フィルム・アーカイブ 映画コレクション」にて代表作『クイーン・オブ・ダイヤモンド』が上映。その圧倒的な映像に観客の度肝を抜いた。シャンタル・アケルマンやケリー・ライカート、ウルリケ・オッティンガーといった女性監督の上映、再発見に続き、最も注目を集めていると言っても過言ではないメンケス監督の3作品が日本劇場初公開。

2024年5月10日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて順次公開

配給元:コピアポア・フィルム

ニナ・メンケスの世界】『マグダレーナ・ヴィラガ』ジャンヌ・ディエルマンの再解釈

024/5/10(金)よりヒューマンとラストシネマ渋谷ほかにて特集「ニナ・メンケスの世界」が上映される。その中の一本『マグダレーナ・ヴィラガ』について軽く語りました。

https://eiga.com/movie/101458

女性が対峙する内面世界や孤独・暴力といったテーマを独自の美学で描き続けるアメリカの女性監督ニナ・メンケスが、1986年に発表した長編デビュー作。
殺人の容疑をかけられて逮捕された娼婦アイダを主人公に、孤独な女性が生きる残酷な現実世界と内なる心の世界を、時系列を曖昧にしながら詩的な映像で描き出す。メンケス監督の妹ティンカ・メンケスが主演を務めた。
第12回ロサンゼルス映画批評家協会賞にて「年間最優秀インディペンデント/実験映画賞」を受賞。アルベロス・フィルムとアカデミー・フィルム・アーカイブによって修復され、2024年5月開催の特集上映企画「ニナ・メンケスの世界」にて日本初公開。

1986年製作/90分/PG12/アメリカ
原題:Magdalena Viraga
配給:コピアポア・フィルム
劇場公開日:2024年5月10日

公式サイト:https://ninamenkesfilmfes.jp

ある娼婦が生きる世界と内面を描いた初長編

マグダレーナ・ヴィラガ ※2Kレストア版

Magdalena Viraga

1986年 / カラー / 90分

監督・製作・脚本・撮影:ニナ・メンケス 編集:ティンカ・メンケス、ニナ・メンケス

出演:ティンカ・メンケス、クレア・アギラール

©1986 Nina Menkes ©2024 Arbelos

殺人の容疑で、ひとりの娼婦が捕まった。彼女の名前はアイダ、そしてこうも呼ばれる──マグダレーナ・ヴィラガ。刑務所を、ネオンがきらめくダンスホールを、プールサイドを、彼女が長い時を過ごす寝室(ブドワール)を横断し、時系列を曖昧にしながら、映画は女の肉体的、精神的な細部をとらえ、孤独な<囚われの女>アイダが生きる血濡れた世界と、内なる心の世界を描き出してゆく。静かに沈んだブルーの映像のなか、いくつかの言葉は何度も祈りのように繰り返され──私はここにいる、私はここにいない、私を絶対に縛らないで──突き刺すような美しさとなって燃え上がる。主演は、メンケスの5本の映画に出演した最大の協力者にして実の妹、ティンカ・メンケス。

※アルべロス・フィルムとアカデミー・フィルム・アーカイヴによるレストア版。共同提供:EOS ワールド・ファンド

ヒューマントラストシネマ渋谷: 15:00-16:36 (90分)

https://eiga.com/movie-theater/101458/13/130301/3042

http://blog.livedoor.jp/akibiyori0919/archives/92942599.html

ニナ・メンケスの世界

https://ninamenkesfilmfes.jp

公開から30年。私たちはやっとニナ・メンケスのイメージに出会える幸運を味わえる。

スロット・マシーンの音が鳴り響くラスヴェガスのカジノ。真っ赤な爪が光り、黙々とカードを配るディーラーをじっと見つめるカメラ。色鮮やかなウィール・オブ・フォーチュンの前にじっと立つ監督の妹、ティンカ・メンケス。バーバラ・ローデン、シャンタル・アケルマン、ウルリケ・オッティンガー、アニエス・ヴァルダ、ジェーン・カンピオンの孤独なヒロインたちと同じく、ティンカは寡黙だ。内なる抵抗を、怒りを表す女たちの沈黙。ネヴァダの砂漠、ロサンジェルスのモーテル。

メンケスが描く荒涼としたアメリカ西部にジョン・ウェインはいない。そのカラフルでミニマルな映像を一度目にしたら、決して脳裏に焼き付いて離れない。

――斉藤綾子(明治学院大学教授)

自らプロデューサーや撮影を務め、過激なまでに独自の美学を貫き通し、ガス・ヴァン・サントをはじめ多くの映画人から愛されるアメリカの孤高の映画監督、ニナ・メンケス。手掛けた作品は数々の国際映画祭に招聘され、シャンタル・アケルマンやケリー・ライカートらを引き合いに称賛されてきたものの、我が国では長い間劇場公開されることはなかった。近年、初期作品がアカデミー・フィルム・アーカイヴとマーティン・スコセッシ設立の映画財団(The Film Foundation)によって修復されるなどさらに評価の気運が高まり、このたびついに代表作3本が初の日本公開決定。

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