4/25(金)公開『けものがいる』予告編
映画『けものがいる』4/25(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
近未来、人間は<感情の消去>を余儀なくされていた―
100年の時を超え、転生する女と男の愛と運命をスリリングに描く
【STORY】
2044年、AI中心の社会で人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには<感情の消去>をしなければならなかった。孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は<感情の消去>に疑問を抱きながらも、仕事に就くために浄化を決意する。そして、トラウマとなった前世—1910年、2014年へ遡り、それぞれの時代で青年ルイ(ジョージ・マッケイ)と出会い惹かれていくが、「何かが起きる」という強い恐れに苛まれる…。
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ『SAINT LAURENT/サンローラン』
ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ『デューン 砂の惑星 PART2』、ジョージ・マッケイ『1917 命をかけた伝令』、ガスラジー・マランダ『サントメール ある被告』、グザヴィエ・ドラン(声) 『マティアス&マキシム』
原題:La bête/2023年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146分/
字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
【公式サイト】kemonogairu.com
【公式 X】https://x.com/Kemono_movie
音楽 1 曲
You Belong To Me Patsy ClineSentimentally Yours
4/25(金)公開『けものがいる』ショート予告編
映画『けものがいる』4/25(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
近未来、人間は<感情の消去>を余儀なくされていた―
100年の時を超え、転生する女と男の愛と運命をスリリングに描く
【STORY】
2044年、AI中心の社会で人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには<感情の消去>をしなければならなかった。孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は<感情の消去>に疑問を抱きながらも、仕事に就くために浄化を決意する。そして、トラウマとなった前世—1910年、2014年へ遡り、それぞれの時代で青年ルイ(ジョージ・マッケイ)と出会い惹かれていくが、「何かが起きる」という強い恐れに苛まれる…。
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ『SAINT LAURENT/サンローラン』
ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ『デューン 砂の惑星 PART2』、ジョージ・マッケイ『1917 命をかけた伝令』、ガスラジー・マランダ『サントメール ある被告』、グザヴィエ・ドラン(声) 『マティアス&マキシム』
原題:La bête/2023年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146分/
字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
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LA BÊTE – trailer
LA BÊTE
Ein Film von Bertrand Bonello
『けもの(仮題)』(仏:La Bête)
邦題: けもの(仮題)
原題:La Bête
制作年:2023年
製作国:フランス/カナダ
言語:フランス語、英語
画角:ビスタ
時間:145分
ジャンル:ドラマ/Sci-Fi/スリラー
<開催概要>
Festival du film français de Yokohama 2024
【期間・会場】
2024年3月20日(水・祝)~3月24日(日) 全5日間
横浜みなとみらい21地区を中心に開催
【プログラム】
①上映: 3月20日(水・祝)~3月24日(日)フランス映画最新作の上映
②各種イベント:マスタークラスなど
【公式HP・SNS】
■公式サイト:https://www.unifrance.jp/festival/2024/
『けものがいる』 本編解禁 ロサンゼルス編
映画『けものがいる』アザー予告/転生ラブストーリー編
第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映が話題となった『けものがいる』が4月25日(金)より全国順次公開。このたび、ヒグチユウコの描き下ろしイラスト、レア・セドゥが“何か”に怯えるスリリングな本編映像が解禁された。また長塚圭史、長島有里枝など著名人からのコメントが到着した。
このたび解禁されたのは、画家として活躍するヒグチユウコが本作を観て描き下ろしたレア・セドゥの表情が印象的なイラスト。こちらのイラストのカラー版は劇場販売されるパンフレットに収録されている。あわせてコメントも到着した。コメントは以下のとおり。
何度見ても楽しめた。恋愛映画で時折感じる違和感がなくて、
後味がいいとか、そういうことじゃないところが、凄くよかった。
ドランの映画にもある、深くてたどりつかない、とどきそうで、とどかない感じ。現実で出会うそういうものに、なんだか近い気がした。
ヒグチユウコ(画家)
また実際に発生した地震や、実在の大量殺人鬼エリオット・ロジャーをモデルにした事件が描かれている2014年のロサンゼルスを舞台にしたパートの1シーンであるスリリングな本編映像も解禁となった。
レア・セドゥ演じるガブリエルが、一人で過ごす豪邸でオンライン占い師から「あなただけに話すわ」と言われたあと、得体の知れない何かの存在に気がつき、怯え、叫ぶ。その姿は往年のサスペンス映画のようであり、またサブリミナル的に差し込まれた映像には「けもの」のような影が…。
そして、小説家の平野啓一郎、俳優の竹中直人などの著名人からのコメントに続き、 劇作家・演出家・俳優の長塚圭史、アーチストの長島有里枝、社会学者の西田亮介などからも絶賛コメントが到着した。コメント全文は以下のとおり。
著名人コメント 敬称略・50音順
どうかこの先も人類が豊かな「感情」と共に、未来を築けますように。
劇中の時代クラブが素敵、あんな店なら毎週通いたい。
在本彌生(写真家)
間違わない世界と引き換えに捨てかねない宝石があることへの注意喚起、パンクでセクシーな世界観に溺れた!
長島有里枝(アーチスト)
いかなるテクノロジーを以てしても、心の奥深くで想った人の記憶は消すことはできない。人間の強靭な意識への讃歌。物語を越えた映画のならではの時間を体感した。
長塚圭史(劇作家・演出家・俳優)
AIによる人間の脆弱性への介入が現実味を帯び、規制される時代に、時代を超える描写で「人間性とはなにか」に迫った実験作。
西田亮介(社会学者、日本大学危機管理学部教授)
3つの時空が絡み合う壮大な心理劇を刺し貫く、赤く輝くハトの瞳。
その翼が運ぶのは、死か恐怖か、人智を超えた運命か。
ぬまがさワタリ(いきものクリエイター)
感情は仕事の邪魔になるって?感情も意識もなく虐殺を起こしてしまうようなAIには言われたくない台詞です。感情を素直に表現すべきか、抑制すべきか、その選択がどんな結果をもたらすか、なかなか答えの出ない課題を突きつける作品です。レア・セドゥの演技が見事です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
人生も、臨床も、他のいろいろなことも、こころを使うほど豊かに、そしてややこしくなっていくように感じます。
豊かだけどややこしいことが急速に少数になっていきそうな現代の怖さをひしひしと感じさせる、すごくややこしい構成の、非常に魅力的でフラクタルな作品でした。
星野概念(精神科医)
作品情報
けものがいる
2025年4月25日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ『SAINT LAURENT/サンローラン』 ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ『デューン 砂の惑星 PART2』、ジョージ・マッケイ『1917 命をかけた伝令』、ガスラジー・マランダ『サントメール ある被告』、 グザヴィエ・ドラン(声) 『マティアス&マキシム』
原題:La bête/2023年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146分/字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
©Carole Bethuel
© FILM : 2022 – LES FILMS DU BÉLIER – MY NEW PICTURE – 9459-5154 QUÉBEC INC. – ARTE FRANCE CINÉMA – AMI PARIS – JAMAL ZEINAL-ZADE
公式サイト kemonogairu.com
音楽 1 曲
You Belong To MePatsy ClineSentimentally Yours
『けものがいる』本編映像面接編~グザヴィエ・ドラン面接官の声
“天才”グザヴィエ・ドランがAI役で声の出演『けものがいる』本編映像 ドランが声だけで出演した理由とは?
第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映が話題となった『けものがいる』が4月25日(金)より全国順次公開。このたび、共同プロデューサーを務めたグザヴィエ・ドランについての監督コメントと、ドランが声の出演をした本編映像が解禁された。
本作は『SAINT LAURENT サンローラン』、『メゾン ある娼館の記憶』などでカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された実績を持ち、現代のフランス映画界で最も独創性豊かなフィルムメーカーのひとりである鬼才ベルトラン・ボネロ監督が、イギリスの文豪ヘンリー・ジェームズの傑作中編小説「密林の獣」を自由かつ大胆に翻案。近未来をクールに映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影された1910年、実際の事件にインスパイアされた2014年と、3つのコンセプトの世界観を驚くべき手腕で緻密に構築し、100年以上の時を超えて転生を繰り返す男女の数奇な運命を、スリルとロマンで描いている。
このたび、共同プロデューサーに名を連ねる監督や俳優として活躍するグザヴィエ・ドランについてボネロ監督からコメントが到着した。ドランは2009年に脚本・主演を務めた監督デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督週間部門に選ばれ、若き天才の出現と話題となった人物。その後も『わたしはロランス』『トム・アット・ザ・ファーム』『Mommy/マミー』『たかが世界の終わり』『マティアス&マキシム』など次々と話題作を発表し、カンヌ国際映画祭やヴェネチア国際映画祭などで高い評価を受け、熱狂的なファンも多い。そんな彼が本作に加わることになった経緯について監督は、「私と彼は長い付き合いで、お互いに評価し合っている関係です。何か一緒にしたいとずっと思っていました。本作はカナダとフランスの共同制作になったので、彼に声をかけました。ですので、それは友情から始まったと言えます。彼は『Mommy/マミー』で、私は『SAINT LAURENT サンローラン』でカンヌ国際映画祭に参加していたときに初めて会ったと思います。また私はケベック州に住んだこともあります」と明かしている。
またドランが声のみ出演をしているシーンの本編映像もあわせて解禁となった。進化を遂げたAIが管理する2044年のパリ。レア・セドゥ演じるガブリエルが、有意義な職に就くためにDNAの浄化によって“感情の消去”をするセッションを受けているシーンで、ドランは面接官で指導役のAIの声を演じている。出演の経緯についてボネロ監督は「本作では彼にオファーする役柄はなかったのですが、オンラインでセッションを重ねているときに、“感情のない声”が必要だという話をしたら、最初は“僕はそんな声は無理だ!”と彼は言っていたものの、結果的には引き受けてくれました」と話す。
また本作では、世界初のQRコードのエンド・クレジットが採用されている。物語の最後に突然現れるQRコードはヴェネチア国際映画祭の上映時も大きな話題となった。それについては「映画に見合ったものになっているのではないだろうか。一般的に言って、エンディング・クレジットが流れる 時間は感動的な瞬間だ。音楽があり、それに沿うようにして俳優やクルーの名前が現れては消えてゆく。観客は次々と立ち上がって、ふたたび外の光を見いだす準備をする。この映画は、感情が追放された世界を描いているのだから、エンディング・クレジットの時間から感情が排されているのは理にかなっていると思う」とコメントし、「エンド・クレジットは本編の一部でもある」と語った。QRコードを読み取るとクレジットだけでなく、特典映像も含まれており、最後の最後まで見逃せない。
『けものがいる』 本編解禁映像 浄化センター編
映画「けものがいる」本編映像(監督:ベルトラン・ボネロ、出演:レア・セドゥ)
【ストーリー】
その選択は、愛か、恐れか——人間が感情の消去をした世界で、何が起きるのか
2044 年、AI 中心の社会で人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには感情の消去をしなければならなかった。孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は感情の消去に疑問を抱きながらも、仕事に就くために浄化を決意する。そして、トラウマとなった前世—1910 年、2014 年へ遡り、それぞれの時代で青年ルイ(ジョージ・マッケイ)と出会い惹かれていくが、「何かが起きる」という強い恐れに苛まれる…。
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ『SAINT LAURENT/サンローラン』 ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ『デューン 砂の惑星 PART2』、ジョージ・マッケイ『1917 命をかけた伝令』、ガスラジー・マランダ『サントメール ある被告』、
グザヴィエ・ドラン(声) 『マティアス&マキシム』
原題:La bête/2023 年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146 分/字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
【キネマ旬報公式サイト】
【twitter】
「感情の消去」を余儀なくされた近未来…レア・セドゥ主演『けものがいる』本編映像
第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映が話題となった『けものがいる』が4月25日(金)より全国順次公開。このたび、不穏でリアルな近未来を描くスタイリッシュな本編映像が解禁された。
本作は『SAINT LAURENT サンローラン』、『メゾン ある娼館の記憶』などでカンヌ国際映画祭コンペティション部門に選出された実績を持ち、現代のフランス映画界で最も独創性豊かなフィルムメーカーのひとりである鬼才ベルトラン・ボネロ監督が、イギリスの文豪ヘンリー・ジェームズの傑作中編小説「密林の獣」を自由かつ大胆に翻案。近未来をクールに映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影された1910年、実際の事件にインスパイアされた2014年と、3つのコンセプトの世界観を驚くべき手腕で緻密に構築し、100年以上の時を超えて転生を繰り返す男女の数奇な運命を、スリルとロマンで描いている。
主人公ガブリエルを演じたのは、ヨルゴス・ランティモス、ウェス・アンダーソン、グザヴィエ・ドラン、デヴィッド・クローネンバーグ、ミア・ハンセン=ラヴといった名だたる個性派監督たちから愛され、『007』シリーズや『デューン 砂の惑星PART2』などのハリウッド大作でも知られる国際的スターのレア・セドゥ。また相手役には当初ギャスパー・ウリエルが決定していたが、2022年1月に不慮の事故で急逝したことで、『1917 命をかけた伝令』のジョージ・マッケイにルイ役が託された。
このたび、人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには「感情の消去」をしなければならない2044年のAI中心の社会を舞台に、レア・セドゥ演じる孤独な女性ガブリエルが、疑問を抱きながらも浄化を決意し、実行しようとしているシーンを切り取った本編映像が解禁となった。映像ではレア・セドゥが主人公ガブリエルの心の迷いや不安を繊細に演じている。
作品情報
けものがいる
2025年4月25日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ『SAINT LAURENT/サンローラン』 ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ『デューン 砂の惑星 PART2』、ジョージ・マッケイ『1917 命をかけた伝令』、ガスラジー・マランダ『サントメール ある被告』、 グザヴィエ・ドラン(声) 『マティアス&マキシム』
原題:La bête/2023年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146分/字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
©Carole Bethuel
© FILM : 2022 – LES FILMS DU BÉLIER – MY NEW PICTURE – 9459-5154 QUÉBEC INC. – ARTE FRANCE CINÉMA – AMI PARIS – JAMAL ZEINAL-ZADE
公式サイト kemonogairu.com
音楽 1 曲
You Belong To MePatsy ClineSentimentally Yours
レア・セドゥが怯え、叫ぶ!『けものがいる』本編映像
第80回ヴェネチア国際映画祭コンペティション部門での上映が話題となった『けものがいる』が4月25日(金)より全国順次公開。このたび、ヒグチユウコの描き下ろしイラスト、レア・セドゥが“何か”に怯えるスリリングな本編映像が解禁された。また長塚圭史、長島有里枝など著名人からのコメントが到着した。
このたび解禁されたのは、画家として活躍するヒグチユウコが本作を観て描き下ろしたレア・セドゥの表情が印象的なイラスト。こちらのイラストのカラー版は劇場販売されるパンフレットに収録されている。あわせてコメントも到着した。コメントは以下のとおり。
何度見ても楽しめた。恋愛映画で時折感じる違和感がなくて、
後味がいいとか、そういうことじゃないところが、凄くよかった。
ドランの映画にもある、深くてたどりつかない、とどきそうで、とどかない感じ。現実で出会うそういうものに、なんだか近い気がした。
ヒグチユウコ(画家)
また実際に発生した地震や、実在の大量殺人鬼エリオット・ロジャーをモデルにした事件が描かれている2014年のロサンゼルスを舞台にしたパートの1シーンであるスリリングな本編映像も解禁となった。
レア・セドゥ演じるガブリエルが、一人で過ごす豪邸でオンライン占い師から「あなただけに話すわ」と言われたあと、得体の知れない何かの存在に気がつき、怯え、叫ぶ。その姿は往年のサスペンス映画のようであり、またサブリミナル的に差し込まれた映像には「けもの」のような影が…。
そして、小説家の平野啓一郎、俳優の竹中直人などの著名人からのコメントに続き、 劇作家・演出家・俳優の長塚圭史、アーチストの長島有里枝、社会学者の西田亮介などからも絶賛コメントが到着した。コメント全文は以下のとおり。
著名人コメント 敬称略・50音順
どうかこの先も人類が豊かな「感情」と共に、未来を築けますように。
劇中の時代クラブが素敵、あんな店なら毎週通いたい。
在本彌生(写真家)
間違わない世界と引き換えに捨てかねない宝石があることへの注意喚起、パンクでセクシーな世界観に溺れた!
長島有里枝(アーチスト)
いかなるテクノロジーを以てしても、心の奥深くで想った人の記憶は消すことはできない。人間の強靭な意識への讃歌。物語を越えた映画のならではの時間を体感した。
長塚圭史(劇作家・演出家・俳優)
AIによる人間の脆弱性への介入が現実味を帯び、規制される時代に、時代を超える描写で「人間性とはなにか」に迫った実験作。
西田亮介(社会学者、日本大学危機管理学部教授)
3つの時空が絡み合う壮大な心理劇を刺し貫く、赤く輝くハトの瞳。
その翼が運ぶのは、死か恐怖か、人智を超えた運命か。
ぬまがさワタリ(いきものクリエイター)
感情は仕事の邪魔になるって?感情も意識もなく虐殺を起こしてしまうようなAIには言われたくない台詞です。感情を素直に表現すべきか、抑制すべきか、その選択がどんな結果をもたらすか、なかなか答えの出ない課題を突きつける作品です。レア・セドゥの演技が見事です。
ピーター・バラカン(ブロードキャスター)
人生も、臨床も、他のいろいろなことも、こころを使うほど豊かに、そしてややこしくなっていくように感じます。
豊かだけどややこしいことが急速に少数になっていきそうな現代の怖さをひしひしと感じさせる、すごくややこしい構成の、非常に魅力的でフラクタルな作品でした。
星野概念(精神科医)
作品情報
けものがいる
2025年4月25日(金)ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
監督・脚本・音楽:ベルトラン・ボネロ『SAINT LAURENT/サンローラン』 ヘンリー・ジェイムズ「密林の獣」を自由に翻案
共同プロデューサー:グザヴィエ・ドラン
出演:レア・セドゥ『デューン 砂の惑星 PART2』、ジョージ・マッケイ『1917 命をかけた伝令』、ガスラジー・マランダ『サントメール ある被告』、 グザヴィエ・ドラン(声) 『マティアス&マキシム』
原題:La bête/2023年/フランス・カナダ/ 仏語・英語 /ビスタ/5.1ch/ 146分/字幕:手束紀子/配給:セテラ・インターナショナル
©Carole Bethuel
© FILM : 2022 – LES FILMS DU BÉLIER – MY NEW PICTURE – 9459-5154 QUÉBEC INC. – ARTE FRANCE CINÉMA – AMI PARIS – JAMAL ZEINAL-ZADE
公式サイト kemonogairu.com
音楽 1 曲
You Belong To MePatsy ClineSentimentally Yours
人々が感情の消去を余儀なくされた近未来の社会を背景に、100年以上の時を超えて転生を繰り返す女と男の数奇な運命をスリリングに描いたSFドラマ。
2044年、AI中心の社会において人間の感情は不要とされ、重要な仕事を得るためには感情を消去しなければならなかった。孤独な女性ガブリエルは感情の消去に疑問を抱きながらも、仕事に就くため消去を決意する。彼女は、前世のトラウマを形成した1910年と2014年へさかのぼり、それぞれの時代でルイという青年に出会うが……。
「SAINT LAURENT サンローラン」のベルトラン・ボネロ監督が、イギリスの小説家ヘンリー・ジェームズの中編「密林の獣」を大胆に翻案。近未来をクールに映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影した1910年、実際の事件に着想を得た2014年と、異なるコンセプトの3つの世界観で描きだす。レア・セドゥがガブリエル、ジョージ・マッケイがルイを演じ、グザビエ・ドランが共同プロデュースおよび声の出演。2023年・第80回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。「横浜フランス映画祭 2024」では「けもの」のタイトルで上映された。
2023年製作/146分/G/フランス・カナダ合作
原題または英題:La bete
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2025年4月25日
グザビエ・ドラン Xavier Dolan
カナダ・ケベック州出身。6歳の頃から子役として映画やTVドラマに出演。19歳で完成させた監督デビュー作「マイ・マザー」(2009)が、第62回カンヌ国際映画祭の監督週間に出品され、若者の視点賞などを受賞。続く「胸騒ぎの恋人」(10)、「わたしはロランス」(12)もカンヌ国際映画祭のある視点部門に出品され、前者で再び若者の視点賞を受賞、後者では主演女優のスザヌ・クレマンに最優秀女優賞をもたらし、カナダの俊英として脚光を浴びる。監督4作目「トム・アット・ザ・ファーム」(13)では、第70回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で国際批評家連盟賞を受賞。続く「Mommy マミー」(14)は第67回カンヌ国際映画祭で審査員特別賞(ジャン=リュック・ゴダール監督の「さらば、愛の言葉よ」と同時受賞)、「たかが世界の終わり」(16)では第69回カンヌ国際映画祭のグランプリを受賞した。自身の監督作で多く主演を務めているほか、「エレファント・ソング」(14)、「ある少年の告白」(18)などに俳優として出演。監督6作目「ジョン・F・ドノヴァンの死と生」(18)ではキット・ハリソン、ナタリー・ポートマンら豪華キャストを迎え、初の英語作品に挑戦した。
レア・セドゥ Lea Seydoux
仏パリ出身。シャイな性格を克服しようと演劇を始め、2006年「Mes copines(原題)」で映画デビューを果たす。「美しいひと」(07)でフランスのアカデミー賞にあたるセザール賞の有望若手女優賞にノミネート。主要キャストを務めた「ルルドの泉で」(09)はベネチア国際映画祭で国際批評家連盟賞ほか5部門を受賞した。クエンティン・タランティーノ監督作「イングロリアス・バスターズ」(09)を皮切りに、「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」(11)などハリウッド大作に続々出演。女性同士の運命的な恋を描き、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した「アデル、ブルーは熱い色」(13)では主人公アデルの恋人役を演じ、作品へのパルムドールと同時に、アデル役のアデル・エグザルコプロスとそろって史上初めて俳優としてパルムドールを受賞した。以降、フランス実写映画版「美女と野獣」、ウェス・アンダーソン監督の「グランド・ブダペスト・ホテル」(とも14)、カンヌ審査員賞受賞作「ロブスター」(15)、グザビエ・ドラン監督作「たかが世界の終わり」(16)など国際的に確約。「007 スペクター」でボンドガールに抜てきされ、「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」(20)にも出演した。
ジョージ・マッケイ George MacKay
英ロンドン出身。舞台照明の仕事に就く父親と衣装デザイナーの母親のもとに生まれる。10歳の時にスカウトされたのをきっかけに、P・J・ホーガン監督の「ピーター・パン」(03)でスクリーンデビューし、ダニエル・クレイグ主演の映画「ディファイアンス」(08)にも出演。その後、「サンシャイン 歌声が響く街」「わたしは生きていける」(ともに13)、「パレードへようこそ」(14)などのイギリス映画をはじめ、ビゴ・モーテンセン主演の「はじまりへの旅」(16)や、J・A・バヨナ製作総指揮の「マローボーン家の掟」(17)、ミュージカル映画「ずっとあなたを待っていた」(18)などで主要キャストを務める。サム・メンデス監督の戦争映画「1917 命をかけた伝令」(19)ではディーン・チャールズ=チャップマンとともに戦場を駆け抜ける若き英国兵を演じて主演を務めた。
公式サイト:https://kemonogairu.com
『哀れなるものたち』を始め、世界中から選りすぐりの話題作が集結した第80回ヴェネチア国際映画祭公式批評スコアで一位を獲得し絶賛された、鬼才ベルトラン・ボネロ監督の最新作。主演は、世界の名監督の作品や『デューン 砂の惑星PART2』などのハリウッド大作でも活躍するレア・セドゥ、『1917 命をかけた伝令』の実力派ジョージ・マッケイ。共同プロデューサーには『マティアス&マキシム』の監督グザヴィエ・ドランが名を連ね、面接官の声の役で出演。
イギリスの文豪ヘンリー・ジェームズの傑作中編小説「密林の獣」を自由かつ大胆に翻案したこの作品は、2044年の近未来を起点に、100年以上の時を超えて転生を繰り返す男女の物語。3つの時代を生きる主人公のガブリエルは、彼女自身も説明できない忌まわしい強迫観念に取り憑かれている。それは、いつか取り返しのつかない惨事が起こり、彼女とその周りに破滅的な終局がもたらされるという不吉な予感。ガブリエルが前世で被った想像を絶するトラウマとは何なのか。いくつものミステリーが渦巻く物語は、絶え間なく観る者の好奇心をかき立てる。
AIに管理された近未来をスタイリッシュなディストピアSFとして映像化した2044年、35ミリフィルムで撮影された華麗なコスチューム・プレイが繰り広げられる1910年、ガラス張りの豪邸を舞台にしたスリラー劇から目が離せない2014年。3つの時代を行き来する壮大な映像世界は、愛と恐怖の狭間で引き裂かれていく主人公たちのあまりにも数奇な運命を映し出す。驚くべきスリルとロマンに満ちあふれ、人間が生きることの意味とは何かという深遠なテーマにも触れた本作は、あらゆる観客の感性を刺激し、胸を締めつけてやまない。
AIが国家の社会システム全般を管理し、人間の感情が不要と見なされている2044年のパリ。孤独な女性ガブリエル(レア・セドゥ)は有意義な職に就きたいと望んでいるが、それを叶えるにはDNAの浄化によって〈感情の消去〉をするセッションを受けなくてはならない。
人間らしい感情を失うことに恐れを感じながらも、AIの指導に従って1910年と2014年の前世へとさかのぼったガブリエルは、それぞれの時代でルイ(ジョージ・マッケイ)という青年と出会い、激しく惹かれ合っていく。しかしこの時空を超越したセッションは、ガブリエルの潜在意識に植えつけられたトラウマの恐怖と向き合う旅でもあった。はたして、3つの時代で転生を繰り返すガブリエルとルイの愛は成就するのか。そして過酷な宿命を背負ったガブリエルが、最後に突きあたる衝撃的な真実とは……。
CAST
1985年フランス・パリ生まれ。2006年“Mes copines”で映画初出演を果たす。13年に『アデル、ブルーは熱い色』で主演女優としては史上初のカンヌ国際映画祭パルム・ドールに輝き、国際的な注目を浴びる。14年『グランド・ブダペスト・ホテル』、ボネロ監督作ギャスパー・ウリエル共演『SAINT LAURENT サンローラン』、15年『ロブスター』、『007 スペクター』のボンド・ガール役で出演。16年、本作の共同プロデューサーのグザヴィエ・ドラン監督作ギャスパー・ウリエル共演の『たかが世界の終わり』に出演。その後出産を経て、21年に再び『007/ノー・タイム・トゥ・ダイ』にボンド・ウーマン役で出演、『レア・セドゥのいつわり』、22年『クライムズ・オブ・ザ・フューチャー』『それでも私は生きていく』、24年『デューン 砂の惑星PART2』等、世界の巨匠や有名監督の話題作に次々と出演し、国際的な人気を誇るトップ女優のひとりとなった。
1992年、イギリス・ロンドン生まれ。10歳の時にスカウトされ『ピーター・パン』(2003)で映画初出演。16歳で出演した“The Boys Are Back”(09)で、英インディペンデント映画賞(BIFA)有望新人賞とロンドン映画批評家協会賞若手俳優賞にノミネートされる。14年にはウェールズの炭鉱労働者とLGBTQの若者たちとの感動的な実話『パレードへようこそ』に出演。同年のベルリン国際映画祭シューティングスター賞を受賞し話題となる。『はじまりの旅』(16)でヴィゴ・モーテンセンと共演し、17年のカンヌ国際映画祭で若手俳優に贈られるショパール・トロフィーを受賞。20年には『1917 命をかけた伝令』で主演を演じ、国際的に高く評価されスターの仲間入りを果たす。21年は『トゥルー・ヒストリー・オブ・ザ・ケリー・ギャング』に主演、近年では『ミュンヘン:戦火燃ゆる前に』(21)、『アイ・ケイム・バイ』(22)と続けてNetflix作品で主演をつとめている。
1990年フランス生まれ。大学で美術史の学位を取り、卒業後はキュレーターとして働く。2014年、友人からの勧めでオーディションに参加し、ジャン=ポール・シヴェラック監督“Mon amie Victoria”で長編映画の主演デビューを果たし、その演技が国際的にも評価された。しかし、その後の俳優としてのキャリアでは、フランスの黒人女性というステレオタイプの役ばかりのため出演を拒否し、アートのキュレーターとして働き続けた。18年アメリカのTVシリーズ『ロマノフ家の末裔~それぞれの人生~』に端役で出演。友人であるアリス・ディオップ監督の『サントメール ある被告』(22)で久しぶりにスクリーンに復帰し、セザール賞有望若手女優賞にノミネートされた。
1989年カナダ・ケベック州生まれ。6歳の頃より子役として、映画、TV、CMに出演する。2009年、脚本・主演を務めた監督デビュー作『マイ・マザー』がカンヌ国際映画祭監督週間部門に選ばれ、若き天才の出現と話題となる。『胸騒ぎの恋人』(10)『わたしはロランス』(12)はカンヌ国際映画祭ある視点部門に招待。13年『トム・アット・ザ・ファーム』でヴェネチア国際映画祭の国際映画批評家連盟賞を受賞。翌14年には『Mommy/マミー』でカンヌ国際映画祭・審査員特別賞を獲得し、さらに16年『たかが世界の終わり』で同映画祭のグランプリを受賞。18年には初の英語作品『ジョン・F・ドノヴァンの死と生』を監督し、19年『マティアス&マキシム』を6年ぶりとなる自身の監督作へ出演した。21年には、バルザック原作、グザヴィエ・ジャノリ監督の『幻滅』に俳優として出演し話題となった。
1968年フランス・ニース生まれ。ベルリン国際映画祭のパノラマ部門で上映された「何か有機的なもの」(98)で長編デビュー。2001年にジャン=ピエール・レオを監督役にした『ポルノグラフ』は、カンヌ国際映画祭批評家週間で上映され、国際映画批評家連盟賞を受賞。その後も、「ティレジア」(03)は、カンヌ国際映画祭のコンペティション部門、マチュー・アマルリックを起用した「戦争について」(08)はカンヌ国際映画祭監督週間に選出されるなど、国際的評価を高める。2011年『メゾン ある娼館の記憶』で再度カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に返り咲き、同作はアカデミー賞外国語映画賞のフランス代表作となった他、セザール賞の7部門にノミネートされ、デザイン賞を受賞。その後、ギャスパー・ウリエル主演『SAINT LAURENT サンローラン』(14)、パリでテロを計画する若者を描くアクション映画「ノクトラマ 夜行少年たち」(16)などを監督。『けものがいる』は2023年のヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門で上映、映画祭の公式批評スコアで1位を獲得し絶賛された。
ローソン:11:05-13:44 (146分)
レア・セドゥの名演が光る、「愛と恐怖」をめぐる時空を超えたSF転生譚
「メゾン ある娼館の記憶」のベルトラン・ボネロ監督が、ヘンリー・ジェイムズの短編「密林の獣」(1903年)を大胆に翻案した抽象性の高いSFロマンである。軸となる2044年の未来社会と、1910年、2014年の3つの時代を舞台に、転生を繰り返す男女の運命を描く。主演は、監督とのタッグが3度目のレア・セドゥと、「1917 命をかけた伝令」のジョージ・マッケイ。ヴェネチア映画祭の批評スコアで首位を獲得した。
2044年のパリ、AIの高度な進歩によって社会は完全にシステム化され、労働者は感情を排除する「DNA浄化」が義務付けられていた。就活中のガブリエル(セドゥ)はこれを受け入れ、その過程でトラウマの源泉となった1910年と2014年の前世を疑似体験、そこで運命の男性ルイ(マッケイ)に出会う。
原作「密林の獣」は、いつか起こる災難=獣を恐れ、空虚な人生を送るマーチャーと、彼の唯一の友人である女性メイとの長年に渡る交流を綴ったもの。生涯独身だったジェイムズが、彼への愛が報われずに自死した女流作家コンスタンス・F・ウールソンへの悔恨を込めて書かれた、とも言われる作品だ。
もちろん原作には、劇中の近未来やマルチバース的な要素は皆無で、監督は主人公の性別を入れ替え、セーヌ川の氾濫など過去の災害を「けもの」に置換。さらにはAIで変化する労働市場や、エリオット・ロジャー事件(2014年に白人男性が引き起こした無差別殺人)を題材にしたインセルやネットストーキング、はたまたスキャンによる役者のデジタル化など、多岐に渡る今日的なテーマをうまく脚本に落とし込み観客を刺激する。
そもそも本作は「SAINT LAURENT サンローラン」に出演していたギャスパー・ウリエルとセドゥで企画されたが、パンデミックにより撮影が延期となり、再開直前の22年1月にはウリエルがスキー中に事故死するという悲劇に見舞われる。彼と比較されないよう仏人以外の俳優を探していた監督は、英でマッケイに会って5分で起用を決めたという。
本作は1910年を35mmフィルム、2014年はスマホ画質、44年をスタンダードサイズと、視覚的な差別化を図ってはいるが、セリフや佇まいによって、時代を超えた人物たちを巧みに体現した俳優2人(特にセドゥはキャリア・ハイの名演)の演技が、物語の多層性をさらに強調している。
グザビエ・ドランの声の出演と共同プロデューサーとしての参加も、作品に独特の感性を加えており、人形、鳩、ダンス、ナイフといった平凡なアイテムが「パン屑」となり、テーマである愛と恐怖のラストへとなだれこむ。野心的な挑発は観る者を選びそうだが、それが贅沢な映像体験であることには変わりない。
(本田敬)
世界初?エンドクレジットが“QRコード”の映画「けものがいる」、監督の狙いは
レア・セドゥとジョージ・マカイが共演した映画「けものがいる」より、監督を務めたベルトラン・ボネロのコメントが到着。物語の最後に突然現れる“QRコード”がエンドクレジットになっている点について、その狙いを語った。
イギリスの文豪ヘンリー・ジェイムズによる小説「密林の獣」を翻案し、100年以上の時を超えて転生を繰り返す男女の運命を描いた本作。AIが中心となった2044年の社会では、人間の感情は不必要とされ、有意義な仕事を得るには“感情の消去”をしなければならなかった。孤独な女性ガブリエルは疑問を抱きながらも、仕事に就くために浄化を決意する。そこで彼女は、前世から続くトラウマを消すため1910年、2014年へ転生。それぞれの時代で青年ルイに惹かれていく一方、“何かが起きる”という恐怖に苛まれるのだった。
エンドクレジットがQRコードという演出は、2023年の第80回ヴェネツィア国際映画祭での初上映の際にも大きな話題に。ボネロ曰く「世界初」だそうで、「一般的に言って、エンディングクレジットが流れる時間は感動的な瞬間だ。音楽があり、それに沿うようにして俳優やクルーの名前が現れては消えてゆく。観客は次々と立ち上がって、再び外の光を見いだす準備をする。この映画は、感情が追放された世界を描いているのだから、エンディングクレジットの時間から感情が排されているのは理にかなっていると思う」とその意図を説明。なおQRコードを読み取ると、クレジットだけでなく特典映像も観ることができる。
このたびYouTubeでは、共同プロデューサーのグザヴィエ・ドランが声で出演したシーンの本編映像が解禁。ガブリエルが感情の消去をするセッションを受けるシーンで、ドランは面接官で指導役のAIに声を当てた。AIが見せた映像に対してガブリエルが静かに涙を流し、「つらいテストだが君の状態がわかる」と伝える様子が映し出される。
ボネロはドランの出演について「『感情のない声』が必要だという話をしたら、最初は『僕はそんな声は無理だ!』と彼は言っていたのですが、結果的には引き受けてくれました」と述懐。ドランが「Mommy/マミー」、ボネロが「SAINT LAURENT/サンローラン」を出品した2014年のカンヌ国際映画祭での出会いを振り返りながら、「私と彼は長い付き合いで、お互いに評価し合っている関係です。何か一緒にしたいとずっと思っていました。本作はカナダとフランスの共同制作になったので、彼に声を掛けました。ですので、それは友情から始まったと言えます」と語っている。
「けものがいる」は4月25日より東京・ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテ、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国で順次公開。
ヘンリー・ジェームズの名著を大胆に解釈
主な映画化作品[編集]
- 女相続人(The Heiress ) 1949年製作、アメリカ映画。
- 回転(The Innocents ) 1961年製作、イギリス映画。
- 妖精たちの森(The Nightcomers ) 1971年製作、イギリス映画。
- デイジー・ミラー(Daisy Miller) 1974年製作、アメリカ映画。
- 緑色の部屋(La Chambre verte ) 1978年製作、フランス映画。
- ヨーロピアン (The Europeans) 1979年製作、イギリス映画。TV放映、VHS発売
- ボストニアン (The Bostonians) 1984年製作、イギリス映画。TV放映、DVD発売
- ある貴婦人の肖像(The Portrait of a Lady) 1996年製作、イギリス映画。
- 鳩の翼(The Wings of the Dove) 1997年製作、アメリカ・イギリス映画。
- 金色の嘘(The Golden Bowl ) 2000年製作、アメリカ・イギリス・フランス映画。
- ザ・ダークプレイス 覗かれる女(In a Dark Place) 2006年製作、イギリス・ルクセンブルク映画。
- メイジーの瞳(What Maise knew) 2012年製作、アメリカ映画。
- The Aspern Papers 2018年製作、アメリカ・ドイツ映画。
- ザ・ホーンティング・オブ・ブライマナー (The Haunting of Bly Manor) 2020年製作、アメリカのドラマ。