20250628映画「アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓」AMERIKATSI

2025.07.04

収監されたアメリカ人を“小窓”が希望を紡ぐ…映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』予告編

劇場公開: 2025年6月13日

6/13公開!映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編映像

6/13(金)TOHOシネマズシャンテほか公開!

第96回アカデミー賞®国際長編映画賞ショートリスト選出作品

映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編映像

1948年、ソ連統治下のアルメニア

無実の罪で収監されたアメリカ人

彼はただ、生きることを楽しみ続けた

独房の小窓から見えたのは

向かいに住む幸せな夫婦の暮らし

6/13公開!映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編冒頭映像

えん罪で投獄されたアメリカ人を描くヒューマンドラマ 映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編映像

〜見どころ〜

ソ連統治下のアルメニアを舞台に、えん罪で投獄されたアメリカ人を描くヒューマンドラマ。かつて迫害に遭い、故郷を離れてアメリカへと渡った男性がソ連統治下のアルメニアに戻り、無実の罪で収監される。『ジャスミンの一日』などのマイケル・グールジャンが監督と出演などを果たし、『プラットフォーム2』などのホヴィク・ケウチケリアンらがキャストに名を連ねる。第96回アカデミー賞国際長編映画賞のショートリストに選出された。

〜あらすじ〜

オスマン帝国(現在のトルコ)で幼少期を過ごしたチャーリー(マイケル・グールジャン)は、アルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカへと渡る。1948年、自らのルーツを知るために彼はソ連統治下の祖国に戻るが、不当に逮捕されて投獄される。チャーリーは、牢獄の小窓から見えるある夫婦のアパートを観察することを日課にし始める。

劇場公開:2025年6月13日

配給 : 彩プロ

映画「アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓」チャーリーの運命を動かす衝撃の本編映像(監督・脚本・出演:マイケル・グールジャン)

■Story

幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948 年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーは不当に逮捕され、収監されてしまう。悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる――。

「アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓」

監督・脚本:マイケル・グールジャン

撮影:ガセム・エブラヒミアン 編集:マイケル・グールジャン、マイク・セレモン

美術:ネルセス・セドラキアン、アベット・トノヤンツ 衣装:マロ・パリアン 音楽:アンドラニク・バーバリヤン

出演:マイケル・グールジャン、ホヴィク・ケウチケリアン

2022/アルメニア、アメリカ/アルメニア語、ロシア語、英語/121 分/原題:AMERIKATSI

/字幕翻訳:大西公子/後援:駐日アルメニア共和国大使館

/配給:彩プロ © 2023 PEOPLE OF AR PRODUCTIONS and THE NEW ARMENIAN LLC  映倫区分:G

6月13日(金)全国公開

【キネマ旬報公式サイト】

https://www.kinejun.com

【twitter】

6/13公開!映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』監督インタビュー映像

6/13(金)TOHOシネマズシャンテほか公開!

第96回アカデミー賞®国際長編映画賞ショートリスト選出作品

映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』監督インタビュー映像

6/13公開!映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編映像_シベリア送り

母の言葉を胸に、少年はたった一人アメリカへ『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編冒頭映像

第96回アカデミー賞®国際長編映画賞ショートリストに選出された珠玉のハートフルムービー『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』が6月13日(金)より全国公開中。このたび、主人公の数奇な運命の始まりを描く本編冒頭映像&著名人コメントが解禁された。

このたび解禁された本編冒頭映像は、1915年、オスマン帝国のシーンから始まる。迫害の影が忍び寄る中、幼いチャーリーは家族のもとを離れ、たった一人でアメリカへ渡る。トランクの中に身を隠し、見送る母の姿を最後に、彼の新しい人生が始まった。

「この先つらいことがあっても、その笑顔を忘れるんじゃないよ。私たちは心の中にいる。いつか故郷に戻っておいで」母の言葉は、異国の地で生きる彼の唯一の灯となった。

それから30年。チャーリーは、自身のルーツを辿るため祖国アルメニアへ戻る決意をする。ソ連の統治下に置かれながらも、彼の心に宿る“理想の故郷”は、ずっとそこにあった。胸にあるのは、幼い日に祖母から教えられた歌、そして記憶の中の微笑み。

そんな彼が出会うのは、ソ連軍司令官の妻・ソナ。混雑する町の中、迷子になった息子を必死に探す彼女を助けることになる。ソナはチャーリーがアメリカ人であることを知り、親しみを込めて語りかける。だが、その一瞬のやさしさこそが、彼の運命を大きく狂わせる始まりだった。チャーリーが待ち受ける運命とは…。

また著名人からのコメントも到着。コメント一覧・全文は以下のとおり。

著名人コメント

わけの分からない罪で投獄されたチャーリーは自分が知らないふるさとアルメニアへの郷愁を募らせ、独房の格子越しに覗き見する夫婦の日常から不思議な安堵感を得る。悲惨な状況を意外にユーモラスに描いていますが、過酷な現実の余韻は残ります。

ピーター・バラカン

自分の住んでいるカリフォルニアにはアルメニア難民の子孫が大勢住んでいます。彼らは「ノアの箱舟が着いたアララト山はアルメニアにあるんだぞ!」と胸を張ります。そんなアルメニア系アメリカ人が作った『アメリカッチ』は祖国の悲惨な歴史についての映画です。でも、楽しく心温まるコメディなんです。笑いで悲しみを乗り越えるために。

映画評論家 町山智浩

現代は分断の時代とされるが、中東の少数民族アルメニア人は、20世紀から二つの帝国、自由主義と社会主義といった分断の只中に置かれた。実際にあった移住運動を背景にした心温まる人間ドラマ。

早稲田大学ロシア東欧研究所招聘研究員 吉村貴之

どんなに辛い目に遭おうとも、

他者を見つめて幸せを願うことを忘れてはいけない。

主人公チャーリーの心の目を通して、

平和を作り上げるのは私たち個人の考え方ひとつなのだと気付かされた。

アナタの些細な思いやりが、誰かのコウノトリになるかもしれない。

なんて素敵な発想だろうか。

チャーリーの心を持ちたいと思った。

伊藤さとり 映画パーソナリティ・映画評論家

刑務所の鉄格子窓から見える部屋が、祖国へ戻ったアメリカッチのアイデンティティーを育んでいく。過酷な状況下でもルーツを求め続ける男の物語を、驚くほどの温かさで描いたマイケル・グールジャンが、映画作家としても俳優としても素晴らしすぎる。

杉谷伸子 映画コラムニスト

作品情報

アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓

2025年6月13日(金)よりTOHOシネマズシャンテほか全国公開

STORY

幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーは不当に逮捕され、収監されてしまう。悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる――。

監督・脚本:マイケル・グールジャン

撮影:ガセム・エブラヒミアン 編集:マイケル・グールジャン、マイク・セレモン

美術:ネルセス・セドラキアン、アベット・トノヤンツ 衣装:マロ・パリアン 音楽:アンドラニク・バーバリヤン

出演:マイケル・グールジャン、ホヴィク・ケウチケリアン

2022/アルメニア、アメリカ/アルメニア語、ロシア語、英語/121分/原題:AMERIKATSI/字幕翻訳:大西公子/後援:駐日アルメニア共和国大使館/配給:彩プロ

映倫区分:G

牢獄の小窓から覗く ある夫婦の生活/映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』予告編

どんな過酷な状況でも“生きる希望”を失わない!珠玉の没入型ハートフルムービー『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』「自由はいつも心の中に」胸熱な感動ドラマを予感させる予告編映像が解禁!

幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーはスパイ容疑で逮捕、収監されてしまう。

悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することで、想像力を研ぎ澄まして彼らと一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる…。

ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞・ハワード・ウェクスラー賞受賞、ハンブルグ映画祭観客賞受賞など世界各国の映画祭で19の賞を受賞している本作は、どんな過酷な状況でも常に生きる希望を失わない、珠玉の没入型ハートフルムービー。

監督・脚本・主演はアルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャン。祖父はジェノサイドの生き残りである。

予告編は、冒頭、人助けをしたばかりにスパイ容疑にかけら収監されてしまうチャーリー。それでも笑顔を絶やさず前向きに生活していた。しかし、徐々に失われていく気力や体力。そんな中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、一緒に会話を楽しんでいた。チャーリーは一体どうなってしまうのか。胸熱な感動ドラマを予感させる映像となっている。

『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』は2025年6月13日公開

無実の罪で収監された男の唯一の楽しみは隣の夫婦の生活を観察することだった… 映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』本編映像

世界各国の映画祭で19の賞を受賞した映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』が、6月13日TOHOシネマズシャンテほか全国公開。

 ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞・ハワード・ウェクスラー賞受賞、ハンブルグ映画祭観客賞受賞など世界各国の映画祭で19の賞を受賞している本作は、どんな過酷な状況でも常に生きる希望を失わない、珠玉の没入型ハートフルムービー。監督・脚本・主演はアルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャン。祖父はジェノサイドの生き残りである。

 本作の要となるシーンの本編映像が解禁された。幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがなぜかチャーリーはスパイ容疑で逮捕、収監されてしまう。

 悲嘆に暮れる中、牢獄の鉄格子越しに見えるのは、近くのアパートの一室だった。ある時、その部屋で暮らす夫婦の生活を観察するようになる。鉄格子越しに見える彼らの何気ない食卓、日常にある楽しさは、冷たく閉ざされた独房の中で過ごす彼に唯一の温もりをもたらした。やがて彼は、心の中でその夫婦と一緒に食事をし、笑い、人生をもう一度味わおうとする。

「人間の奥深さを描いた」監督・主演マイケル・グールジャンの素顔が垣間見える『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』メイキング映像

第96回アカデミー賞®国際長編映画賞ショートリストに選出された珠玉のハートフルムービー『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』が6月13日(金)より全国公開。このたび、監督・脚本、そして主演を務めたマイケル・グールジャンのチャーミングな素顔が垣間見えるメイキング映像が到着した。

今回解禁となったメイキング映像では、主演・脚本・監督を務めたマイケル・グールジャンのインタビューと共に、撮影現場の貴重な一幕が映し出されている。

撮影風景は、物語の重要な舞台となる「不当に収監されたチャーリーが過ごす刑務所の中庭」のシーン。冷たい石造りの壁に囲まれた空間とは対照的に、現場には終始なごやかな空気が流れ、グールジャン監督がスタッフたちと笑顔で語り合う姿が印象的だ。

グールジャン監督は、「この作品を思いついたのは2年半前。自分が心から集中できて、観客の心を動かせるテーマを探していた。脚本は2ヵ月で書き上げたけど、いくつもの実話や歴史的背景が組み合わさっている。たとえば、ウクライナ人の友人から聞いた“監房から見えるアパートの男の暮らしを眺めることで、辛い日々を乗り越えた”という話。もう一つは、第二次世界大戦後にスターリンによって本国送還されたアルメニア人たちのエピソード。どちらも、人間の尊厳と希望について考えさせられる実話だった」と語る。

そして、「これは自伝的であり、史実でもある。でも同時に、ユーモアもある作品なんだ。どう言えばいいかな…傑作だって言っておこう。人間の奥深さを描いたこの作品は、きっと誰もが共感してくれると信じている」と、本作は、グールジャン自身の人生経験も色濃く反映されていると明かしている。

メイキング映像から見える、真摯で情熱的、そしてどこかチャーミングなグールジャン監督の素顔。監督の言葉どおり、過酷な運命を背負いながらも前を向くチャーリーの姿を劇場で確かめてみよう。

https://eiga.com/movie/103702

ソ連統治下のアルメニアを舞台に、無実の罪で収監されたアメリカ人男性が、牢獄の小窓から見える部屋に暮らす夫婦を観察することに幸せを見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。
幼い頃にオスマン帝国でのアルメニア人迫害から逃れアメリカに移住したチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るため祖国アルメニアを訪れる。そこはソ連統治下にあっても理想の故郷のように思えたが、チャーリーは身に覚えのないスパイ容疑で逮捕・収監されてしまう。悲嘆に暮れるなか、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることに気づいた彼は、そこに暮らす夫婦の生活を観察しはじめる。チャーリーは想像力を研ぎ澄ませ、まるで夫婦と同じ空間にいるかのように彼らと一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しむようになる。しかし夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きも決まってしまう。移送の日が迫るなか、チャーリーは夫婦を仲直りさせる作戦に乗り出す。
アルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャンが監督・脚本・主演を務めた。ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞など、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞。

2022年製作/121分/G/アルメニア・アメリカ合作

配給:彩プロ
劇場公開日:2025年6月13日

INTRODUCTION

自由はいつも 心の中に

ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞・ハワード・ウェクスラー賞受賞、ハンブルグ映画祭観客賞受賞など世界各国の映画祭で19の賞を受賞している。1948年、ソ連統治下にあったアルメニア。1915年に起きたオスマン帝国政府によるジェノサイド、アルメニア人虐殺を生き延びアメリカに渡ったチャーリーが、自身のルーツを求め、故郷で暮らすために帰還する。ずさんな管理体制のもと冤罪で投獄されたチャーリーは、独房の窓から見える夫婦の生活に、まるで自分がそこで同居しているかのように楽しむ。どんな過酷な状況でも常に生きる希望を失わない、珠玉の没入型ハートフルムービー。監督・脚本・主演はアルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャン。祖父はジェノサイドの生き残りである。

STORY

1948年、ソ連統治下のアルメニア

無実の罪で収監されたアメリカ人

彼はただ、生きることを楽しみ続けた

幼少期にオスマン帝国(現在のトルコ)でのアルメニア人に対する迫害から逃れるためにアメリカに渡ったチャーリーは、1948年、自身のルーツを知るために祖国に戻ってくる。ソ連統治下にあっても理想の故郷に思えたからだ。ところがチャーリーは不当に逮捕され、収監されてしまう。悲嘆に暮れる中、牢獄の小窓から近くのアパートの部屋が見えることを知り、そこに暮らす夫婦を観察することが日課になっていった。いつしかチャーリーは夫婦の生活に合わせてあたかも同じ空間にいるかのように、一緒に食事をし、歌を歌い、会話を楽しんだ。ところが夫婦仲がこじれて部屋には夫だけが残され、時を同じくしてチャーリーのシベリア行きが決まってしまう。移送の期限が迫る中、チャーリーによる夫婦仲直り作戦が始まる――。

ARMENIA

アルメニア情報 西アジアに位置し、北にジョージア、西にトルコ、南にイラン、東にアゼルバイジャンと隣接する。第一次世界大戦中の1915年から数年にかけて、当時オスマン帝国の支配下にあった西部アルメニアでアルメニア人大虐殺が行われた。いわゆるアルメニア人ジェノサイドである。1918年のロシア革命後にアルメニア第一共和国として独立を宣言するが、1920年にはソヴィエト共和国に編入され、アルメニア社会主義ソヴィエト共和国となり、1922年にはソヴィエト連邦の構成国となる。終戦後もソ連統治下のままであり、スターリンはアルメニア復興のための労働力として1946年から48年にかけて祖国帰還運動を実施、本作の主人公のチャーリーも本運動によってアメリカから「理想の祖国」に帰還した者のひとりである。1991年のソ連崩壊に伴い、現在のアルメニア共和国が独立した。

2024年現在、人口約280万人、国土29800km2(日本の約13分の1)、公用語はアルメニア語、宗教は主としてキリスト教。アルメニアは世界で初めてキリスト教を公教として採用した国家である。在日アルメニア人は2023年時点で70人。ジョージアとイランとは良好な関係を維持しているが、アゼルバイジャンとは軍事衝突を繰り返している。ロシアとの関係は緊密であったが、アゼルバイジャンとの衝突に際して支援が得られず、現政権下では欧米との関係強化が加速している。尚、ジェノサイドを認めていないトルコとは外交関係がないままである。

本作で重要なモチーフになっているアララト山は旧約聖書のノアの箱舟が流れ着いたとされる山とされており、古くからアルメニア人が多く居住してきた地域のシンボルとされているが、ソ連崩壊後トルコによって侵略され、現在はトルコ領に存在している。だがアルメニアはこの国境を承認しておらず、国章にはアララト山があしらわれている。

AWARDS

CAST&STAFF

監督・脚本・編集・主演

マイケル・グールジャン

1971年2月4日、サンフランシスコ生まれ。アルメニア系アメリカ人。

アルメニア人の父とスコットランド系アメリカ人の母を持つ。父方の祖父母はアルメニア人虐殺の生き残りである。14歳の時に地元の劇団のオーディションを受ける。のちにUCLAで演技を学んだ。カースティ・アレイと共演したテレビ映画『DAVID’S MOTHER』(94)でエミー賞助演男優賞を受賞した。ゴールデングローブ賞を受賞したTVシリーズ「サンフランシスコの空の下」(94-00)でネーヴ・キャンベルの恋人ジャスティンを演じたことや、カルト的な名作映画『SLC PUNK!!!』(99)でヘロイン・ボブを演じたことでもよく知られている。映画への出演は、『ニュージーズ』(92)、『チャーリー』(92)、『リービング・ラスベガス』(95)、『愛を問うひと』(06)などがある。舞台では、「モディリアーニ」でLAウィークリーシアター賞最優秀主演男優賞ノミネート、「リーファー・マッドネス 麻薬中毒者の狂気」でLA批評家賞最優秀振付賞受賞するなど活躍している。映画監督として、ハリウッドの伝説的人物カーク・ダグラスやブライアン・クランストンを起用し自身も出演した長編映画デビュー作『ILLUSION』(04)で国際的な評価を得た。

ティグラン

ホヴィク・ケウチケリアン

1972年11月14日、レバノン、ベイルート生まれ。

アルメニア人の父とスペイン人の母を持つ。3歳のときにスペインに移住。スペイン国内のヘビー級チャンピオンの元プロボクサー。引退後はコメディアン、俳優、作家として活動し、『スコーピオン 反逆のボクサー』(13)で第28回ゴヤ賞新人男優賞にノミネートを果たす。イザベル・コイシェ監督の『ひとつの愛』(23)で第71回サンセバスチャン国際映画祭最優秀助演俳優賞を受賞、第38回ゴヤ賞最優秀男優賞にノミネートされた。そのほかの作品は『アサシン クリード』(16)、『テリー・ギリアムのドン・キホーテ』(18)、Netflixの国際的ヒットシリーズ『ペーパー・ハウス(2017~2021)』などがある。

ソナ

ネリ・ウヴァロワ

1980年3月14日、リトアニア、マジェイケイ生まれ。

ロシア人の父とアルメニア人の母を持つ。全ロシア映画大学を卒業し、1999年に俳優として活動を始め、2001年にロシア・アカデミック・ユース・シアターに入団し「オズの魔法使い」でドロシーを演じるなど活躍。特に一人芝居「Rules of Behavior in Modern Society」は彼女の代表作の1つとなり、数々の賞を受賞。2005年のテレビシリーズ「美しく生まれなかった」で主役を演じ国民的俳優として認知される。その後もテレビ、舞台、映画で活躍し、今ロシア国内で最も忙しい俳優のひとりである。

ドミトリー

ミハイル・トルヒン

1971年10月28日、ロシア、ペトロザボーツク生まれ。

サンクトペテルブルク国立演劇アカデミー卒業後、主に舞台俳優として活躍。2005年にはモスクワ芸術座で「ハムレット」で主役を演じ、高い評価を得る。2018年にはTEFI男優賞にノミネートされるなどテレビ界でも評価されている。映画ではミラ・ソルヴィノとガブリエル・バーン共演の『レニングラード 900日の大包囲戦』(07)などに出演している。

ティグランの妻

ナリーヌ・グリゴリアン

1980年6月14日、アゼルバイジャン、ステパナケルト生まれ。

アカデミー最優秀外国語映画賞のアルメニア代表作品『Eve』(17)で、主演として娘とともにカラバフに逃げる女性を演じたことで知られている。この役で、第27回キノショック国際映画祭で最優秀女優賞を受賞した。近年はアルメニアのエレバンにあるソス・サルキシャン国立劇場の芸術監督に任命されるなど活躍の場を広げている。

刑務所長

ジャン=ピエール・ンシャニアン

1953年7月25日、エジプト生まれ。

アルメニアのエレバン美術演劇大学のミュージカル・コメディー部門で学ぶ。その後ガブリエル・スンドゥキヤン国立劇場で舞台に立ち、1980年にロサンゼルスに移住。ニコラス・ケイジ主演の『ロード・オブ・ウォー』(05)などハリウッド作品にも参加している。息子は俳優で映画監督のアルマン・ンシャニアン。

kinocinema横浜みなとみらい:16:45-18:50 (121分)

https://kinocinema.jp/minatomirai/movie/movie-detail/931

ABOUT THE MOVIE

自由はいつも 心の中に

ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞・ハワード・ウェクスラー賞受賞、ハンブルグ映画祭観客賞受賞など世界各国の映画祭で19の賞を受賞している。1948年、ソ連統治下にあったアルメニア。1915年に起きたオスマン帝国政府によるジェノサイド、アルメニア人虐殺を生き延びアメリカに渡ったチャーリーが、自身のルーツを求め、故郷で暮らすために帰還する。ずさんな管理体制のもと冤罪で投獄されたチャーリーは、独房の窓から見える夫婦の生活に、まるで自分がそこで同居しているかのように楽しむ。どんな過酷な状況でも常に生きる希望を失わない、珠玉の没入型ハートフルムービー。監督・脚本・主演はアルメニア系アメリカ人のマイケル・グールジャン。祖父はジェノサイドの生き残りである。

町山智浩 映画『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』2025.05.27

『アメリカッチ コウノトリと幸せな食卓』

劇場公開日:2025年6月13日

◆ソ連統治下のアルメニアを舞台に、無実の罪で収監されたアメリカ人男性が、牢獄の小窓から見える部屋に暮らす夫婦を観察することに幸せを見いだしていく姿を描いたヒューマンドラマ。

ウッドストック映画祭長編映画賞・審査員賞など、世界各地の映画祭で数々の賞を受賞。

【監督】マイケル・グールジャン

【主演】マイケル・グールジャン、ホビク・ケウチケリアン、ネリ・ウバロワ

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