2024/9/27(金)『西湖畔に生きる』予告編
『春江水暖〜しゅんこうすいだん』監督が挑んだ
人の世の悪さえ包み込む、驚嘆の“山水映画”第二弾。
注目の人気男優ウー・レイの純粋、実力派女優ジアン・チンチンの狂気。
デビュー作『春江水暖〜しゅんこうすいだん』で世界中から注目されたグー・シャオガン監督、挑戦の第二作。人気俳優のウー・レイとジアン・チンチンの競演、天上の茶畑から違法ビジネスの地獄へ急降下する映像美、音楽の梅林茂(『花様年華』)ら第一線スタッフで生み出した密度の高い映画美学。山水画の哲学をさらに追求した本年度の必見作。
【ストーリー】
杭州、西湖(せいこ)のほとり。仏教故事にインスパイアされた物語。
最高峰の中国茶・龍井(ロンジン)茶の生産地で知られる西湖(せいこ)。そのほとりに暮らす母・タイホア(苔花)と息子・ムーリエン(目蓮)。母は、山の美しい茶畑で茶摘みの仕事をしていたが、あることをきっかけに茶畑を追い出され、やがて違法ビジネスの地獄に堕ちる……。釈迦の十大弟子のひとり・目連が地獄に堕ちた母親を救う物語「目連救母」現代版。
<中国公開版・新字幕>
原題:草木人間|英語題:Dwelling by the West Lake|2023年|中国映画|118分 ©Hangzhou Enlightenment Films
監督:グー・シャオガン[顧暁剛]|撮影監督:グオ・ダーミン[郭達明]|音楽:梅林茂|
出演:ウー・レイ[呉磊]、ジアン・チンチン[蒋勤勤]、チェン・ジエンビン[陳建斌]、ワン・ジアジア[王佳佳]
配給:ムヴィオラ、面白映画
中国映画「西湖畔に生きる」日本版予告編
「西湖畔に生きる」2024年9月27日(金)公開
作品情報はこちら:https://natalie.mu/eiga/film/196251
あらすじ:目蓮は母親の苔花と、中国緑茶の産地として有名な西湖のほとりに暮らしている。美しい景観が残る一方、経済環境の変化に揺れる中、あることがきっかけで茶畑で働いていた苔花はマルチ商法に引っかかってしまう。目蓮はどうにかして母親を救おうとするのだが……
解説:「春江水暖~しゅんこうすいだん」のグー・シャオガン監督による母と息子のドラマ。釈迦の弟子が地獄に落ちた母を救う仏教の故事“目連救母”に着想を得て、杭州市西湖のほとりに暮らす母子を描き出す。W主演はドラマ「長歌行」のウー・レイと、ジアン・チンチン。共演はチェン・ジエンビン、ワン・ジアジアら。音楽は「花様年華」の梅林茂。
上映時間:118分
製作:2023年(中国)
配給:ムヴィオラ=面白映画株式会社
(c)Hangzhou Enlightenment Films
情報提供:ぴあ
長編デビュー作「春江水暖 しゅんこうすいだん」で世界から注目された中国のグー・シャオガン監督が、釈迦の十大弟子のひとり・目連が地獄に堕ちた母を救う仏教故事「目連救母」に着想を得て撮りあげた長編第2作。
最高峰の中国茶・龍井茶の生産地である西湖のほとりに暮らす母タイホアと息子ムーリエン。ムーリエンの父は10年前に行方不明になっており、タイホアが茶摘みの仕事をしながら、ひとりで息子を育て上げた。ムーリエンは早く仕事を見つけて母を安心させたいと考えるも上手くいかない。一方のタイホアも茶畑の主人チェンと懇意になるが、そのことでチェンの母の怒りを買い、茶畑を追い出されてしまう。やがてタイホアは友人の誘いで違法ビジネスにのめり込んでいき、ムーリエンはそんな母を救うため、ある決断をする。
ドラマ「長歌行」のウー・レイが息子ムーリエン、ドラマ「清越坊の女たち 当家主母」のジアン・チンチンが母タイホアを演じた。「花様年華」などウォン・カーウァイ監督作への参加で知られる作曲家・梅林茂が音楽を担当。2023年・第36回東京国際映画祭コンペティション部門出品。
2023年製作/115分/G/中国
原題または英題:草木人間 Dwelling by the West Lake
配給:ムヴィオラ、面白映画
劇場公開日:2024年9月27日
公式サイト:https://moviola.jp/seikohan/
Introduction
解説
最高峰の中国茶・龍井茶の生産地で知られる西湖。そのほとりに暮らす母・タイホア(苔花)と息子・ムーリエン(目蓮)。母は、山の美しい茶畑で茶摘みの仕事をしていたが、あることをきっかけに茶畑を追い出され、やがて違法ビジネスの地獄に堕ちる……。釈迦の十大弟子のひとり・目連が地獄に堕ちた母親を救う物語「目連救母」をヒントに現代の物語として書き上げたオリジナル・ストーリーです。
デビュー作『春江水暖~しゅんこうすいだん』で世界中から注目されたグー・シャオガン監督、挑戦の第二作。人気俳優のウー・レイとジアン・チンチンの競演、天上の茶畑から違法ビジネスの地獄へ急降下する映像美、音楽の梅林茂(『花様年華』)ら第一線スタッフで生み出した密度の高い映画美学。山水画の哲学をさらに追求した本年度の必見作です。
Story
物語
杭州市。
最高峰の中国茶・龍井茶の生産地としても有名な西湖
せいこ
。
そのほとりに暮らす母・タイホア(苔花)と息子・ムーリエン(目蓮)。
父のホー・シャン(何山)は家を出て行方がわからず、10年になる。
タイホアは山の美しい茶畑で、茶摘みの仕事をしながら、
ひとり息子を育て上げた。
ムーリエンはもう大学卒業の年だが、仕事がなかなか見つからない。
ようやく見つけた仕事は詐欺まがいで、仕事は続かず、無職になってしまう。
一方、タイホアも、茶畑の主人チェンと懇意になったことで、
その母親の逆鱗に触れ、茶畑を追い出される。
そんな時、タイホアは怪しげな「足裏シート」を販売するバタフライ社に出会う。
その実態は違法なマルチ商法だった……。
彼らに洗脳され、別人のようになってしまうタイホア。
ムーリエンは、母をなんとか違法ビジネスの地獄から救い出そうと
一線を超える決断をする……。
この物語は、仏教の故事で、釈迦の十大弟子のひとりである目連が
地獄に堕ちた母親を救う「目連救母」にヒントを得ている。
Cast
キャスト
ウー・レイ[呉磊]
⽬蓮/ムーリエン役
1999年生まれ。3歳で子役としてデビュー。ドラマ「琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~」(2015)、「蒼穹の剣」(2018)、「覇剣~五神の覚醒~」(2020)、「クロスファイア」(2020)、「長歌行」(2021)、「星漢燦爛<せいかんさんらん>」(2022)、「愛なんて、ただそれだけのこと」(2023)などが大ヒット。映画作品でも、チャン・イーモウ監督作『SHADOW/影武者』(2018)に出演。中国国内のみならず日本も含めたアジア圏で絶大な人気を誇るが、本作ではさらに人気・実力を兼ね備えた中国を代表する俳優として評価を確立した。
ジアン・チンチン[蒋勤勤]
苔花/タイホア役
中国・重慶出身。1994年、芸術系大学入試の全国トップの成績で北京電影学院演技学部に入学。30年以上にわたるキャリアの中で、数多くの映画やテレビドラマに主演し、中国では誰もが知る女優となった。日本では、U-NEXTで配信されて大ヒットした大河ドラマ「清越坊の女たち~当家主母~」(2020)で主人公・沈翠喜を演じて人気を博した。本作でアジア・フィルム・アワード最優秀主演女優を受賞。
チェン・ジエンビン[陳建斌]
Director
監督
グー・シャオガン[顧暁剛]
1988年生まれ。浙江省杭州出身、現在も杭州在住。浙江理工大学に進学し、アニメ・漫画コースを希望したが叶わず、服飾デザインとマーケティングを学ぶ。在学中に映画に目覚め、映画を見始める。同時に宗教や哲学に興味を持ち、独自に学んでいた時に、ジェームズ・キャメロン監督『アバター』がヒンズー教の思想を反映していることに驚き、自分でも映画を作りたいと監督を志す。ドキュメンタリーや短編を制作後、初長編作品となった『春江水暖~しゅんこうすいだん』が、2019年カンヌ国際映画祭批評家週間クロージング作品に選ばれ、同年の東京フィルメックスで審査員特別賞を受賞。2020年カイエ・デュ・シネマ誌年間ベストテン、2021年キネマ旬報誌外国映画ベストテンにも選出される(順位はどちらも7位)。最新作である本作を出品した第36回東京国際映画祭で黒澤明賞を歴代最年少で受賞。『春江水暖~しゅんこうすいだん』から「山水映画」と呼ぶ映画表現を求め、「山水映画」第二巻として本作を制作。第三巻も制作予定。
グー・シャオガン監督に聞く | INTERVIEW with GU XIAOGANG |
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*パンフレット掲載の日本オリジナルインタビューより抜粋
第一作の成功をなぞらず、変化を怖がらず、さらに押し進める。
第一作『春江水暖』が世界的に高く評価され、映画の最後に「巻一完」とあったので、前作と同様の映画を期待した人も多いと思います。しかし、『西湖畔に生きる』は、登場人物も表現手法も大きく違います。なぜ変化することに挑戦したのでしょうか?
グー・シャオガン監督:その質問はよく聞かれるのですが、僕はその度に、「芸術そのもののため」と答えるようにしているんです(笑)。『春江水暖』で、僕たちは「山水画」の哲学を映画で表せないだろうかと考えたわけですが、あの映画を撮り終えて、山水映画という〈映画言語〉の使い方や物語を語る方法を、だいたい掴むことができたのではないか、と思えたんです。そこで、今回考えたのは、さらに押し進めて「山水映画を一つの〈ジャンル〉にできないか」ということでした。 〈映画言語〉と〈ジャンル〉は違いますよね。つまり、「山水」という〈映画言語〉を使って、ファミリー映画、犯罪映画、恋愛映画など多くの人が〈ジャンル〉としている映画を作ることは可能なのか挑戦することです。その判断基準には、一定の興行収入を上げられるかどうかも関わっていると思います。〈映画言語〉は、興収の裏付けなどなくても成立すると思いますが、〈ジャンル〉にするなら、興収による承認を必要とするのではないか。エンタテインメントとは言わないまでも、一定の観客がつかなくてはいけないのではないか。そんなことを考えました。そこで僕たちは「山水映画」の可能性を追求し、今回は、犯罪という〈ジャンル〉に挑戦することにしたのです。
まさに適役だった「自然の子」ウー・レイ、ジアン・チンチンの気品・男気・爆発力。
ウー・レイやジアン・チンチンといった演技力に定評ある俳優をキャスティングした理由を教えてください。
監督:ウー・レイを起用したのは、ムーリエンという青年を「自然の子」にしたいと思ったからなんです。ウー・レイは若い世代の俳優の中で、そういうイメージにぴったりです。彼には太陽のようにはつらつとした感じがあります。「自然の子」というイメージから、もっとワイルドな感じのある俳優を選ぶこともできたと思いますが、山水映画には、伝統と現代のバランスが大事です。完全に野性的な人や昔風の人ではダメで、あくまで現代の大学生でなくてはいけなかった。ウー・レイはこういう特徴を満たしていました。彼は現代の文明社会に生きていながら、自然とつながる可能性を秘めている。ウー・レイはまさに適役だったと思います。
ジアン・チンチンさんを選んだのは、古典的な美女のイメージが強くて、古代の女性のような気品をもっているからです。それでいて、彼女は重慶出身のせいか、どこか侠女のような男気があるんです。それから爆発力も鍵でした。脚本を書いていたときから、これは難しい役になるなと思っていました。この母親役は、ある意味でいろんな役を演じなくてはいけない。茶摘み女を演じ、マルチの被害者を演じ、他人を騙す側の人間も演じなくてはいけない。特に橋の下の場面では、強いパワーを見せられる女優でないとダメだと思っていました。一人の人間が〈魔〉になる、こういう瞬間は中国映画にはなかなか出てこないんです。だからこそ、そういう瞬間を演じきれるエネルギーをもっていて、同時にその瞬間に飲み込まれてしまわない力も必要なんです。こういうシーンを撮ると、俳優自身が傷つくこともあると思うので。そういう意味で、実際の彼女が持っている力も大切でした。
ウメさん(音楽:梅林茂)との仕事で得たもの。
今回、日本の梅林茂さんが音楽を手掛けられましたが、梅林さんに依頼した理由をお話しいただけますか。
監督:梅林先生に会えて本当に幸せでした。彼は中国でとても有名で、間違いなく現代の日本で一番偉大な映画音楽の作曲家の一人です。そんな巨匠と一緒に仕事をできたら、なんと嬉しいだろうと思っていました。その上で、なぜ梅林先生だったのかというと、この映画には「天地」と「人」の両方が出てくるからです。ウメさん(梅林さん)の音楽はまさしくそういう二重性、複雑さを持っていると思います。彼の音楽には『陰陽師』のように、〈神〉的な性質をもったものもあれば、『花様年華』のようにモダンでロマンチックな、人間世界の質感をもったものもあります。『西湖畔に生きる』には、その2つを兼ね備えた音楽がほしいと思っていたのです。
天上と地獄の間で。物語にも映像にも高低差のギャップを意識した。
『春江水暖』を見たときは、目が横に動いていく感覚を覚えました。山水画の巻物を広げていくような横の動きです。今回は、目が上から下へという縦の動きをするのを感じました。物語も、山の上にある茶畑から、母が地獄に落ちて、ムーリエンも母を助けるために地獄に行く縦のラインですね。
監督:この映画では、先ほど話した〈ジャンル〉だけでなく、〈映画言語〉自体ももっと追求したいと思っていました。特に映画の冒頭で、「掛軸」のような画面を完成させたいと。山すそから西湖までを映して、これから物語が繰り広げられる空間を最初に見せてしまおうと思ったのです。山は天上界を表し、中間に人間界としての街があり、最後には地獄がある。まさに縦に流れる掛軸式ですよね。その後の物語は、天上と地獄の両極の空間の中で起こります。ですので、ある種の「高低差のギャップ」を演出したいと、初期の段階から思っていました。
天上界は山。人間界は、お茶を摘んだり恋をしたりという暮らし。地獄は違法ビジネス。地獄は、密閉された外が見えない空間です。物語的にも、映像的にも、映画の構造上も、こういうギャップを意識しました。
Staff
スタッフ
撮影監督:グオ・ダーミン[郭達明]
日本でも公開された『ラサへの歩き方』(2015)のチャン・ヤン監督とのコンビがよく知られる。同監督がチベットの作家タシ・ダワの小説を原作に、チベット人俳優ジンパが主演した「皮縄上的魂(SOUL ON A STRING)」(2016)でも撮影監督を務め、2016年上海国際映画祭最優秀撮影賞を受賞。チャン・ヤン監督とは『火山(UP THE MOUNTAIN)』(2018)でも組んでいる。2024年にはフランスのジャック・マラテール監督がアジア・中国の先史時代からの100万年を描き出したドキュメンタリーにも参加。
音楽:梅林茂
日本を代表する世界的映画音楽家。80年代からバンド「EX(エックス)」で活動。解散後のソロ活動で、1984年に森田芳光監督・松田優作主演の『それから』や崔洋一監督『友よ、静かに瞑れ』の映画音楽を手がけ、両作により毎日映画コンクール音楽賞を受賞。以来、『そろばんずく』(1986)、『鉄拳』(1990)、『夢二』(1991)、『トカレフ』(1994)、『居酒屋ゆうれい』(1994)、『陰陽師』(2001)など30以上の日本映画の音楽を作曲。『陰陽師』の音楽は、フィギュアスケートの羽生結弦選手が五輪連覇プログラム「SEIMEI」に使用したことでも知られている。またテレビドラマでも『雲霧仁左衛門』(1995-1996)や連続テレビ小説『ふたりっ子』(1996)など名作と名高いスコアを数々提供。海外作品も数多く、ウォン・カーウァイ監督との『花様年華』(2000)、『2046』(2004)、『グランド・マスター』(2013)などのコラボレーションが特に知られている。その他の作品に、チャン・イーモウ監督の『LOVERS』(2004)、トム・フォード監督の『シングル・マン』(2009)など。2023年にはローマ国際映画祭で生涯功労賞を受賞。「東洋と西洋の合流点に位置する作品」を生み出したことが評価された。
Note
製作ノート
マルチ商法の集団に潜入して、監督自ら洗脳プロセスを体験
企画のきっかけは、親族のひとりがマルチ商法にはまってしまったことだったと監督は言う。監督は実際にマルチ商法の会場に行き、そこで彼らのメソッドが、「自己実現」と「他者からの承認」という欲求を満たしてくれることだと知る。監督はその後、全面的なリサーチを始め、中国西部のある都市にある、中国で有名な事件となったマルチ集団「1040工程」にも潜入してみたと言う。映画に出てくる多くの描写は監督のリサーチ体験をもとにしている。
世界初の新技術による画期的なドローン撮影
映画の冒頭で、まず観客を圧倒するのは、トンネルから茶山までを映すドローン撮影だろう。だが実は、監督がイメージした「信号をさえぎるトンネルから山の上まで、いくつかの峰を越えて上っていく」技術は、当時はなかった。製作チームに幸運だったのは、ある会社が、ちょうどこの新技術を開発中だったことだ。製作チームは彼らの新技術をぜひ撮影に使いたいことを伝え、市場に出す前にその技術を使うことができたのだ。
※中国と日本のマルチ商法の違い
「マルチ商法」とは、商品を買って販売組織に参加した会員が、友人や知人を組織に加入させ、新会員になった人がさらに新会員を加入させ、販売を拡大していく商法。日本では、「特定商取引法」で「連鎖販売取引」として規制されているものの合法で、ネットワークビジネスやシステム販売とも呼ばれ、多くの企業がある。一方、中国では、「直銷(ダイレクトセリング」と「伝銷(無限連鎖性のある詐欺行為)」に分かれていて、「伝銷」は違法となっている。
※中国語原題『草木人間』と邦題『西湖畔に生きる』
邦題『西湖畔に生きる』は東京国際映画祭で世界初上映されたときのタイトルと同じで、英語題 Dwelling by the West Lake の直訳。中国語原題は「草木人間」である。日本語的に発音すれば、「そうぼくじんかん」となり、「人間」は「にんげん」ではなく「じんかん」、人の世、この世、すなわち人の世は自然の中にあるというような意味になる。また本作の舞台である西湖は中国最高峰の龍井茶の産地で、グー・シャオガン監督は、「草」と「木」の間に、「人」があるのが「茶」という字であるとも語っている。監督の意図を汲み、邦題は「草木人間」に戻すべきなのではと考えたが、漢字を違う意味で読む日本では、「草木人間」は「くさきにんげん」と読む人がほとんどで、たとえ読みのルビをつけても、「草木人間」という漢字から、体から草木が生えている人間を思い浮かべる人が多く、映画のイメージが誤解される懸念から、 監督と制作会社に相談。結果、邦題は英語題の直訳である『西湖畔に生きる』を採用した。
ル・シネマ渋谷宮下:16:20-18:35 (118分)
東京国際映画祭