20251114映画「ブルーボーイ事件」

2025.11.16

映画『ブルーボーイ事件』予告 2025年11月14日(金)全国公開

この事件の裁判では、ある人間の“幸せか不幸か”が争点となり延々と議論された。

そんな裁判は後にも先にも存在しない。

日本の知られざる性的マイノリティの歴史がここにある。

これは事実にもとづく物語り。

公式HP: https://blueboy-movie.jp/

公式X:https://x.com/blueboy_movie

監督:飯塚花笑

キャスト:中川未悠 前原 滉 中村 中 イズミ・セクシー 真田怜臣 六川裕史 泰平

渋川清彦 井上 肇 安藤 聖 岩谷健司 梅沢昌代 / 山中 崇 安井順平 / 錦戸 亮

脚本:三浦毎生 加藤結子 飯塚花笑

音楽:池永正二

製作:アミューズクリエイティブスタジオ KDDI 日活

制作プロダクション:オフィス・シロウズ

配給・宣伝:日活/KDDI

©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会

『ブルーボーイ事件』特報 2025年11月14日全国公開

映画『ブルーボーイ事件』本編映像<サチと狩野> 2025年11月14日全国公開

映画『ブルーボーイ事件』本編映像<ブルーボーイたちの証言> 2025年11月14日全国公開

映画『ブルーボーイ事件』本編映像<裁判の始まり> 2025年11月14日全国公開

錦戸亮、難しい裁判に挑む弁護士を熱演!“ブルーボーイ”の証言に戸惑うシーンも 映画『ブルーボーイ事件』本編映像3本が公開

2025年11月14日全国公開の映画『ブルーボーイ事件』の本編映像3本「裁判の始まり」「ブルーボーイたちの証言」 「サチと狩野」が公開された。

『ブルーボーイ事件』

2025年11月14日 全国公開

配給:日活/KDDI

コピーライト:©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会

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ブルーボーイ事件 | Blue Boy Trial 予告編 Trailer 第38回TIFF ガラ・セレクション Gala Selection

ガラ・セレクション Gala Selection 

ブルーボーイ事件 | Blue Boy Trial

監督:飯塚花笑

Director: Iizuka Kasho

https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/fi…
https://2025.tiff-jp.net/en/lineup/fi…

東京国際映画祭デジタルメディア:

Tokyo International Film Festival (TIFF) Digital Media:

➡️Official WEBSITE: https://www.tiff-jp.net

『ブルーボーイ事件』本予告公開――「今、幸せですか」と問う裁判の真実

映画『ブルーボーイ事件』制作秘話!埋もれかけた“声”を今に届ける【飯塚花笑監督・主演 中川未悠】

2025年11月14日公開の映画『ブルーボーイ事件』。本作は、1960年代に実際に起きた裁判事件を題材に、社会の偏見と闘いながら声を上げたトランスジェンダーの方々の姿を描いています。

飯塚花笑監督が裁判資料に残された証言と出会い、「すでに声を上げていた当事者たちの存在に衝撃を受けた」と語ったことから、この企画は始まりました。監督は「埋もれかけた出来事を映画で伝える使命を感じた」とし、歴史の記録を誠実に再構築しています。

主人公・サチを演じるのは、当事者キャスティングで選ばれた中川未悠さん。演技未経験ながら半年間のレッスンを経て撮影に臨み、「共演者やスタッフの支えでサチという人物が生まれた」と振り返ります。

声を上げることすら難しかった時代に生きた人々への敬意と、今に続く人間の尊厳への問いが込められた渾身の一作『ブルーボーイ事件』。その誕生の裏側を、飯塚監督と中川さんの言葉から紐解きます。

00:00 オープニング

01:34 「ブルーボーイ事件」を題材にした経緯

02:33 サチ役のキャスティング背景

04:20 オーディションを受けた経緯・サチ役に抜擢された感想

05:19 脚本を読まれた感想

05:51 実在の事件をフィクションとして落とし込むうえでのこだわり

07:15 演技未経験から撮影までの準備

08:40 熟練の俳優陣のキャスティング背景(錦戸亮・前原滉・安井順平など)

09:41 ブルーボーイのキャスティング(当事者キャスティング)

11:23 中村 中さん、イズミ・セクシーさんと共演された感想

12:00 錦戸亮(狩野弁護士)さんと共演された感想

13:03 撮影で苦労したシーン

13:33 赤城医師(山中崇)のキャラ造形について

15:20 1960年代の世界観の構築について

16:40 完成した映画を観た感想

17:18 視聴者へのメッセージ

▼映画『ブルーボーイ事件』上映情報はこちら

https://blueboy-movie.jp
https://eiga.com/movie/103622

高度経済成長期の日本で実際に起きた「ブルーボーイ事件」を題材に、性別適合手術の違法性を問う裁判に関わった人々の姿を描いた社会派ドラマ。
1965年、オリンピック景気に沸く東京。警察は街の国際化に伴う売春の取り締まりを強化していたが、性別適合手術を受けた「ブルーボーイ」と呼ばれる者たちの存在に頭を悩ませていた。戸籍は男性のまま女性として売春をする彼女たちは、現行の売春防止法では摘発対象にならないのだ。そこで警察は、生殖を不能にする手術が「優生保護法」に違反するとして、ブルーボーイたちに手術を施した医師・赤城を逮捕し裁判にかける。一方、東京の喫茶店で働くサチは、恋人にプロポーズされ幸せの絶頂にいた。ある日、赤城の弁護を担当する弁護士・狩野がサチのもとを訪れる。実はサチには、赤城による性別適合手術を受けた過去があった。サチは狩野から、赤城の裁判に証人として出廷してほしいと依頼される。

主人公・サチ役のキャスティングにあたってはトランスジェンダー女性を集めたオーディションを実施。ドキュメンタリー映画「女になる」に出演経験はあるが演技は初挑戦の中川未悠を、主演に抜てきした。サチのかつての同僚たちをドラァグクイーンのイズミ・セクシーとシンガーソングライター・俳優の中村中、弁護士・狩野を錦戸亮が演じた。監督は「フタリノセカイ」などトランスジェンダー男性というアイデンティティを反映させた作風で国内外から注目を集める飯塚花笑。

2025年製作/106分/G/日本
配給:日活、KDDI
劇場公開日:2025年11月14日

https://ja.wikipedia.org/wiki/ブルーボーイ事件
https://web.archive.org/web/20091214080111/http://www.netlaputa.ne.jp:80/~eonw/source/law/blue.html

公式サイト:https://blueboy-movie.jp

本作は、実際の裁判の事実を基にフィクションとして構成しております。
登場人物や名称などは映画独自の創作によるものです。

製作者からのお知らせ

本作の制作過程において、登場人物のモデルとなった一部関係者のご遺族より『メディアからの取材依頼で身内が「実際のブルーボーイ事件」に関わり、作中にそれをモデルにした人物が登場している事、更には事前に何も知らされないまま映画が完成した事を初めて知り、非常に困惑している』とのご連絡を頂きました。

本作の制作過程におきましてご遺族への連絡と確認を怠った事、制作者として心よりお詫び申し上げます。

本作は1960年代に実際に起きた「ブルーボーイ事件」をモチーフとし、映画独自の解釈を加えたフィクションとして制作いたしましたが、今回のご指摘を受け、一部関係者ご遺族への配慮が十分でなかったことに気づかされました。

ご連絡をいただいたご遺族の方に対し、配慮が至りませんでしたことをお詫び申し上げますとともに、映画をご覧いただき、本作の創作上の意図をご理解いただきましたことに感謝いたします。

本作をご覧いただいた全ての方が、ありのままの自分として存在し生きていくことについて、勇気や自己肯定感を持てることを心から願って、微力を尽くして本作を創りました。何卒ご理解いただけますと幸甚です。

「ブルーボーイ事件」製作委員会 
製作幹事 株式会社アミューズクリエイティブスタジオ

INFORMATION

本作には、フラッシュバックに繋がる/ショックを受ける懸念のあるシーンが含まれます。ご鑑賞前にご確認ください。

トランスフォビア(トランスジェンダー嫌悪)

暴力

に関する表現

本作をめぐる表現について

映画『ブルーボーイ事件』で取り上げている1960年代の言葉のなかには、現在では不適切とされる表現が含まれています。当時の時代背景を再現するために用いていますが、現代での使用については十分な注意が必要です。本ページでは、こうした言葉や作品理解に役立つ用語を解説します。

・ 「ブルーボーイ」

男性として生まれ、身体的な特徴を女性的に変えた人々を表す1960年代の俗称。

・ 「おかま」

いわゆる「女っぽい男」等を指す言葉。侮蔑的なニュアンスが強い。

・ 「トランスジェンダー」

出生時に割り当てられた性別と異なる性別で生活している人

・ 「トランスジェンダー女性(トランス女性)」

出生時に割り当てられた性別が男性で、(現在)女性として生活している人

・ 「性転換(性転換手術)」

現在では当事者の実態とは異なるため不適切とされています。実際には手術によって瞬間的に性別が変わるわけではなく、精神的・社会的・医学的な面において段階的に性別を移行していくのが実態です。「性転換」ではなく「性別移行」という表現が、「性転換手術」ではなく「性別適合手術」という表現が適切とされています。

・ 「性同一性障害」

性別違和のなかでも、特に精神神経医学的な診断基準を満たす場合に付けられる診断名。必ずしも「トランスジェンダー=性同一性障害者」ではなく、トランスジェンダー当事者の中にはホルモン療法や性別適合手術を望まない人もいます。WHOの国際疾病分類の最新版では「性同一性障害」という概念は削除されており、新たに「性別不合」という概念が新設されています。

相談窓口等のご案内

よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)

誰でも利用できる相談窓口。4番がセクシュアルマイノリティ専用ライン

詳しくはこちら

つなにじ(一般社団法人SOGIE相談・社会福祉全国協議会)

性的指向・性自認・性別表現に関するLINE相談窓口

詳しくはこちら

にじーず(一般社団法人にじーず)

10代から23歳までのLGBT(かもしれない人を含む)が集まれる居場所

詳しくはこちら

ダイバーシティキャリアセンター(認定NPO法人ReBit)

精神障害・発達障害・HIV+など、さまざまな背景をもつLGBTQの人たちも、安心して相談・利用できる就労移行支援・生活訓練(福祉事業所)
無料でのLINE・オンライン相談も実施しています

詳しくはこちら

プライドハウス東京レガシー(NPO法人プライドハウス東京)

東京・新宿にある常設LGBTQ+センター

詳しくはこちら

プライドセンター大阪(認定NPO法人虹色ダイバーシティ)

大阪・天満橋にある常設LGBTQセンター

詳しくはこちら

LGBTの家族と友人をつなぐ会(NPO法人LGBTの家族と友人をつなぐ会)

性的マイノリティの当事者や家族をはじめ誰でも参加できる交流会や学習会

詳しくはこちら

みんなで保護者会(NPO法人ASTA)

性的マイノリティの家族のためのオンライン交流会

詳しくはこちら

公式サイトTOPへ

©2025 『ブルーボーイ事件』 製作委員会

COMMENT

コメント

※敬称略・五十音順

半世紀以上も前の「事件」を描きながら、まさに現代にひそむ困難をさらけだす。これは映画だからこそなしえた問題提起だ。この映画を通じて私たちは、トランスジェンダーをめぐる問題の核心だけでなく、さまざまな性のあり方と切り離せない人間存在の深淵にまで触れることができるだろう。

萱野稔人(哲学者・津田塾大学教授)

演技経験のないトランスジェンダー女性を主演に据えたことで、
彼女の木訥な演技が作品に驚くほどの力強さを与えている。
終盤の法廷のシーンは圧倒的で、まったく目を離せない。

佐々木俊尚(文筆家・情報キュレーター)

手術や裁判、手術後の葛藤まで丁寧に描かれ、当事者として深く共感しました。
私自身も手術や社会との関わりの中で悩み、葛藤してきました。
現在は講演活動などを行なっていますが、今もLGBTQの9割が医療不安を抱えています。

本作は、トランスジェンダー理解を深める大切な作品であると確信しています。
本作を通じて少しでも理解が広がることを願っています。

清水ひろと(日本LGBT協会代表理事・元女性戸籍2児の父)

観ながら何度も涙がこぼれました。
トランスジェンダー役はすべて当事者の役者さんが演じており、
魅力溢れる登場人物たちと、目の離せない展開に、あっという間に夢中になりました。
昔、毎日一緒に踊っていたトランスジェンダーのダンサーさん達も、
きっと信じられない程辛いことが、数えきれないほどあったのではないかと、
自分を恥ずかしく思いました。
この作品に出会えたことを心から嬉しく思います。
トランスジェンダーの友人がいる人も、そうでない人もー
すべての人に観てほしい作品です。

杉森 茜(エアリアルパフォーマー)

映画『ブルーボーイ事件』に映し出されるのは、「事件」ではなく、

そこに生きた人たちの「人生」でした。
性の多様性やその可視化の歴史において、日本社会の中で見過ごされ、

人知れず葬られてきた声やまなざしが、丁寧にすくい取られています。
私たちの「今」を深く問いかけてくる、静かで力強い作品。
ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思います。

杉山文野(NPO法人東京レインボープライド顧問)

誰かの理想のためでなく、なりたい自分になる。
誰かの描いた幸せでなく、自分の幸せを描く。
当たり前が当たり前でなかった時代、
常識に体当たりして、道を作った人たちがいる。
歴史を学ぶことで現在に感謝することができる。
そして現在がまた新しい歴史を作っていることを
私たちは忘れてはいけない。

肉乃小路ニクヨ(ニューレディー)

私も日本でまだ法律が整っていない時に性別適合手術を受けました。
その先生は私に寄り添ってくれて、私は女性になることが全てのゴールだと思っていました。
しかし、全く違いました。
人が生きたいというシンプルな悩みはどの時代でも変わらない悩みであることを

この映画は教えてくれました。

ずっと何者かになりたい、それをただ追い求める人生であろうと…
私は手術をして良かったと思います。

はるな愛(タレント)

自分のままに生きたいと願うことは、罪なのか。
社会から押し付けられる「あたりまえ」を越境し、

ただ生きるために問い続けてきたトランスジェンダー・コミュニティ。
その一員であることを誇る一方で、事件から半世紀を超えた今もなお

問い続けねばならない現実に悲憤を覚える。
本作から生まれる対話が、未来を変える力となりますように。

藥師実芳(認定NPO法人ReBit代表・トランスジェンダー)

物語の面白さは言うまでもなく、この作品には当事者の俳優が演じるからこそ紡がれる、

唯一無二の世界が広がっています。
日本のクィア映画において、間違いなく新たな希望を灯す作品だと思います。
本作に携わられたすべての皆様に、心からの拍手を送りたいです。

若林佑真(トランスジェンダー俳優・ジェンダー表現監修)

INTRODUCTION

イントロダクション

Previous

1960年代後期、東京オリンピックや大阪万博で沸く高度経済成長期の日本。国際化に向け売春の取り締まりを強化する中、性別適合手術(*当時の呼称は性転換手術)を受けた通称ブルーボーイたちを一掃し街を浄化するため、検察は手術を行った医師を逮捕。手術の違法性を問う裁判には、実際に手術を受けた証人たちが出廷した。 かつて実際に起きた“ブルーボーイ事件”に衝撃を受け、映画化を決意したのは、『僕らの未来』(11)、『フタリノセカイ』(22)、『世界は僕らに気づかない』(23)など、トランスジェンダー男性であるというアイデンティティを反映した独創的な作品作りで国内外から大きな注目を集める期待の若手、飯塚花笑監督。当時の社会状況と事件について徹底的に調査し、裁判での証言を決意したトランスジェンダー女性サチを主人公に物語を構想した。その渾身の企画に惚れ込んだのが、『深夜食堂』シリーズをはじめ、『アヒルと鴨のコインロッカー』(07、中村義洋監督)、『岸辺の旅』(15、黒沢清監督)、『月の満ち欠け』(22、廣木隆一監督)など数々のヒット作を手がけてきた映画プロデューサーの遠藤日登思。飯塚監督らと何度も脚本の改訂を重ねながら、オリジナル作品として本作を完成させた。

「この物語を描くには当事者によるキャスティングが絶対に必要」という監督の強い意志のもと、主人公サチ役の起用にあたっては、様々な経歴を持つトランスジェンダー女性たちを集めたオーディションが行われた。多くの候補者の中から主演に選ばれたのは、ドキュメンタリー映画『女になる』(17、田中幸夫監督)への出演経験を持つ中川未悠。演技経験はないものの、自らの経験をもとにサチ役に見事に同化していく姿に感銘を受けた監督たちによる大抜擢となった。日本の映画界ではトランスジェンダーの俳優が活躍する機会は圧倒的に少なく、描写のされ方にも多くの問題を抱えてきた。本作に賭けた監督たちの熱い思いは、日本映画界にとって大きな一歩となるはずだ。

裁判の証人となるサチのかつての同僚たちを演じるのは、これが映画初出演となるドラァグクイーンのイズミ・セクシーと、連続テレビ小説『虎に翼』での演技が反響を呼んだシンガーソングライターで俳優の中村 中。またブルーボーイ役として真田怜臣、六川裕史、泰平ら、注目の若手俳優たちが出演する。 サチに証言を依頼する弁護士の狩野役を錦戸 亮が、彼と敵対する検事役を安井順平が演じる他、前原 滉や山中崇ら、メインキャストを支えるため実力派俳優たちが勢揃い。撮影監督を務めるのは、黒沢清、深田晃司、沖田修一、原田眞人、大友啓史ら日本を代表する監督たちの作品を数々手がけてきた芦澤明子。 今以上に性的マイノリティに対する激しい差別が横行していた1960年代の日本で、自らの尊厳と誇りをかけて司法と、そして世間と闘った女性たち。彼女たちの声と真摯に向き合いながら、見事な演出力で社会派エンターテインメントとして纏め上げた『ブルーボーイ事件』は、いまだ差別や偏見がはびこる現代社会にこそ見るべき映画であり、私たちに熱い感動を届けてくれる。

STORY

ストーリー

1965年、オリンピック景気に沸く東京で、街の浄化を目指す警察は、街に立つセックスワーカーたちを厳しく取り締まっていた。ただし、ブルーボーイと呼ばれる、性別適合手術[*当時の呼称は性転換手術]を受け、身体の特徴を女性的に変えた者たちの存在が警察の頭を悩ませていた。戸籍は男性のまま、女性として売春をする彼女たちは、現行の売春防止法では摘発対象にはならない。そこで彼らが目をつけたのが性別適合手術だった。警察は、生殖を不能にする手術は「優生保護法」[*現在は母体保護法に改正]に違反するとして、ブルーボーイたちに手術を行っていた医師の赤城(山中 崇)を逮捕し、裁判にかける。

同じ頃、東京の喫茶店で働く女性サチ(中川未悠)は、恋人の若村(前原 滉)からプロポーズを受け、幸せを噛み締めていた。そんなある日、弁護士の狩野(錦戸 亮)がサチのもとを訪れる。実はサチは、赤城のもとで性別適合手術を行った患者のひとり。赤城の弁護を引き受けた狩野は、証人としてサチに出廷してほしいと依頼する。

今の生活を壊したくない、と証言を拒んだものの、赤城の逮捕で残りの手術ができなくなり途方に暮れるサチ。新たな医師を探すうち、彼女はかつて働いていたゲイバーでの同僚アー子(イズミ・セクシー)と再会。自分のバー「アダム」を開く夢に奔走するアー子は、すでに裁判での証言を決めていた。一方、ブルーボーイたちの元締めとして働くメイ(中村 中)も証人を引き受けるが、彼女はこんな裁判は茶番だとバカにする。

ついにアー子が証言に立つ日がやってきた。手術の正当性を証明したい狩野は、アー子たちは「性転換症という精神疾患」を抱えた人々であり、手術はその治療の一環であると主張。その言葉にアー子は猛然と怒り、自分は「女として普通に生きたいだけ」だと声を荒げる。そんなふたりを、傍聴席のサチは不安げに見つめていた。ローソン・ユナイテッドシネマ 

CAST

キャスト

中川未悠

サチ 役

東京の喫茶店で働く女性。
赤城医師のもとで性別適合手術を受けており、
狩野から裁判での証言を依頼される。

COMMENT

サチ役を演じさせていただきました、中川未悠です。初めてのお芝居、初めての映画出演、初めてお会いする人たちばかり。全てが私にとって初めてで、不安が大きかったですがキャストの皆さん、スタッフの皆さんに優しく接していただいたので凄く楽しい現場でした。サチを演じさせていただくからには、一人でも多くの人に希望をもって生きてもらいたい!と思いながらお芝居に取り組みました。ブルーボーイ事件は事実に基づいたお話しなので、より身近に感じていただきやすいストーリーになっています。登場人物一人一人の想いがたくさん詰まった、愛のある作品です!まだまだ差別や偏見はありますが、私はこの作品を通じて誰もが幸せになる権利があることを伝えたいです。私は今回サチに出会い、サチの言葉に勇気をもらえました。観て下さる方々も勇気や希望をもらえると思います。是非、映画館でご覧ください。

PROFILE

1995年9月11日生まれ、兵庫県出身。
幼い頃から性別違和を感じており、2017年春に21歳で性別適合手術を受け、その手術を受けるまでを記録したドキュメンタリー映画『女になる』が2017年秋に公開。以後、学校・企業講師や絵本・漫画の監修など活躍の場を広げている。本作のオーディションで演技に初挑戦し、2か月に及ぶオーディションの上、主人公・サチ役に大抜擢された。

前原 滉

若村篤彦 役

サチの恋人。東京で働く会社員。
サチにプロポーズした。

PROFILE

1992年11月20日生まれ、宮城県出身。
2015年に俳優デビュー。主な出演作に映画『あゝ、荒野前篇・後篇』(ともに17)、『きまじめ楽隊のぼんやり戦争』(21)、『彼女来来』(21)、『さかなのこ』(22)、『そばかす』(22)、『散歩時間~その日を待ちながら~』(22)、『沈黙の艦隊』(23)、『笑いのカイブツ』(24)、『ありきたりな言葉じゃなくて』(24)、ドラマ「あなたの番です」(19/NTV)、「ユニコーンに乗って」(22/TBS)、連続ドラマ小説「らんまん」(23/NHK)、「119エマージェンシーコール」(25/CX)など。待機作に映画『沈黙の艦隊北極海大海戦』(25年9月26日公開予定)がある。

中村 中

メイ 役

ブルーボーイ。サチの元同僚でブルーボーイたちのリーダー。
サチと同じく、赤城医師のもとで性別適合手術を受けており、
狩野から裁判での証言を依頼される。

PROFILE

1985年6月28日生まれ、東京都出身。
シングル「汚れた下着」で2006年歌手デビュー。2ndシングル「友達の詩」(06)で第58回 NHK紅白歌合戦に出場。4thアルバム『少年少女』(10)で第52回 輝く!日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞。俳優としての主な出演作は、【映画】『ジャンクション29「結婚の条件」』(19)、【舞台】「歌妖曲~中川大志之丞変化~」(22)、【ドラマ】連続テレビ小説「虎に翼」(24/NHK)など。歌手・俳優・舞台・ドラマなどへの楽曲提供も手掛ける。

イズミ・セクシー

アー子 役

ブルーボーイ。サチの元同僚。
サチやメイと同じく、赤城医師のもとで性別適合手術を
受けており、狩野から裁判での証言を依頼される。

PROFILE

1983年9月19日生まれ、千葉県出身。
2011年頃からドラァグクイーンとして活動を開始。新宿二丁目のbar marohigeで働きながらクラブやディナーショー、YouTubeコンテンツ等で活動中。本作が初の映画出演となる。

真田怜臣

ベティ役

ブルーボーイ。
ユキ、ツカサと仲が良く、揃ってアー子を慕っており、
アー子が立ち上げたお店「アダム」で働いている。

PROFILE

1989年4月18日生まれ、奈良県出身。
大学進学とともに18歳で上京。20歳からレストランシアター「六本木金魚」でダンサーとして踊り始め、5年半センターを務める。26歳のとき女優へ転向し、映画『ミッドナイトスワン』(20)、『レディ加賀』(24)や舞台「美少女戦士セーラームーン」(18、23)、「アンネの日」(24)など、話題作に出演。

六川裕史

ユキ 役

ブルーボーイ。
ベティ、ツカサと仲が良く、揃ってアー子を慕っており、
アー子が立ち上げたお店「アダム」で働いている。

PROFILE

1986年8月22日生まれ、長野県出身。
主な出演作に舞台「贋作 桜の森の満開の下」(18)、「Q:A Night At The Kabuki」(19、22)、「赤鬼」(20)、「兎、波を走る」(23)など。

泰平

ツカサ 役

ブルーボーイ。
ベティ、ユキと仲が良く、揃ってアー子を慕っており、
アー子が立ち上げたお店「アダム」で働いている。

PROFILE

1995年生まれ、群馬県出身。
2020年より俳優として活動。ノンバイナリ―。男女の枠にとらわれない感性で、様々な作品に取り組んでいる。

渋川清彦

岡辺隆之 役

サチが働く喫茶店のマスター。

PROFILE

1974年7月2日生まれ、群馬県渋川市出身。
KEE名義でモデル活動を経て、98年に豊田利晃監督『ポルノスター』で映画デビューを果たし、以降多数の作品に出演。近年の主な出演作に、『全員切腹』(21)、『偶然と想像「扉は開けたままで」』(21)、『異動辞令は音楽隊!』(22)、『Winny』(23)、『GOLDFISH』(23)、『夜明けのすべて』(24)、『箱男』(24)、『あるいは、ユートピア』(24)、『オン・ア・ボート』(25)『中山教頭の人生テスト』(25)など。待機作に映画『アフター・ザ・クエイク』(25年10月3日公開予定)、『ミーツ・ザ・ワールド』(25年10月24日公開予定)がある。

山中 崇

赤城昌雄 役

医師。
麻薬取締法違反及び優生保護違反の容疑で逮捕された。

PROFILE

1978年3月18日生まれ、東京都出身。
学生時代より演劇活動を始め、多くの舞台に出演。以降、映画、TVドラマ、CMなど幅広く活動。近年の主な出演作に、映画『あの頃。』(21)、『ラーゲリより愛を込めて』(22)、『最後まで行く』(23)、『正体』(24)、『港に灯がともる』(25)、『#真相をお話しします』(25)、『九龍ジェネリックロマンス』(25)、ドラマ「鎌倉殿の13人」(22)、「VIVANT」(23)、「パーセント」(24)など多数。待機作に映画『消滅世界』(25年11月28日公開予定)がある。

安井順平

時田孝太郎 役

検事。
赤城医師の立件の為、証言に立つサチやブルーボーイたちへ 尋問する。

PROFILE

1974年3月4日生まれ、東京都出身。
95年よりお笑い芸人としてデビューし、2007年より俳優として舞台・映像と幅広く活動。14年に第21回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。近年の主な出演作に、映画『生きててごめんなさい』(23)、『Chime』(24)、ドラマ「エルピス」(22/KTV)、連続テレビ小説「ブギウギ」(23/NHK)、「アンメット」(24/KTV)、「地面師たち」(24/Netflix)、「プライベートバンカー」(25/EX)、「キャスター」(25/TBS)など。待機作に舞台「最後のドン・キホーテ THE LAST REMAKE of Don Quixote」(25年9月14日より開幕)がある。

錦戸 亮

狩野 卓 役

弁護士。
赤城医師の弁護の為、サチやブルーボーイたちへ証言を依頼する。

PROFILE

1984年11月3日生まれ、大阪府出身。
俳優として数々のドラマや映画で主演を務める。2019年よりソロ活動をスタート。自主主催レーベルNOMAD RECORDSより、1stアルバム『NOMAD』をリリース。すべての作詞・作曲・プロデュースを手掛け、オリコン週間アルバムランキングで1位を獲得。ソロライブ活動を精力的に行い4年間で100公演以上開催。近年の主な出演作に、映画『コットンテール』(24)、『ショウタイムセブン』(25)、ドラマ「家族だから愛したんじゃなくて、愛したのが家族だった」(23/NHKBS)、「Re:リベンジ-欲望の果てに-」(24/CX)など。待機作に映画『アフター・ザ・クエイク』(25年10月3日公開予定)がある。

STAFF

スタッフ

監督

飯塚花笑

監督飯塚花笑

COMMENT

「ハタチ過ぎたら誰もがみんな自殺だわね…」これは「ブルーボーイ事件」の映画化にあたり、資料の山に埋もれていたときに出会った1950年代のゲイバー(当時はゲイバーと表現されていたお店)に出入りしていた、一人の名もなき性的マイノリティの言葉です。嫌に昭和的な口調と、ルポ本に添えられたスナップ写真がこの言葉に重みを付け加え、今もずっと私の胸の中に居座っているように感じます。この映画でトランスジェンダー当事者の俳優を主演に起用し、オリジナル作品として取り組むことを心に決め、走り始めてから6年余り。映画が完成した今思うのは、ずっとこの日本の社会の中に存在していたのに、無かったことにされて来た声たちが私を突き動かしていたのだということです。「ずーっとここにいたんだよ…」この映画が広く・そして深く皆様の心へ届きますように。この物語は私たちの物語であり、“貴方”たちの物語です。

PROFILE

1990年生まれ、群馬県出身。トランスジェンダーである自らの経験を元に製作した『僕らの未来』(11)は、第33回ぴあフィルムフェスティバル審査員特別賞、第30回バンクーバー国際映画祭ロンドン・レズビアン&ゲイ映画祭など、国内外で高い評価を得た。19年には「トイレ、どっちに入る?」で2019フィルメックス新人監督賞準グランプリを獲得。22年には映画『フタリノセカイ』を公開。続く23年『世界は僕らに気づかない』が第17回大阪アジアン映画祭にて、アジア映画の未来を担う才能に贈られる、来るべき才能賞を受賞。その後世界9カ国、14つの映画祭より招待を受けた。今、最も注目すべき若手映画監督である。

プロデューサー

遠藤日登思

COMMENT

「オリジナル脚本で映画を作ろう」という呼びかけに集まった企画の中に「ブルーボーイ事件」がありました。約6年前のことです。当時、私はこの事件のことを知りませんでした。企画書や資料を読み、日本の性別適合手術の歴史を知っていく中で、50年以上前、確実に存在し証言台に立った3人のトランスジェンダーのことを想像しました。そして、飯塚監督が当事者の一人として感じてきたこと、当事者の役は当事者に演じて欲しいという強い思いを聞き「映画にしなくては」と思いました。とはいえ、当事者の方のキャスティングを実現させるのは簡単なことではなく手探りのオーディションを進めました。同業者からは「難しいことをしてるねぇ」と言われたこともしばしば。途中コロナ禍で挫折しかけた時も並走してくれたプロデューサー陣、脚本チーム、そしてオーディションに集まっていただいたトランスジェンダーの皆さんにあらためて感謝します。感想は人それぞれでも、観ていただければ必ず熱の伝わる映画が完成したと思います。

PROFILE

1964年生まれ。(株)アミューズ映像企画製作部プロデューサーとして数多くの作品を手掛ける。主なプロデュース作品に『アヒルと鴨のコインロッカー』(07/中村義洋監督)、『永遠の0』(13/山崎 貴監督)、『深夜食堂』シリーズ(09~19/ドラマ・映画)、『真夜中の五分前』(14/行定 勲監督)、『岸辺の旅』(15/黒沢 清監督)、『太陽』(16/入江 悠監督)、『ミッドナイト・バス』(18/竹下昌男監督)、『ギャングース』(18/入江 悠監督)、『アイネクライネナハトムジーク』(19/今泉力哉監督)、『街の上で』(21/今泉力哉監督)、『月の満ち欠け』(22/廣木隆一監督)、『バカ塗りの娘』(23/鶴岡慧子監督)、「ユーミンストーリーズ」(24/ NHK・菊地健雄監督、箱田優子監督、奥山大史監督)、「老害の人」(24/NHK・松岡錠司監督)など。

脚本

三浦毎生

PROFILE

1976年札幌市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。シナリオ作家協会主催第57期シナリオ講座受講。第42回城戸賞最終選考。シナリオを加藤正人氏に師事。主な作品に『お元気ですか?』(16/室賀 厚監督)脚本協力、『世界は僕らに気づかない』(23/飯塚花笑監督)脚本協力、『碁盤斬り』(24/加藤正人脚本、白石和彌監督)脚本協力など。

脚本

加藤結子

PROFILE

主な担当作品に映画『ジャンクション29「結婚の条件」「ジャンクション」』(19/杉田 満監督)、『アイムクレイジー』(19/工藤将亮監督)、『恋に至る病』(25年10月24日公開予定/廣木隆一監督)、ドラマ「火花」(16/Netflix)、アニメ「陰陽師」(23/ Netflix)など。

音楽

池永正二

PROFILE

97年より叙情派シネマティック・ダブ・ユニット「あらかじめ決められた恋人たちへ」として活動開始。フジロック等、幾多の大型フェスに出演。一方で映画音楽でも活動の場を広げ、近年の主な作品に『宮本から君へ』(19/真利子哲也監督)、『窓辺にて』(22/今泉力哉監督)、『ゼンブ・オブ・トーキョー』(24/熊切和嘉監督)、『オアシス』(24/岩屋拓郎監督)などがある。

撮影

芦澤明子

PROFILE

近年の主な担当作品に映画『海を駆ける』(18/深田晃司監督)、『旅のおわり世界のはじまり』(19/黒沢 清監督)、『子供はわかってあげない』(21/沖田修一監督)、『レジェンド&バタフライ』(23/大友啓史監督)、『スイート・マイホーム』(23/齊藤 工監督)、『春画先生』(23/塩田明彦監督)など。

照明

菰田大輔

PROFILE

主な担当作品に映画『東西ジャニーズJr. ぼくらのサバイバルウォーズ』(22/川村泰祐監督)、『劇場版 推しが武道館いってくれたら死ぬ』(23/大谷健太郎監督)、『スイート・マイホーム』(23/齊藤 工監督)、『一月の声に歓びを刻め』(24/三島有紀子監督)など。

録音

渡辺丈彦

PROFILE

近年の主な担当作品に映画『AWAKE』(20/山田篤宏監督)、『おとなの事情 スマホをのぞいたら』(21/光野道夫監督)、『シノノメ色の週末』(21/穐山茉由監督)、『土を喰らう十二ヵ月』(22/中江裕司監督)、『怪獣ヤロウ!』(25/八木順一朗監督)、『Page30』(25/堤 幸彦監督)、『ババンババンバンバンパイア』(25/浜崎慎治監督)など。

美術

小坂健太郎

PROFILE

主な担当作品に映画『AWAKE』(20/山田篤宏監督)、『マイ・ダディ』(21/金井純一監督)、『カラダ探し』(22/羽住英一郎監督)、『土を喰らう十二ヵ月』(22/中江裕司監督)、『コットンテール』(24/パトリック・ディキンソン監督)、『シティーハンター』(24/佐藤祐市監督)など。

装飾

大谷直樹

PROFILE

主な担当作品に映画『おとななじみ』(23/高橋洋人監督)、『Gメン』(23/瑠東東一郎監督)、『か「」く「」し「」ご「」と「』(25 /中川 駿監督)など。

編集

普嶋信一

PROFILE

近年の主な担当作品に映画『いとみち』(21/横浜聡子監督)、『マイスモールランド』(22/川和田恵真監督)、『冬薔薇』(22/阪本順治監督)、『バカ塗りの娘』(23/鶴岡慧子監督)、『まる』(24/荻上直子監督)、『本心』(24/石井裕也監督)など。

STYLE-S みなとみらい: 12:35-14:34 (106分)

https://www.unitedcinemas.jp/minatomirai/film.php?movie=12925&from=fm

町山智浩 映画『ブルーボーイ事件』2025.11.11

『ブルーボーイ事件』

劇場公開日:2025年11月14日

◆高度経済成長期の日本で実際に起きた「ブルーボーイ事件」を題材に、性別適合手術の違法性を問う裁判に関わった人々の姿を描いた社会派ドラマ。

主人公・サチ役のキャスティングにあたってはトランスジェンダー女性を集めたオーディションを実施し、演技初挑戦の中川未悠を主演に抜てきした。

【監督】飯塚花笑(フタリノセカイ、世界は僕らに気づかない)

【主演】中川未悠、前原滉、中村中、イズミ・セクシー

https://2025.tiff-jp.net/ja/lineup/film/38004GLS01
https://www.toho.co.jp/goods/pblueboy
https://publications.asahi.com/product/25625.html
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