https://youtu.be/CbLbyqwaulA?si=RB_2AKNbp6KOd5-R
映画『金子文子 何が私をこうさせたか』予告編
100年前、日本の国家権力に全力で抗った虚無主義者/無政府主義者・金子文子。 死刑判決から獄中での自死に至る121日間を描く。
2026年2月28日(金)よりユーロスペースほか全国順次公開。
https://youtu.be/E_9wOr-2PKI?si=C1-tJCnv5z8b6X82
『金子文子 何が私をこうさせたか』特報
©旦々舎
製作・配給:旦々舎
2026年2月 ユーロスペースほか全国順次公開
https://youtu.be/MsdkF94xqhY?si=Z55vq7IkXubTwrT0
映画『金子文子 何が私をこうさせたか』浜野佐知監督インタビュー(シネマ感ハイシーンver122
2月28日(土)公開
映画『金子文子 何が私をこうさせたか』
浜野佐知監督インタビュー
(シネマ感ハイシーンver122)
IN九条シネ・ヌーヴォ
by シネマコミュニケーター
高橋裕之
〇作品公式サイト
https://kanekofumiko-movie.com/
(C)旦々舎
映画『雪子さんの足音』
浜野佐知監督
関西公開時インタビュー
音声アーカイブ
(動画は予告編使用)
https://eiga.com/movie/104265/
約100年前に日本の国家権力に全力で抗った虚無主義者・無政府主義者の金子文子を主人公に、死刑判決から獄中での自死に至るまでの121日間を描いた伝記ドラマ。「雪子さんの足音」などの女性監督・浜野佐知が、金子文子の生の声を伝える短歌をもとに、彼女の孤独な闘いを描き出す。
1903年に生まれた金子文子は、父親が出生届を出さなかったため「無籍者」として育ち、9歳の時に朝鮮半島で暮らす祖母と叔母の家に引き取られた。植民地である朝鮮の村人たちを搾取する祖母一家から奴隷同然の虐待を受け、1919年には朝鮮の三・一独立運動を目撃。16歳で山梨の母の実家に戻され、その後東京で苦学した文子は、思想的にはキリスト教から社会主義、無政府主義を経て虚無主義にたどり着いた。やがて彼女は、朝鮮で独立運動に身を投じ日本に逃れて来た朴烈と出会う。同志にして恋人となった2人は、日本の帝国主義・植民地主義を批判する活動に奔走するが、1923年の関東大震災の際に検束され、死刑判決を受ける。その後、恩赦により無期懲役に減刑され栃木女子刑務所へ送られた文子は、たったひとりの獄中闘争を続けるが……。
菜葉菜が主演を務め、最後まで国家権力に反逆した文子の魂の叫びを体現。小林且弥が朴烈を演じ、三浦誠己、洞口依子、吉行和子が共演。
2025年製作/121分/PG12/日本
配給:旦々舎
劇場公開日:2026年2月28日
三浦誠己みうらまさき
94年NSC大阪校に入学し、96年にお笑いコンビ「トライアンフ」としてデビュー。井筒和幸監督の「岸和田少年愚連隊」(96)にも出演した。翌97年、コンビを解散して上京、ピン芸人として活動する。01年、豊田利晃監督の「青い春」への出演を機に俳優に転向し、「きょうのできごと a day on the planet」(03)で注目を浴びる。以降、「リンダリンダリンダ」(05)、「フリージア」(06)などに出演。「容疑者Xの献身」(08)、「アウトレイジ」(10)といった話題作にも参加する。TVドラマの出演作に「絶対零度 未解決事件特命捜査」(10)、「コドモ警察」(12)、「まほろ駅前番外地」(13)など。映画「彼女について知ることのすべて」(12)で共演した笹峯愛と12年に結婚した。
白川和子しらかわかずこ
跡見学園女子大学在学中に劇団「赤と黒」に入団。男性向け週刊誌「平凡パンチ」でセミヌードを披露したのをきっかけにピンク映画の世界に入り、5年間で200本ほどの作品に出演する。71年、にっかつロマンポルノ第1弾「団地妻 昼下りの情事」に出演。以降、「団地妻」シリーズをはじめとする20本近くの作品に出演し、“ロマンポルノの女王”と称されるが、73年に惜しまれながらも引退。3年後、映画「青春の殺人者」で女優復帰を果たし、「毎度おさわがせします」(85~86)、「白線流し」(96)といったTVドラマにも出演する。近年の映画作品に「バタアシ金魚」(90)、「大阪ハムレット」(08)、「デンデラ」(11)など。
公式サイト:https://kanekofumiko-movie.com
ストーリー
和田光沙わだみさ
「靴が浜温泉コンパニオン控室」(08)で女優デビュー。映画を中心に活動し、定期的に舞台にも出演している。近年の主な映画出演作は「なりゆきな魂、」(17)、「菊とギロチン」「止められるか、俺たちを」「ハード・コア」 (すべて18)など。主演を務めた「岬の兄妹」(18)が、SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション長編部門の優秀作品賞と観客賞を受賞した。同作は業界内での評判も高く、公開前に上映館数が拡大されるなど注目を集める。
https://ja.wikipedia.org/wiki/金子文子
公式サイト:
https://x.com/hamanosachi/status/1985860864277430312
金子文子は、1903年に生まれ、反逆の人生を生きた虚無主義者/無政府主義者。
父が出生届を出さず「無籍者」として育つ。9歳の時に植民地だった朝鮮に住む祖母の家に引き取られる。奴隷同然の虐待を受け、13歳で自殺を決意するが、思いとどまる。
16歳で内地に戻され、その後東京で苦学し、キリスト教、社会主義、無政府主義とたどって、権力や生物の絶滅を謳う虚無主義に行き着いた。そして朴烈と出会う。彼は朝鮮で独立運動に参加し、日本に逃れてきた虚無主義者だった。
二人は不逞社を組織して、日本の帝国主義、植民地主義を批判する活動を開始する。しかし、関東大震災の際に検束され、官民による朝鮮人虐殺を正当化するための、皇太子を狙った爆弾犯としてフレームアップ(でっちあげ)される。
文子も朴烈も冤罪を主張するのではなく、「大逆罪」(天皇や皇族に対して危害を加えた、あるいは加えようとした罪)を引き受け、日本の国家と対峙して思想的な闘いを展開した。大審院で死刑判決が下されるが、恩赦で無期懲役に減刑された。文子は減刑状を破り捨てる。
栃木女子刑務所に送られた文子は、恩赦に感謝し、皇室に恭順の意を示すよう強要されるが、一貫して拒絶する。1926年7月23日、独房で自ら縊死した。23歳だった。
本映画は、これまで空白だった死刑判決から死に至る、金子文子の最後の闘いを、残された数少ない短歌と共に描く。
キ ャ ス ト
菜 葉 菜(金子文子/虚無主義者・無政府主義者)
東京都出身。
2005年、映画『YUMENO』(鎌田義孝監督)で初主演し、本格的に女優デビュー。以後、瀬々敬久監督の『ヘヴンズ ストーリー』、『64』など話題作品に出演。
『どんづまり便器』(12/小栗はるひ監督)でゆうばり国際ファンタスティック映画祭最優秀主演女優賞、映画『赤い雪』(19/甲斐さやか監督)で第14回L.A.Japan Film Festival 最優秀俳優賞を獲得。近年の主な出演作には『モルエラニの霧の中』(21/坪川拓史監督)、『夕方のおともだち』(22/廣木隆一監督)、『ワタシの中の彼女』(22/中村真夕監督)、『夜を走る』(23/佐向大監督)、『行きがけの空』(25/西谷真一監督)など多数。『四十九 SeeK.1』(シェイン・コスギ監督)が公開待機中。
映キャン賞2022最優秀女優賞、第16回アジアン・ポップアップ・シネマ映画祭(米シカゴ)にて日本人初の「功労賞」を受賞。クボタCM「ForPromise」篇ではSNS上の話題を独占した。今後公開の映画も多数控えている。浜野佐知監督作品では、『百合子、ダスヴィダーニヤ』(11)、『雪子さんの足音』(19)に出演。
https://otocoto.jp/interview/cafecinema128/
菜葉菜インタビュー 浜野佐知監督が託した“バトン” を受け取り、全力で挑んだ『金子文子 何が私をこうさせたか』
小林且弥(朴烈/朝鮮から来た虚無主義者)
1981年生まれ、山口県出身。
01年、俳優としての活動を開始し、数々の作品に出演。22年、自身が中心となり映像プロジェクト集団【STUDIO NAYURA】を設立。神奈川芸術劇場(KAAT)にて舞台「象」(22)の演出を務める。企画・プロデュースを手掛けたオムニバス映画『無情の世界』(23/監督:佐向大・山岸謙太郎・小村昌士)が新宿シネマカリテを皮切りに全国公開。映画『水平線』(ピエール瀧主演)が自身初の監督作品となる。
三浦誠己(立松懐清/予審判事)
1975年生まれ、和歌山県出身。
お笑い芸人としてデビューした後、『きょうのできごと』(04/行定勲監督)で本格的に俳優デビューを果たす。以降、映画、TVドラマなどで活躍中。 近年の主な出演作は、『ケイコ目を澄ませて』(22/三宅唱監督)、『霧の淵』(24/村瀬大智監督)、『大いなる不在』(24/近浦啓監督)、『雪風 YUKIKAZE』(25/長谷川康夫監督)、『てっぺんの向こうにあなたがいる』(25/阪本順治監督)他多数。ドラマでは「ブギウギ」(24)、「DOPE 麻薬取締部特捜課」(25)など。
吉行和子(朝鮮の祖母)
東京都出身。
1957年、舞台「アンネの日記」でデビュー。以降、映画、舞台、TVドラマ、執筆など多方面で活躍。『愛の亡霊』(1978/大島渚監督)、『東京家族』(13/山田洋次監督)で日本アカデミー賞優秀主演女優賞を受賞。『折り梅』(01/松井久子監督)で毎日映画コンクール田中絹代賞を受賞。エッセイ「どこまで演れば気がすむの」では日本エッセイストクラブ賞を受賞している。近年の主な出演作は、『誰かの花』(22/奥田裕介監督)、『湯道』(23/鈴木雅之監督)、『ココでのはなし』(24/こささりょうま監督)。 浜野佐知監督作品では『第七官界彷徨-尾崎翠を探して』(98)、『百合祭』(01)、『こほろぎ嬢』(06)、『百合子、ダスヴィダーニヤ』(11)、『雪子さんの足音』(19)、と全ての作品に出演している。
大方斐紗子(香月トヨ/女囚)
1939年生まれ、福島県出身。
俳優座付属養成所卒業後数々の舞台をはじめ、TVドラマ、映画、アニメの声優などで活躍。主な出演作には、『恋の罪』(11/園子温監督)、『おじいちゃん死んじゃったって』(17/森ガキ侑大監督)、『おらがおらでひとりいぐも』(20/沖田修一監督)、『PLAN75』(22/早川千絵監督)、『ゴールデンカムイ』(24/久保茂昭監督)、『水平線』(24/小林且弥監督)など。TVドラマでは、「あなたの番です」(19)で演じた赤池幸子役も話題になる。また、高畑勲監督の初の長編監督劇場アニメ『太陽の王子ホルスの大冒険』の主人公・ホルス役の声優を務めた。浜野佐知監督作品では、『百合祭』(04)、『百合子、ダスヴィダーニヤ』(11)、『雪子さんの足音』(19)に出演。
菅田 俊(秋山要/ 市ヶ谷刑務所所長)
東京経済大学卒業後、俳優の道を志し、東映の門を叩く。その後、唐十郎率いる劇団状況劇場に入団。劇団唐組の創立に参加した後、1987年、映画『あぶない刑事』で映像の世界にカムバック。以後、テレビ、映画、オリジナルビデオなどで個性派俳優として活躍。2003年ハリウッド映画『キル・ビルvol.1』、『ラストサムライ』に出演。近年は『BUNRAKU』(ハリウッド)、『DIRTY HEARTS』(ブラジル)、『CUT』(イラン)まど海外作品に出演し、国際派としての活躍が著しい。
結城貴史(前田吉文/栃木支所長)
1976年3月24日生まれ、宮城県出身。
2001年、NHK連続テレビ小説「ちゅらさん」で俳優デビュー。第1回松田優作賞優秀賞を受賞した『オボの声』(18/齋藤孝監督)で主演をつとめる。主な出演作に『カオサンタンゴ』(20/キム・ボムサム監督)、『越年 Lovers』(21/グオ・チェンディ監督)など。ディズニープラスで独占配信されているオリジナルドラマ「フクロウと呼ばれた男」(24)の主要キャストの一人として出演。初監督作品『DitO』(24)では主演も務め、国内外で高い評価を受けた。 浜野佐知監督作品では『雪子さんの足音』(19)に出演。
佐藤五郎(吉川巳之吉/宇都宮刑務所長)
1979年6月28日生まれ、神奈川県出身。
2010年に『酔いがさめたら、うちに帰ろう』(東陽一監督)で映画デビュー。その後『シン・ゴジラ』(16/樋口真嗣・庵野秀明監督)、『追憶』(17/降旗康男監督)に出演。2020年公開の井筒和幸監督の『無頼』では3000人のオーディションの中から加藤滋役に選ばれる。以降『アンダードッグ』(20/武正晴監督)2022年には『キングダム2遙なる大地へ』(佐藤信介監督)、『ラーゲリーより愛を込めて』(瀬々敬久監督)、『ケイコ目を澄ませて』(三宅唱監督)など7本の映画に出演。その他、近年の出演映画として『春に散る』(23/瀬々敬久監督)、『福田村事件』(23/森達也監督)、「笑いのカイブツ」(24/滝本憲吾監督)、『罪と悪』(24/齊藤勇起監督)、『スポットライトを当ててくれ!』(24/高明監督)、『冗談じゃないよ』(日下玉巳監督)がある。また小路紘史監督の『辰巳』では1500人の中から兄貴役に選ばれている。
洞口依子(片山和里子/仏道婦人之会・教誨師)
東京都出身。
85年、『ドレミファ娘の血は騒ぐ』(黒沢清監督)の主演にて俳優デビュー。以降、黒沢清監督や伊丹十三監督作品、久世光彦演出・向田邦子原作ドラマ作品などに出演。92年、フジテレビ系のドラマ「愛という名のもとに」で幅広い人気を獲得。近年の主な出演作は『沈黙 -サイレンス-』(16/マーティン・スコセッシ監督)、『終点は海』(22/鯨岡弘識監督)、『白鍵と黒鍵の間に』(23/冨永昌敬監督)、ディズニープラス配信「SHOGUN -将軍-」(24)など。 浜野佐知監督作品では『百合子、ダスヴィダーニヤ』(11)に出演。著書に「子宮会議」。
白川和子(池田マサ/教誨師・地元の寺の僧侶夫人)
1947年生まれ、長崎県出身。ワハハ本舗所属。
日活ロマンポルノ『団地妻』シリーズで人気を獲得し、映画やテレビ、舞台を中心に活躍。主な出演作は『青春の殺人者』(76/長谷川和彦監督)、『復讐するは我にあり』(79/今村昌平監督)、『黒い雨』(89/今村昌平監督)、『凶悪』(13/白石和彌監督)、『光』(17/河瀨直美監督)、『山女』(22/福永壮志監督)、『春画先生』(23/塩田明彦監督)、『サンセット・サンライズ』(25/岸善幸監督)、『桐島です』(25/高橋伴明監督)など。浜野佐知監督作品では『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』(98)、『百合祭』(01)に出演。 第21回日本映画批評家大賞「ゴールデングローリー賞」、第73回毎日映画コンクール「田中絹代賞」受賞。
鳥居しのぶ(沼部よき江/女監取締)
静岡県出身。
小劇場の劇団から野外劇「椿組」へ。舞台を中心に映画、TVドラマ、声優(吹替)、CMに出演。他、レポーター、イベント司会、広告モデルなど。テレビ朝日『忍者戦隊カクレンジャー』22話ゲストでドラマデビュー(94)。05年、主演作のショートフォルム『D』」(駒谷揚監督)がGreat Lake Independent Film Festivalグランプリ受賞、Santa Barbara International Film Festival入選など多数受賞。他、主な出演作は、映画では『ユニットバス・シンドローム』(05/山口智監督)、『代行のススメ』(09/山口智監督)、『青春Hシリーズカレーのにおい』(11/山口智監督)など。 浜野佐知監督作品では、『こほろぎ嬢』(06)に主演。
和田光沙(長沢カネ/女監取締)
1983年生まれ、東京都出身。
19年、『岬の兄妹』(片山慎三監督)で第34回高崎映画祭最優秀新進女優賞を受賞。近年の主な出演作に『菊とギロチン』(18/瀬々敬久監督)、『パラダイス・ロスト』(20/福間健二監督)、『蒼のざらざら』(20/上村奈帆監督)、『由宇子の天秤』(21/春本雄二郎監督)、『誰かの花』(22/奥田裕介監督)、『映画(窒息)』(23/長尾元監督)、『みんな笑え』(25/鈴木太一監督)、『国宝』(25/李相日監督)、『ミーツ・ザ・ワールド』(25/松居大悟監督)、『てっぺんの向こうにあなたがいる』(25/阪本順治監督)など。
咲耶(大西ヤスエ/女囚)
2000年生まれ、東京都出身。
17年、『お江戸のキャンディー2 ロワゾー・ドゥ・パラディ(天国の鳥)篇』(広田レオナ監督)で俳優デビュー。23年、「君が死ぬまであと100日」でドラマデビュー。TBS金曜ドラマ「笑うマトリョーシカ」のレギュラー出演で注目される。ほか、『桐島です』(25/高橋伴明監督)『粛々のモリ』(広田レオナ監督)に出演。
巣山優奈(13歳の金子文子)
贈人(財津富蔵/特高課長)
1970年生まれ。東京都出身。
テレビドラマや映画、オリジナルビデオ、CMへの出演など幅広く活動。劇団「絶対王様」の主演俳優として、また劇団東京倶楽部など数多くの舞台作品でも活躍している。近年の主な出演作は『CONNECT覇者への道』等多数。 浜野佐知作品では『雪子さんの足音』(19)に出演。
森 了蔵(望月桂/画家・無政府主義者)
1972年、東京都出身。
菅田俊主宰の劇団東京倶楽部に所属し、数多くの舞台に出演。また、自主映画から商業映画まで個性的な役柄を多数演じている。主な出演映画に『64』(16)、『虎狼の群れ』(17)、『カメラを止めるな』(17)、『サイレントナイト』(25)等がある。
関根大学(牧野菊之助/大審院裁判長)
1957年、鹿児島県出身。
ジャパンアクション倶楽部(JAC)の初期メンバーとして、長年スタントマンとしてアクションを中心に活動。菅原文太の民放初主演ドラマとなった『警視庁殺人課』で俳優デビュー。以降、俳優としての活動を本格化させる。主な出演作に『戦国自衛隊』(79)、『菊次郎の夏』(99)、『座頭市』(03)、『リトルウィング3月の子供たち』(13)などがある。
浅野寛介(北一輝/思想家・国家社会主義者)
1986年生まれ、愛知県出身。
ジャッキーチェンに憧れて幼少期よりアクション、中国武術(カンフー)を始める。中国武術では10代の頃に全日本大会、世界大会で優勝。2006年に俳優デビュー。公開待機の初主演長編映画『四十九-Seek』が海外映画祭にてすでに78の賞を受賞している。
足立智充(西田税/思想家)
1979年生まれ、静岡県出身。
23年、佐向大監督「夜を走る」(21)にて第23回日本映画プロフェッショナル大賞主演男優賞を受賞。近年の主な出演作に、白石和彌監督『狐狼の血LEVEL2』(21)、三宅唱監督『夜明けのすべて』(24)、足立正生監督『逃走』(25)、佐向大監督『中山教頭の人生テスト』(25)、鎌田義孝監督『蘭島行』(25)、中野量太監督『兄を持ち運べるサイズに』(25)など多数。映画だけでなく舞台、ドラマ、CMと幅広く活躍している。
ス タ ッ フ
監督 浜野佐知
徳島県出身。
高校時代に映画監督を志し、1968年ピンク映画の業界へ。1971年監督デビュー。1985年旦々舎設立。以後、監督・プロデューサーを兼任し、300本を超える作品を発表。
1998年から一般映画の制作・配給も手がける。主な作品に『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』(98)、『百合祭』(01)、『こほろぎ嬢』(06)、『百合子、ダスヴィダーニヤ』(11)、『雪子さんの足音』(19)など。
著書に「女が映画を作るとき」(平凡社新書)、「女になれない職業」(ころから)。 2000年第4回女性文化賞受賞。
脚本 山﨑邦紀
1948年生まれ、福島県出身。
マンガ編集者、風俗ライターを経て浜野組脚本担当。ピンク映画、薔薇映画監督。
[主な作品] 『第七官界彷徨―尾崎翠を探して』(98)、『百合祭』(01)、『こほろぎ嬢』(06)、『百合子、ダスヴィダーニヤ』(11)、『BODY TROUBLE〜男が女になる病気』(14)、『雪子さんの足音』(19)など。
撮影監督 髙間賢治
1949年生まれ、東京都出身。
都立大学在学中より若松プロで撮影助手を始め、76年、CMカメラマンとして独立。79年『月山』で劇映画デビュー。81年に文化庁芸術家在外研修制度により渡米、ハリウッドとニューヨークで1年間、撮影技術を学び、日本映画界に「撮影監督」という概念を持ち込む。『1999年の夏休み』『風の又三郎−ガラスのマント』で二度のヨコハマ映画祭撮影賞、『白い馬』でポーランド映画祭子供審査員撮影賞、『ラヂオの時間』で日本アカデミー賞優秀撮影賞、『春との旅』で映画ペンクラブ撮影監督賞を受賞。2023年、文化庁長官賞受賞。24年、自主制作ドキュメンタリー映画『りりィ 私は泣いています』を公開。 著書に「撮影監督ってなんだ?」「シーナ映画とコーキ映画」「マスターズ・オブ・ライト完全版」
音楽監督 吉岡しげ美
東京都出身。
作曲家・ピアノ弾き語り。1977年より、金子みすゞ、与謝野晶子、岡本かの子、茨木のり子、新川和江など日本の女性詩人の詩や短歌、『万葉集』『枕草子』などに曲をつけ、ピアノの弾き語りで「音楽詩」の活動を始め、国内外でコンサートを開催。
2010年8月「鎮江市栄誉市民」の称号を授与。作曲・編曲のほか、演劇、放送番組、ミュージカル、映画などの音楽も多数担当し、幅広く活躍中。
著書に「アメリカで与謝野晶子をうたえば」(朝日新聞社)、「想ひあふれて」(毎日新聞社)、「金子みすヾをうたう」(クレヨンハウス)、「トクトクぴゅ~ん」(岩崎書店)、 「わたしらしく輝く幸せ」(亜紀書房)ほか
作品クレジット
出演:菜 葉 菜
小林且弥/三浦誠己/洞口依子/白川和子/結城貴史/和田光沙/鳥居しのぶ
咲耶/佐藤五郎/足立智充/贈人/浅野寛介/森了蔵/関根大学/巣山優菜/草野康太
伊藤雄太/紫木風太/小水たいが/藤本タケ/宝井誠明/荒木太郎/柳東史
大方斐紗子/菅田俊/吉行和子
監督:浜野佐知
企画:鈴木佐知子 脚本:山﨑邦紀 撮影監督:髙間賢治(JSC)
音楽監督:吉岡しげ美 照明:上保正道 録音:山口勉 美術:佐々木記貴
セットデザイン:中嶋義明 製作:森満康巳 助監督:永関勇 衣裳:青木茂
ヘアメイク:小堺なな 編集:目見田健
製作・配給|旦々舎
日本|121分|©旦々舎映倫レイティング|PG12
コメント
「何が私をかうさせたかは、何が彼女を死なせたか?であらう」
林芙美子にそう評されたもう一人のフミコ、金子文子の生涯がようやく日本で映画になった。
朴烈のサイドキックとしてではない、彼女自身の生を生きた文子の最後の日々。それは、21世紀の現代でも日本社会や政治への痛烈な批評になっている。
そして、それ以上に、すべての個人に「生きる」ことの意味を問うものでもある。これは、百年前にあったわたしたちの「いま」だ。
ブレイディみかこ(作家)
「画面の美しさにまず息をのんだ。その美しい世界の中に金子文子は息づいていた。
すさまじい情熱の浜野監督により、この映画が生まれたことを心から嬉しく思う」
吉行和子(俳優)
「文子が闘った植民地主義とも家父長制ともいまだ決別できない日本社会に投げ込んだ、これは爆弾なのだ」
伊藤春奈(文筆家/花束書房代表)
「100年のときを経て、疾風怒濤のアナキストがいまこの世界によみがえる。やったぜ!」
栗原康(アナキズム研究)
「獄中の3年間に焦点を当てた語りは、文子を朴烈の亡霊から解放し、文子自身を生きる文子の生き様を直球で描く」
斉藤綾子(映画研究者/明治学院大学教員)
「金子文子の手記『何が私をこうさせたか』(1931年)を読むと、あなたはどう生きているのかと問われているような気持ちになる。金子文子に出会ってしまうと、自分の中の人間性が引きずり出されるのだ。あなたにも金子文子に出会ってほしい」
大田美和(歌人・中央大学教授)
「菜 葉 菜の凄みある清冽な演技に泣いた」
近藤ようこ(漫画家)
「現代において思考停止し毎日を飼われるように暮らす人々へ、目覚めろ、と命がけで問いかけてくる」
木村紅美(小説家)
「三・一独立運動で目の当たりにした、朝鮮の民衆による権力への抵抗が大きな力となり、彼女は虐げられる人生を運命と諦めるのではなく、悲惨な幼少期までをも、むしろ自らの人生を見つめる糧に変えた」
崔盛旭(映画研究者)
「100年前に文子が放った石礫(つぶて)のような言葉は、菜 葉 菜の身体を通して、混迷を極める現在の日本社会を鋭く切り裂き、見るものを目覚めさせる」
橋本恭子(台湾文学研究者)
「金子文子の死の真実を掘り当てたようなスリリングなエンディングだった」
海渡雄一(弁護士)
「この物語は単なる遠い過去の悲劇ではない。イデオロギーの暴力が跋扈する現代社会に違和感なく平然と暮らしている私たちに向けた、痛烈な批評にほかならない」
北村匡平(映画研究者/批評家)
「神権の日本帝国の権威を全身で否定する。抗う女性、金子文子が映画で生きかえる」
亀田博(金子文子研究 / アナキズム図書室運営)
ユーロスペース:13:00-15:01 (121分)
http://eurospace.co.jp/works/detail.php?w_id=000930
2月28日(土)公開
現に在るものをぶち壊すのが私の職業です
©旦々舎
1923年9月、朝鮮人の虚無主義者/民族主義者の朴烈と共に検束され、1926年3月、大逆罪で死刑判決を受けた金子文子。
恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、7月23日、独房で自死した。没年23歳。
金子文子は、なぜ死んだのか? 大審院の死刑判決の後、 栃木女子刑務所で自死するまで何があったのか。本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白であった死刑判決から自死に至る 121 日間の、文子のたったひとりの闘いを描く。
メガホンを取ったのは、1971年にピンク映画で監督デビューし、300本を超える映画を監督・制作してきた 浜野佐知。自主制作作品では、尾崎翠(作家)、湯浅芳子(ロシア文学者)、宮本百合子(作家)など100年前の日本で自らを曲げることなく生きた女性たちを描いてきた浜野監督が、長年映画化を切望し続けた金子文子の最後の 孤独な闘いを監督人生の集大成として完成させた。 主演には、菜 葉 菜。『百合子、ダスヴィダーニヤ』『雪子さんの足音』で 浜野監督作品に出演し、その演技力から文子役として抜擢。最後まで 国家権力に抵抗した文子の魂の叫びを体現した。 また文子の同志・朴烈には、監督としても活躍している小林且弥。 予審判事・立松懐清には、三浦誠己。ほか、浜野作品に馴染みの深い 吉行和子、白川和子、大方斐紗子、洞口依子、鳥居しのぶに加え、 和田光沙、咲耶、菅田俊、足立智充、結城貴史、佐藤五郎など 個性的な俳優陣が集結。 脚本は山﨑邦紀、撮影監督は高間賢治、音楽監督は吉岡しげ美。 長野県松本市にある戦前の裁判所や刑務所を移築した「松本市歴史の里」などで撮影された。
出演:
菜 葉 菜
小林且弥 三浦誠己、洞口依子 白川和子
結城貴史 和田光沙 鳥居しのぶ 咲耶 佐藤五郎 足立智充 贈人 浅野寛介 森 了蔵 関根大学
菅田 俊 吉行和子
監督:浜野佐知
企画:鈴木佐知子 脚本:山﨑邦紀 撮影監督:髙間賢治(JSC) 音楽監督:吉岡しげ美
製作・配給|旦々舎
日本/2時間1分/© 旦々舎/PG12
上映時間
3月1日(日) 10:00/13:00/15:50
3月1日(日) 13:00の回上映後 舞台挨拶
ゲスト:菜葉菜さん、結城貴史さん、和田光沙さん(以上 本作出演)、浜野佐知監督
3月1日(日) 15:50の回上映前 舞台挨拶
ゲスト:菜葉菜さん、結城貴史さん、和田光沙さん(以上 本作出演)、浜野佐知監督
3月1日(日)舞台挨拶2回決定! ⽇程 : 3月1日(日) 13:00の回上映後 登壇者: 浜野佐知監督、菜葉菜さん、結城貴史さん、和田光沙さん 15:50の回上映前 登壇者: 浜野佐知監督、菜葉菜さん、結城貴史さん、和田光沙さん (登壇者は予告なく変更になる場合がございます。 ご了承ください) 会場 : ユーロスペース(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 3F) http://eurospace.co.jp/access |
https://cinemarine.co.jp/kanekofumiko/
100年前、日本の国家権力に全力で抗った虚無主義者/無政府主義者・金子文子 死刑判決から獄中での自死に至る121日間を描く。
1923年9月、朝鮮人の虚無主義者/民族主義者の朴烈と共に検束され、1926年3月、大逆罪で死刑判決を受けた金子文子。恩赦で無期に減刑され、栃木女子刑務所に送られたが、7月23日、独房で自死した。没年23歳。金子文子は、なぜ死んだのか?大審院の死刑判決の後、栃木女子刑務所で自死するまで何があったのか。本作は、残された生の声を伝える短歌をもとに、これまで空白であった死刑判決から自死に至る121日間の、文子のたったひとりの闘いを描く。
メガホンを取ったのは、1971年にピンク映画で監督デビューし、300本を超える映画を監督・制作してきた浜野佐知。自主制作作品では、尾崎翠(作家)、湯浅芳子(ロシア文学者)、宮本百合子(作家)など100年前の日本で自らを曲げることなく生きた女性たちを描いてきた浜野監督が、長年映画化を切望し続けた金子文子の最後の孤独な闘いを監督人生の集大成として完成させた。主演には、菜葉菜。『百合子、ダスヴィダーニヤ』『雪子さんの足音』で浜野監督作品に出演し、その演技力から文子役として抜擢。最後まで国家権力に抵抗した文子の魂の叫びを体現した。また文子の同志・朴烈には、監督としても活躍している小林且弥。予審判事・立松懐清には、三浦誠己。ほか、浜野作品に馴染みの深い吉行和子、白川和子、大方斐紗子、洞口依子、鳥居しのぶに加え、和田光沙、咲耶、菅田俊、足立智充、結城貴史、佐藤五郎など個性的な俳優陣が集結。脚本は山﨑邦紀、撮影監督は高間賢治、音楽監督は吉岡しげ美。長野県松本市にある戦前の裁判所や刑務所を移築した「松本市歴史の里」などで撮影された。
https://youtu.be/2PB6GtZdVmM?si=lnXo1IMGaKHbkaME
国家権力に抗った傑物・金子文子の生き様。何故いま観るべきか。
古舘伊知郎の煩悩チャンネル
映画『金子文子 何が私をこうさせたか』
https://kanekofumiko-movie.com/
2月28日(土)より ユーロスペース他 全国順次公開
製作・配給 旦々舎
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📚書籍化決定!!
『寝ても覚めても煩悩 人生のモヤモヤ、いっしょに悩みます』
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「ニューヨーク国際映画賞」&「インド・ドバイ国際映画祭」で5冠受賞! 【NEW YORK INTERNATIONAL AWARDS】 BEST DIRECTOR(最優秀監督賞) BEST ACTRESS BEST ACTING DUO(最優秀女優賞) BEST HISTORICAL FILM BEST WAR FILM(最優秀歴史映画賞) BEST BIOGRAPHICAL FILM(最優秀伝記映画賞) BEST INDIE FEATURE(最優秀独立プロ作品賞) 【Indo Dubai International Film Festival】 Best Women’s Film(最優秀女性映画賞) Best Film on Women(女性を描いた最優秀映画賞) Best Director (最優秀監督賞) Best International Feature Film(最優秀国際長編映画賞) Best Foreign Language Feature Film(最優秀外国語長編映画賞) |
https://youtu.be/whZxIOuyNNM?si=zrgHEzJhwbfn-ph6
映画『金子文子と朴烈(パクヨル)』予告編
『パパロッティ』などのイ・ジェフンと、チェ・ヒソを主演に迎え、実在の人物である金子文子氏と朴烈氏の愛と闘争を描いた人間ドラマ。大正期の日本を舞台に、若きアナキストとその恋人の行く末を映し出す。『王の運命-歴史を変えた八日間-』などのイ・ジュンイクが監督を務め、『L’Ilya イリヤ』などの山野内扶、劇団・新宿梁山泊の代表で『夜を賭けて』では監督を務めた俳優の金守珍らが共演。
作品情報:https://www.cinematoday.jp/movie/T002…
提供・配給: 太秦
公式サイト:http://www.fumiko-yeol.com
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劇場公開:2019年2月16日
https://youtu.be/1Y5umdMlDos?si=TOtcJKY_DgmzUMEo
金子文子
金子 文子(かねこ ふみこ、1903年1月25日 – 1926年7月23日)は、大正期日本のアナキスト。
関東大震災の2日後に、治安警察法に基づく予防検束の名目で、愛人(内縁の夫)である朝鮮人朴烈と共に検挙され、十分な逮捕理由はなかったとされたが、予審中に爆弾を入手しようとしていたこと、朴が大正天皇と皇太子の殺害を計画していたとほのめかし、文子も朴に共感して天皇否定と爆殺・大日本帝国滅亡を必要だと論じたために、大逆罪で起訴され、有罪となった。
朴烈事件後に天皇の慈悲として無期懲役に減刑された。
宇都宮刑務所栃木支所で無期懲役中に獄死した。
韓国では大日本帝国滅亡と天皇爆殺の必然性を主張した在日朝鮮人無政府主義者を支持した「良心的日本人」だとされていて、2018年11月17日には建国勲章(愛国章)が追叙された。
神奈川県横浜市に生まれる。
父親の佐伯文一は広島県安芸郡の出身で、タングステン鉱石を掘り当てるため山梨県牧丘の杣口を訪れ、農家の娘であった文子の母親きくと駆け落ちする。
父親が家庭を顧みなかったため、母以外との女性関係を幼い頃から見せつけられるなど、複雑で恵まれない家庭環境の中で過ごした。
文子の出生は届けられず、小学校にはすぐに入学できなかった。
その後、父は家を出て義妹(文子の母の妹)と同居。
母は他の男と同居するという家庭状況のもとで育った。
8歳になり母の再婚先、山梨県北都留郡に同行するが、しばらくして叔父に引き取られ、母の実家金子家のある山梨県東山梨郡諏訪村大字下杣口(同郡牧丘町、現山梨市)へ移る。
さらに母は他家に嫁ぎ、文子は「父には逃げられ、母には捨てられる」と自覚し、「子供ながらに考えても判らない自分の身の上に嘆き呪う」と後に予審の訊問調書で述べている。
9歳の時、実父の妹の結婚先、朝鮮忠清北道清州郡芙蓉面(現在の世宗特別自治市芙江面)の岩下家に引き取られ養子となる。
そこに同居していた父方の祖母は、無籍者や私生子は引き取れない、という理由で文子を母方の祖父母の五女として入籍させた。
文子は朝鮮でも養家先の親族から無理解な待遇を受け続け、自殺を考えるほどであった。
1919年には独立運動の光景を目撃して「私にすら権力への叛逆気分が起こり他人事と思えぬほどの感激が胸に湧く」と予審で述べたように、朝鮮人の立場をみずからの境遇と重ね、深い共感と愛情を抱いていた。
16歳で母の実家に再び戻ったが、母はそれまでにも結婚を繰り返しており、当時は蚕種問屋に嫁いでいた。
後に文子は「家の無い私は数日ずつ付近の親類方を彷徨つた」とこの頃のことを回想している。
やがて、学問への欲求が強くなり、また山梨での親族たちとの生活も嫌になったため、1920年4月、17歳で単独上京した。
当初は下谷区三ノ輪町の洋服商をしていた母方の大叔父宅に居たが、上野の「新聞売り捌き店」に入って夕刊販売を始め、社会主義者らと出会う。
この頃、働きながら正則英語学校と研数学館に通った。
学校は3ヶ月で退学したがその間、同じ学校で学んでいた新山初代と知り合い、社会主義やロシアのナロードニキの活動に関する本を借り、大きな影響を受けた。
1920年7月末頃、本郷区湯島に間借り、粉石鹸の夜店を出す。
同年末、浅草で女中奉公。
本郷区追分町の社会主義者で印刷屋の堀清俊方に住み込み活字拾いの仕事を続け、その間に社会主義の書籍や雑誌を読む。
1921年夏頃、留学などで東京に滞在していた朝鮮の社会主義者たちと知り合う。
11月、有楽町の社会主義者の集まる「岩崎おでん屋」に女給として入る。
1922年3月、無資産無名の朝鮮人、朴烈と出会い、5月から同居を始める。
文子も当時朴烈が組織した朝鮮人の社会主義者の研究会である黒濤会に加入した。
しかし、会は9月に共産主義派とアナキズム派に分裂。
朴烈が中心となり洪鎮裕、朴興坤、申焔波、徐相一、張祥重らと黒友会を組織。
金重漢、新山初代、栗原一男、文子も次いで加入。
11月頃、文子と朴は運動紙『太い鮮人』を発行。
翌1923年4月、文子と朴はアナキズムにより関心を持たせるため不逞社を組織、3月から住んでいた東京府豊多摩郡代々幡町代々木富ヶ谷1474番地(現渋谷区)の借家を集りの場とする。
5月27日頃に第一回例会を開く。
文子は「不逞社は権力に対して叛逆する虚無主義や無政府主義を抱いて居る者の集まり」であったと供…