20250911映画「九月と七月の姉妹SEPTEMBER & JULY」September Says

2025.09.14

映画『九月と七月の姉妹』90秒予告

<カンヌ国際映画祭 2024 「ある視点」部門 正式出品>

映画『九月と七月の姉妹』9月5日(金)全国ロードショー

▼公式サイト

sundae-films.com/september-says

“ギリシャの奇妙な波”を継ぐ、新鋭アリアン・ラベドによる鮮烈な長編デビュー作

15歳の姉妹のいびつな絆を映し出す、終わらない悪夢

▼STORY

生まれたのはわずか10か月違い、いつも一心同体のセプテンバーとジュライ。我の強い姉は妹を支配し、内気な妹はそれを受け入れ、互いのほかに誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。しかし、二人が通うオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに、シングルマザーのシーラと共にアイルランドの海辺近くにある長年放置された一族の家<セトルハウス>へと引っ越すことになる。新しい生活のなかで、セプテンバーとの関係が不可解なかたちで変化していることに気づきはじめるジュライ。「セプテンバーは言う──」ただの戯れだったはずの命令ゲームは緊張を増していき、外界と隔絶された家の中には不穏な気配が満ちていく……。

監督・脚本:アリアン・ラベド

出演:ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー

原作:デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社刊)

音楽:ジョニー・バーン『#関心領域』『#哀れなるものたち

予告ナレーション:吉澤嘉代子

配給・宣伝:SUNDAE

2024|100分|英語|アイルランド、イギリス、ドイツ|アメリカン・ビスタ|DCP|5.1ch|原題:September Says|字幕翻訳:橋本裕充|レイティング:PG-12

映画『九月と七月の姉妹』30秒予告

【本編映像】映画『九月と七月の姉妹』幼さと狂気が支配する、姉妹だけの“ゲーム”

【本編映像】映画『九月と七月の姉妹』不穏な音響デザインが耳にこびりつく

映像は、『関心領域』(24)でアカデミー賞音響賞を受賞したジョニー・バーンが手がけた、不穏な音響デザインが耳にこびりつき、<楽しいはずの時間が、不吉な予兆にしか感じられない>シーンと捉えたもの。母親と共に海辺の街へ引っ越してきたセプテンバーとジュライは、陰湿な環境から離れて心機一転、同世代の友人たちにも恵まれ、海辺で笑い合う自由な時間を満喫していた。だが、そこでもジュライは姉セプテンバーの言いなりだ。支配されていることに無自覚なまま「あんなふうに生きたい」と呟くジュライだったが、若者たちのはしゃぎ声の背後では、場面にそぐわぬ歪んだ不協和音が鳴り続けるー。

音響を手がけたバーンは、『哀れなるものたち』(24)、ラベド監督も出演した『ロブスター』(15)などヨルゴス・ランティモス監督作品の常連であり、『関心領域』ではアウシュビッツ強制収容所と隣接地域の日常音を組み合わせ、観客に恐怖と不快感を植え付けた人物。本作ではアリアン・ラベド監督と共に「なるべく自然な音、撮影現場で録音した音を使う」という監督の方針ものもと<歪なサウンドデザイン>を構築。「ジュライの視点によって音が少しずつ変容し、やがて音楽のようになっていく」というアイデアを具現化しつつ、その結果、監督が語る「ジュライというキャラクターと身体的につながる」体験を生み出すことに成功した。

【本編映像】映画『九月と七月の姉妹』妹を侵食する、解けない“呪い”

映像は、姉妹という閉ざされた関係の中で浮かび上がる、歪で強烈な⽀配の姿を映し出すもの。

「私が誘拐されたら、⾝代わりになってくれる︖」「私が⼿⾜を失ったら、あんたも切る︖」――「何かあったら電話1本でかけつけるから」。同級⽣からの理不尽な<暴⼒>に怯えるセプテンバーに対し、ジュライは優しい⾔葉を添えながら<精神的な⽀配>を突きつけ、やがてその⾔葉は、ジュライの⼼の奥底に絡みつき、解けない呪いのようにじわじわと侵⾷していく―。

姉が優しい言葉で妹を支配『九月と七月の姉妹』本編映像

史上最年少のマン・ブッカー賞候補となった作家デイジー・ジョンソンによる「九月と七月の姉妹」に着想を得て制作された『九月と七月の姉妹』が9月5日(金)より公開。このたび、電線愛好家・文筆家・俳優・石山蓮華、作家・嶽本野ばら、画家・イラストレーターの中村桃子、アーティスト・Lina Sun Parkら各界著名人からのコメントと、中村桃子からはイメージイラストも到着。あわせて、姉のジュライが「優しさ」と引き換えに妹に絶対的な支配を突きつけるシーンの本編映像が解禁された。

今回解禁された本編映像は、姉妹という閉ざされた関係の中で浮かび上がる、歪で強烈な支配の姿を映し出すもの。同級生からの理不尽な「暴力」に怯える妹セプテンバーに対し、姉のジュライは優しい言葉を添えながら精神的な支配を突きつける。「私が誘拐されたら、身代わりになってくれる?」「私が手足を失ったら、あんたも切る?」「何かあったら電話1本でかけつけるから」。やがてその言葉は、ジュライの心の奥底に絡みつき、解けない呪いのようにじわじわと侵食していく。

あわせて各界の著名人総勢11名からコメントが寄せられた。電線愛好家・文筆家・俳優の石山蓮華は「大人になるために心の奥底にしまい込んだ女の子たちの名前、私たちだけの共通言語と恐怖をもう一度なぞりたくなっている」、NINE STORIES主宰のかとうさおりは「クローズドな関係性と空間の中で、ある事件をきっかけに、更にぼやけていく2人の姉妹の境界線。時間軸もあやふやとなり、スリリングで不穏な空気感に目が離せなくなる。原作と併せての鑑賞を推奨!」、物書きのSYOは「僕は未だ衝撃で心が強張り、動けずにいる」、作家の嶽本野ばらは「貴方は知るでしょう。自分がすでに傷つき、修復不可能な状態であることを。それでも貴方は痛みと欠損から眼を逸さぬ決意をするのではないでしょうか?」、画家・イラストレーターの中村桃子は「学校にいても、家に帰っても、男の子にデートに誘われても、姉妹が作り上げた歪で頑丈なテラリウムにはなかなかだれも侵入できない。それでも、いつか強い風が吹いて家も車もぜんぶ吹っ飛んだら、どこへでも飛んでいけそうなジュライに希望を感じました」、ライター・翻訳者の野中モモは「ときに親子以上に密接になる姉妹の結びつき。歪で極端な事例に見えるけれど、ありふれた母子家庭サバイバルの話とも言える」、<OH! MY BOOKS>店主の福永紋那は「気づくと彼女たち3人家族の不思議な魅力にかなり夢中になっていました」、古書店員のブンは「なんだか、高熱の時に見る夢のような時間を過ごしました」、コンセプトクリエイター、ポップ思想家の水野しずは「いろんな人間が自己都合で近すぎる距離に出現したり突如消失したりする。そういうこわさって、どうしたらわかってもらえるんだろうか」、作家・書評家の渡辺祐真は「ただの焼き直しではない、優れた映画化とはこのようなものだ」、アーティストのLina Sun Parkは「日常の儚さや私的な空間、そして彼女たちだけの儀式を、静かで心に残る方法で描き出していたことに深く心を動かされました」とそれぞれの想いを寄せている。コメント全文・一覧は以下のとおり。

また、NYを拠点に工芸品と写真という異なる媒体をもちいて作品を制作するアーティスト、リナ・サン・パークによるオリジナルアートワークや翻訳家・作家の松田青子や写真家の植本一子、歌人・エッセイストの上坂あゆ美らが寄せた珠玉のエッセイなどを収めたスペシャルなパンフレットも上映劇場にて発売が決定した。

なお、9月7日(日)には渋谷ホワイト シネクイントにて公開記念トークイベントの開催も決定。電線愛好家・文筆家・俳優の石山蓮華と翻訳者・ライターの野中モモが登壇する(時間やチケット発売情報などは決定次第映画公式SNSで発表)。

著名人コメント全文 ※50音順・敬称略

姉妹のゲームがいつのまにか執着になっていく。

この不穏なシスターフッドは危ういだけではない普遍性がある。

大人になるために心の奥底にしまい込んだ女の子たちの名前、

私たちだけの共通言語と恐怖をもう一度なぞりたくなっている。

―石山蓮華(電線愛好家・文筆家・俳優)

クローズドな関係性と空間の中で、ある事件をきっかけに、更にぼやけていく2人の姉妹の境界線。時間軸もあやふやとなり、スリリングで不穏な空気感に目が離せなくなる。原作と併せての鑑賞を推奨!

―かとうさおり(NINE STORIES主宰)

他者の悪意、淀んだ母娘関係、歪な姉妹愛。

支配的で狂っている。でも、独りではない。

絶望か希望か――貴方は答えを出せるのか。

僕は未だ衝撃で心が強張り、動けずにいる。

―SYO(物書き)

貴方は知るでしょう。自分がすでに傷つき、修復不可能な状態であることを。

それでも貴方は痛みと欠損から眼を逸さぬ決意をするのではないでしょうか?

彼女達の宿命に共鳴するから。これは寓話ではなく今を生きなければならない少女、

つまり貴方の記録なのだと思います。原作とこの映画が同じ核を持つ双子のような姉妹であるが如くに……。

―嶽本野ばら(作家)

学校にいても、家に帰っても、男の子にデートに誘われても、

姉妹が作り上げた歪で頑丈なテラリウムにはなかなかだれも侵入できない。

それでも、いつか強い風が吹いて家も車もぜんぶ吹っ飛んだら、

どこへでも飛んでいけそうなジュライに希望を感じました。

―中村桃子(画家・イラストレーター)

ときに親子以上に密接になる姉妹の結びつき。

歪で極端な事例に見えるけれど、ありふれた母子家庭サバイバルの話とも言える。

その危ういバランスを成り立たせる映像と音による語りに個性と技を感じます。

英国の曇り空、思春期の鬱屈と相性が良すぎ。

―野中モモ(ライター・翻訳者)

‘怖カワイイ’って感じの姉妹に終始ヒヤヒヤしたんですが、

途中お母さんとのうそみたいに明るくてイケてるダンスシーンがあったのが

めちゃくちゃ最高で、気づくと彼女たち3人家族の不思議な魅力にかなり夢中になっていました。

―福永紋那(OH! MY BOOKS店主)

自分の心と身体が少しずつ乖離していて、支配されていくような感覚。暴力的で束縛のある姉妹間の奇妙な結びつき。でも全てが嫌悪や恐怖で溢れているわけではなくて、愛に限りなく近いものもある。それは絆なのか共依存なのか。なんだか、高熱の時に見る夢のような時間を過ごしました。

―ブン(古書店員)

秩序の網にむりや裂け目を作って入り込んでくる侵入者がいたらサスペンスだけど、ある秩序の渦中であたりまえのようにいたりいなくなったりする人間はホラーだ。思春期の少女にとってはこの世の大半がこんなおそろしさに満ちたホラーみたいな側面がある。いろんな人間が自己都合で近すぎる距離に出現したり突如消失したりする。そういうこわさって、どうしたらわかってもらえるんだろうか。

―水野しず(コンセプトクリエイター、ポップ思想家)

本映画の原作が目指していたのは、叙述トリックと言葉遊び、そして館を舞台にしたゴシックミステリーだった。いずれも小説ならではの技巧の賜物だ。ところが映画では、家具や物音を軸に据えることで、原作がやろうとしていたことを全く違うやり方で達成してしまった。ただの焼き直しではない、優れた映画化とはこのようなものだ。

―渡辺祐真(作家・書評家)

日常の儚さや私的な空間、そして彼女たちだけの儀式を、静かで心に残る方法で描き出していたことに深く心を動かされました。

―Lina Sun Park(アーティスト)

作品情報

九月と七月の姉妹

2025年9月5日(金)渋谷ホワイトシネクイント、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国ロードショー

原題:September Says

監督・脚本:アリアン・ラベド

出演:ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー

原作:デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社刊)

https://eiga.com/movie/103877

イギリスの作家デイジー・ジョンソンによる同名長編小説を原作に、15歳の少女の視点を通して姉妹のいびつな絆を描いたドラマ。
わずか10カ月違いで生まれ、幼い頃から常に一心同体だった姉妹セプテンバーとジュライ。我の強い姉と内気な妹は支配関係にありながら、お互いのほかには誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。ふたりは時折、「セプテンバーの指示にジュライが従い、命令どおりにできなければジュライは命をひとつなくしてしまう」というゲームに興じていた。姉妹は学校で起きた事件をきっかけに、母シーラに連れられてアイルランドの海辺近くにある亡父の家「セトルハウス」に引っ越す。新しい生活のなかで、ジュライはセプテンバーとの関係が変化しはじめていることに気づく。ただの戯れだったはずの命令ゲームは次第に緊張感を増し、外界と隔絶された家の中には不穏な空気が漂うようになる。
「ロブスター」「ビフォア・ミッドナイト」など俳優としても活躍し、ヨルゴス・ランティモス監督の公私にわたるパートナーとしても知られるアリアン・ラベドが長編初監督を務めた。

2024年製作/100分/PG12/アイルランド・イギリス・ドイツ合作
原題または英題:September Says
配給:SUNDAE
劇場公開日:2025年9月5日

公式サイト:https://sundae-films.com/september-says/

INTRODUCTION

第77回(2024)カンヌ国際映画祭「ある視点」部門 正式出品

“ギリシャの奇妙な波”を継ぐ、
新鋭アリアン・ラベドの鮮烈な長編デビュー作
15歳の姉妹のいびつな絆を映し出す、終わらない悪夢

2024年、カンヌ国際映画祭でのプレミア上映以降も各国映画祭で賞賛を集める本作は、フランス人俳優として世界的に活躍するアリアン・ラベドがメガホンをとった長編デビュー作。史上最年少のマン・ブッカー賞候補となった作家デイジー・ジョンソンによる「九月と七月の姉妹」(原題:Sisters)に着想を得て制作され、ラベドの公私に渡るパートナーであるヨルゴス・ランティモスを中心として生まれた映画ムーブメント<ギリシャの奇妙な波 (Greek Weird Wave) >を継ぐ作風で脚光を浴びた。10ヶ月違いで生まれた一心同体の姉妹・セプテンバーとジュライを演じたのは“カンヌの新星”として演技を高く評価されたパスカル・カンとミア・サリア。また、『関心領域』でアカデミー賞音響賞に輝いたジョニー・バーンによるサウンドデザインが物語を不穏な予兆で充たしていく。一体どこからどこまでが自分なのか —— 互いの境目がわからないほど絡み合った姉妹の絆は、やがて醒めることのない悪夢へと姿を変える。

Story

セプテンバーはゲームをする。
彼女のいうことはなんでも聞かなくてはいけない。
命令どおりにできなかったら、わたしは命を一つなくしてしまう。

生まれたのはわずか10か月違い、一心同体のセプテンバーとジュライ。我の強い姉は妹を支配し、内気な妹はそれを受け入れ、互いのほかに誰も必要としないほど強い絆で結ばれている。しかし、二人が通うオックスフォードの学校でのいじめをきっかけに、姉妹はシングルマザーのシーラと共にアイルランドの海辺近くにある長年放置された一族の家<セトルハウス>へと引っ越すことになる。新しい生活のなかで、セプテンバーとの関係が不可解なかたちで変化していることに気づきはじめるジュライ。「セプテンバーは言う──」ただの戯れだったはずの命令ゲームは緊張を増していき、外界と隔絶された家の中には不穏な気配が満ちていく……。

Playlist

Director

アリアン・ラベド

Ariane Labed

1984年、フランス人の両親のもとに生まれ、幼少期をギリシャ・アテネで過ごす。ドイツを経て、12歳でフランスに移住。エクス=マルセイユ大学で演劇を学び、演出家アルギロ・キオティと出会い、2005年に劇団VASISTASを共同設立。ギリシャ国立劇場でも舞台に立った。2010年、ヨルゴス・ランティモス監督が製作・出演した『アッテンバーグ』(アティナ・ラヒル・ツァンガリ監督)で映画デビューを果たし、ヴェネツィア映画祭とアンジェ・プルミエ・プラン映画祭の最優秀女優賞を受賞。本作でヨルゴス・ランティモスと出会い、2013年に結婚。2011年から2021年までロンドンに在住し、現在はアテネを拠点にしている。2014年、『欲望の航路』でロカルノ映画祭最優秀女優賞を受賞、2015年にはセザール賞新人女優賞にもノミネートされた。初監督短編『Olla』(19)はカンヌ監督週間、ロンドン映画祭、テルライド、サンダンスなど、世界中の映画祭で上映され、クレルモン=フェランでは最優秀作品賞を受賞している。

ギリシャのアテネでフランス人の両親のもとに生まれ、6歳でドイツに、12歳でフランスに移る。南仏のエクス=マルセイユ大学で演劇を学び、ギリシャ国立劇場の舞台などでキャリアを積む。

ギリシャの鬼才ヨルゴス・ランティモスが製作を手がけた「アッテンバーグ」(10)で映画デビューを果たし、同作で第67回ベネチア国際映画祭のボルピ杯(最優秀女優賞)を受賞。ランティモス監督作「アルプス」(11)でも主演を務め、同監督の初の英語作品「ロブスター」(15)にも参加する。以降、ミステリーアクション「アサシン クリード」(16)や、ルーニー・マーラ主演「マグダラのマリア」(18)などハリウッド作品にも出演。近年は監督業にも挑戦、2019年には初の短編監督作「Olla」を発表した。

ヨルゴス・ランティモス監督とは公私のパートナーとして知られる。

Based on the novel “Sisters”

原作

デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』

(東京創元社刊/市田泉訳)

http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488011260

Cast

ミア・サリア

Mia Tharia

ジュライ

2005年、イギリス出身。心理学者であるイギリス人の母親と、科学者であるインド人の父親のもとに生まれ、ロンドン南部バラム地区で育つ。2023年、17歳のときにBBC Threeのティーンドラマ『Phoenix Rise』でポリー・シャー役としてデビュー。第2シリーズでもレギュラー出演を続け、第3・第4シリーズではリカーリング(準レギュラー)として登場した。翌年、アリアン・ラベド監督の初長編『September Says』で、主人公ジュライ役として映画デビュー。ブリクストン・ユース・シアターで発掘されたことからキャスティングされた。同年11月には、BBC Oneのスリラー『The Listeners』(ジャニクサ・ブラヴォ監督)にて、レベッカ・ホールと共演し、アシュリー役を演じた。現在は、ニュージーランドでタイカ・ワイティティ監督によるカズオ・イシグロ原作の長編映画『クララとお日さま』を撮影中で、エイミー・アダムス、ジェナ・オルテガと共演している。

パスカル・カン

Pascale Kann

セプテンバー

2000年、イギリス出身。2018年11月、ロンドンのBFIサウスバンクで開催されたWe The Peoples Film Festivalにて、自身の短編映画『Day by Day』を初上映。2020年には、ロンドンのリリック・ハマースミス劇場で上演された舞台『アンティゴネー』(ロイ・アレクサンダー・ワイス演出)に出演した。映画では、アリアン・ラベド監督の長編デビュー作『September Says』でスクリーンデビューを果たす。

2024年5月21日、第77回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門でワールドプレミア上映され、カンの演技は「恐ろしいほどの献身」と称賛され、「映画祭でもっとも記憶に残る演技のひとつ」と評価された。2025年2月、BBC Oneのディストピアドラマ『The Dream Lands』への主演が発表された。この作品はローザ・ランキン=ジーの小説『Dreamland』を原作とし、カンはチャンス役で主演を務める予定。共演にはコナー・スウィンデルズ、アンナ・フリエル、ゴルダ・ロシューヴェルが名を連ねている。

ラキー・タクラー

Rakhee Thakrar

シーラ

1984年、イングランド・レスターのセントマシューズ地区で育ち、インド系の家系に生まれる。最近ではワーナー・ブラザースの『ウォンカとチョコレート工場のはじまり』でティモシー・シャラメ、オリヴィア・コールマンらと共演。BBCのテレビドラマ『I, Jack Wright(原題)』ではニキ・アムカ=バード、ジェマ・ジョーンズ、ジョン・シムと共演している。 過去のテレビドラマの出演作は、『Finders Keepers(原題)』(主演)、Netflixのヒット作『セックス・エデュケーション』のサンズ先生役、マキシン・ピーク主演のBBC One『Rules of the Game(原題)』、ITV『刑事カレン・ピリー 再捜査ファイル』、HBO Max / BBC『ガール・ビフォア -私そっくりの女が住んでいた家』、Hulu『フォー・ウェディング ~恋するロンドンライフ~』など。 映画の出演作はアンディ・マクダウェル、ミリアム・マーゴリーズ主演、シャロン・マイモン、タル・グラニット監督の『My Happy Ending(原題)』など。

ニーヴ・モリアーティ

Niamh Moriarty

ジェニファー

アイルランド・ダブリン出身。11歳からプロとして活動を始め、シャロン・ホーガン、アリソン・オリヴァー、フィオヌラ・フラナガン、オーウェン・ロー、ジェイミー・ビーミッシュなど、名だたるアイルランドの俳優たちと共演。最近では、アメリカを拠点とする青春映画『Essay #2』で主演を務めることが発表されており、今後の詳細にも注目が集まっている。 ニーヴの初主演作は、BBCのBAFTAノミネート作品『Best Interests』での「マーニー」役。この作品は2023年6月にBBC ONEおよびiPlayerで放送された。ニーヴは脳性まひを抱えており、障害を持つ女優として、世界中のスクリーンに正確な表現を届ける道を切り開くとともに、エンターテインメント業界の基準を変え、誰もがアクセスしやすい創造の場を築くことを目指している。

スージー・ベンバ

Suzy Bemba

ダンスのインストラクター

2000年、フランス・マルティーグ出身。幼少期から演劇とクラシックバレエを学び、16歳のときに膝の怪我をきっかけに演技の道へ。高校卒業後は医学を志しつつ、演技のキャリアをスタート。現在は生物学を学びながら俳優業を続けている。ドラマシリーズ『L’Opéra』(21-22)での演技が評価され、2023年にフランスの批評家協会から最優秀助演女優賞を受賞。2024年にベルリン国際映画祭の「European Shooting Stars」に選出、同年にはUnifranceの「10 to Watch」にも選ばれた 。フランスの俳優たちの労働環境改善を目的とし、撮影現場でのハラスメント防止やインティマシー・コーディネーターの導入を推進する団体「L’Association des Acteurices(ADA)」の共同創設者。主な出演作として、『哀れなるものたち』『Homecoming』『Drift』(23)がある。

Sound & Music

ジョニー・バーン

Johnnie Burn

イギリス出身。『記憶の棘』(06)、『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(14)、『関心領域』とジョナサン・グレイザー監督作の音響を手掛けている。ジョナサン・グレイザー監督との仕事を通じてヨルゴス・ランティモス監督と出会い『ロブスター』(16)、『聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア』(18)、『女王陛下のお気に入り』(19)、『哀れなるものたち』(24)と同監督の音響も担当。『関心領域』でアカデミー賞音響賞、英国アカデミー賞音響賞、ヨーロッパ映画賞音響賞などを受賞した。その他の担当作品に『アンモナイトの目覚め』(20)、『Nope』(22)などがある。

Comment

  • 石山蓮華
    電線愛好家・文筆家・俳優
    姉妹のゲームがいつのまにか執着になっていく。
    この不穏なシスターフッドは危ういだけではない普遍性がある。
    大人になるために心の奥底にしまい込んだ女の子たちの名前、
    私たちだけの共通言語と恐怖をもう一度なぞりたくなっている。
    榎本マリコ
    画家
    閉鎖的な社会生活との狭間で光り輝く姉妹の命。
    でもその光は希望に満ちたものじゃなく
    支配欲と服従、諦念に満ちていた。
    かとうさおり
    NINE STORIES主宰
    クローズドな関係性と空間の中で、ある事件をきっかけに、更にぼやけていく2人の姉妹の境界線。時間軸もあやふやとなり、スリリングで不穏な空気感に目が離せなくなる。原作と併せての鑑賞を推奨!
    SYO
    物書き
    他者の悪意、淀んだ母娘関係、歪な姉妹愛。
    支配的で狂っている。でも、独りではない。
    絶望か希望か――貴方は答えを出せるのか。
    僕は未だ衝撃で心が強張り、動けずにいる。
    嶽本野ばら
    作家
    貴方は知るでしょう。自分がすでに傷つき、修復不可能な状態であることを。それでも貴方は痛みと欠損から眼を逸さぬ決意をするのではないでしょうか? 彼女達の宿命に共鳴するから。これは寓話ではなく今を生きなければならない少女、つまり貴方の記録なのだと思います。原作とこの映画が同じ核を持つ双子のような姉妹であるが如くに……。
    中村桃子
    画家・イラストレーター

  • 野中モモ
    ライター・翻訳者
    ときに親子以上に密接になる姉妹の結びつき。
    歪で極端な事例に見えるけれど、ありふれた母子家庭サバイバルの話とも言える。
    その危ういバランスを成り立たせる映像と音による語りに個性と技を感じます。
    英国の曇り空、思春期の鬱屈と相性が良すぎ。
    福永紋那
    OH! MY BOOKS店主
    ‘怖カワイイ’って感じの姉妹に終始ヒヤヒヤしたんですが、途中お母さんとのうそみたいに明るくてイケてるダンスシーンがあったのがめちゃくちゃ最高で、気づくと彼女たち3人家族の不思議な魅力にかなり夢中になっていました。
    ブン
    古書店員
    自分の心と身体が少しずつ乖離していて、支配されていくような感覚。暴力的で束縛のある姉妹間の奇妙な結びつき。でも全てが嫌悪や恐怖で溢れているわけではなくて、愛に限りなく近いものもある。それは絆なのか共依存なのか。なんだか、高熱の時に見る夢のような時間を過ごしました。
    水野しず
    コンセプトクリエイター、ポップ思想家
    秩序の網にむりや裂け目を作って入り込んでくる侵入者がいたらサスペンスだけど、ある秩序の渦中であたりまえのようにいたりいなくなったりする人間はホラーだ。思春期の少女にとってはこの世の大半がこんなおそろしさに満ちたホラーみたいな側面がある。いろんな人間が自己都合で近すぎる距離に出現したり突如消失したりする。そういうこわさって、どうしたらわかってもらえるんだろうか。
    吉澤嘉代子
    シンガーソングライター
    ⽀配的なセプテンバー、服従するジュライ。
    姉妹は⼆⼈だけの合図や⽬配せで会話し、⺟親さえ介⼊させない歪な絆を結んだ。
    彼⼥たちの無垢な表情や、愛らしいファッションとは裏腹に、⽿元で囁かれるような息遣いや、ざらついた効果⾳がスクリーンを不穏に包む。あの⼝笛が⽿にこびりついて離れない。
    渡辺祐真
    作家・書評家
    本映画の原作が目指していたのは、叙述トリックと言葉遊び、そして館を舞台にしたゴシックミステリーだった。いずれも小説ならではの技巧の賜物だ。ところが映画では、家具や物音を軸に据えることで、原作がやろうとしていたことを全く違うやり方で達成してしまった。ただの焼き直しではない、優れた映画化とはこのようなものだ。
    Lina Sun Park
    アーティスト
    日常の儚さや私的な空間、そして彼女たちだけの儀式を、静かで心に残る方法で描き出していたことに深く心を動かされました。

監督・脚本:アリアン・ラベド

出演:ミア・サリア、パスカル・カン、ラキー・タクラー 原作:デイジー・ジョンソン『九月と七月の姉妹』(東京創元社刊/市田泉訳)

共同製作:レイチェル・ダーガヴェル、ヴィオラ・フーゲン、マイケル・ウェバー、セシル・トル=ポロノウスキー 撮影:バルタザール・ラブ 編集:ベッティナ・ボーラー 音楽&音響デザイン:ジョニー・バーン キャスティング:イザベラ・オドフィン、(アイルランド)エマ・ガナリー 衣装:サローグ・オハロラン プロダクションデザイン:ローレン・ケリー ヘアデザイン:サンドラ・ケリー  メイクアップデザイン:クレア・ラム

2024|100分|英語|アイルランド、イギリス、ドイツ|アメリカン・ビスタ|DCP|5.1ch|原題:September Says|字幕翻訳:橋本裕充

キネカ大森:13:05-14:50 (100分)

https://ttcg.jp/cineka_omori/movie/1220800.html
https://ttcg.jp/human_yurakucho/movie/1220800.html
https://qualite.musashino-k.jp/movies/27001
https://www.unitedcinemas.jp/minatomirai/film.php?movie=12964&from=film
https://eiga.com/news/20250807/20

「九月と七月の姉妹」幼さと狂気が支配する、姉妹だけの“ゲーム”を捉えた本編特別映像

https://eiga.com/news/20250724/13

寄り添うほどに歪んでゆく…一心同体の姉妹の不穏な関係「九月と七月の姉妹」予告編 吉澤嘉代子がナレーション

https://eiga.com/news/20250502/8

我の強い姉と内気な妹、一心同体かつ支配関係にある姉妹の不穏描く「九月と七月の姉妹」9月5日公開

https://www.asahi.com/articles/DA3S16301243.html
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